ポーランドの憲法裁判所、電子書籍の付加価値税への軽減税率適用不可に対して異議申し立て

2015年10月26日付のBookseller紙によると、ポーランドの憲法裁判所が、電子書籍の付加価値税(VAT)は標準的なレートで課税される必要があるとして、ECによる「電子書籍へは軽減税率を適用できない」というルールに異議を申し立てたとのことです。

またEU議会がEUのVAT免除のリストの編集の立法手続きにおいて議論しなかったという理由によりその見直しを要求したとのことです。

紙媒体と電子書籍の購入の価値が、EUによって強要されたVATの取り扱いによって歪められてはいけないと主張しているとのことです。

参考:
国立国会図書館、『外国の立法』2015年4月号でEUの電子書籍軽減税率についての記事を掲載
Posted 2015年4月13日
http://current.ndl.go.jp/node/28315

欧州委員会、電子書籍の付加価値税引き下げに関してフランスとルクセンブルクを提訴へ
Posted 2013年2月25日
http://current.ndl.go.jp/node/22964

欧州委員会、フランスとルクセンブルクによる電子書籍の付加価値税引き下げはEU法違反であると通告
Posted 2012年7月6日
http://current.ndl.go.jp/node/21312

欧州での電子書籍への付加価値税の税率について(記事紹介)
Posted 2011年12月8日
http://current.ndl.go.jp/node/19685