米・サンディエゴ中央図書館の“Maker Lab”、人気によりスペースを拡大

2015年10月25日付の、NBC 7 (San Diego)の報道によると、3Dプリンターが多数設置されている、米国カリフォルニア州のサンディエゴ中央図書館の“Maker Lab”が、その人気により、まもなく拡大されるとのことです。

同館の8階にある3Dプリンターは、人気があるため、11月に、4倍の広さがある3階に“Maker Lab”を移動させるとのことです。その部屋には3台以上の3Dプリンタ、ミシン、ビニールカッター、回路基板を作成するためのフライス盤、レーザーカッターがあるとのことです。

カリフォルニア州立図書館の支援を受けて2年前に“Idea Lab”の一部としてスタートした同ラボは、複数の企業からの追加の3Dプリンターの寄贈により成長を続けてきたとのことです。

“Maker Lab”は、同ラボの担当者であるトラン(Uyen Tran)氏指導のもと、40人のボランティアによって運営されているとのことです。

図書館利用者は、3Dプリンターを毎日2時間まで使用でき、1点のみ無料で作成できるとのことです。また“Maker Lab”では3Dプリンター利用のための無料の講義を提供しているとのことです。

企業家も“Maker Lab”に注目しており、ゴルフ会社を設立したLarry Bischmann氏は、図書館の3Dプリンターを用いてゴルフのパターのヘッドを、伝統的な金型で作成するより安く・早く作成することができたとのことです。

San Diego Central Library To Expand Popular 3D Printer Lab(NBC 7 (San Diego,2015/10/25付け記事)
http://www.nbcsandiego.com/news/local/Central-Library-To-Expand-Popular-3D-Printer-Lab-335365811.html

参考:
米・カリフォルニア州のラホヤ・リフォード図書館、生物学の実験室“Bio Lab”を開室
Posted 2015年9月3日
http://current.ndl.go.jp/node/29365

米国図書館協会、図書館におけるメイカースペースへのサポートを表明
Posted 2014年6月13日
http://current.ndl.go.jp/node/26345

図書館におけるメイカースペースに関する調査 回答館の41%はメイカースペースを提供、利用料金をとる図書館も
Posted 2013年12月17日
http://current.ndl.go.jp/node/25095

E1378 – 様々な創作活動を育む場所―メイカースペースを公共図書館に
カレントアウェアネス-E No.229 2012.12.28
http://current.ndl.go.jp/e1378