大日本印刷株式会社、東京大学出版会、丸善株式会社、大学教員の授業スタイルにあわせたオリジナル教材の制作、出版、販売・流通を共同で行うことを目指す「大学・大学教員向け教材開発支援サービス」の開始を発表

2015年10月23日、大日本印刷株式会社、東京大学出版会、丸善株式会社は共同で「大学・大学教員向け教材開発支援サービス」を開始することを発表しました。

これは、大学の教員の授業スタイルに合わせ、オリジナル教材を、紙・電子の媒体を問わず、提供するもので、教材として有効な図書や学術論文、ウェブサイトの情報などを活用し、

・教材の制作・流通のためのシステム開発(大日本印刷)
・教材編集(東大出版会)
・教材制作とそれに関連する著作権処理(丸善)

と、コンテンツの獲得から制作、出版、販売・流通までを3者で担い、印刷物や電子の教材として提供するものとのことです。

大学における講義の短期化やアクティブ・ラーニングの普及など、教育・学修環境が変化する中で、大学の教科書の利用頻度や販売部数が減少傾向にある一方、講義内容に合わせて教員がオリジナル教材を作成して学生に配布するケースが増えていることから、教員の負荷低減のために、オリジナル教材の制作・出版、販売・流通を一貫して行うサービスが求められていたことからサービスが開始されたようです。

大日本印刷 東京大学出版会 丸善 大学・大学教員向け教材開発支援サービスを提供開始(大日本印刷株式会社, 2015/10/23)
http://www.dnp.co.jp/news/10116102_2482.html

大日本印刷・東京大学出版会・丸善による大学・大学教員向け教材開発支援サービス提供開始のお知らせ(東京大学出版会, 2015/10/23)
http://www.utp.or.jp/topics/2015/10/23/dnp_151023/

丸善株式会社
http://www.maruzen.co.jp/ir/news/2015/index.html
http://www.maruzen.co.jp/ir/news/2015/release20151023.pdf
※2015/10/23付で「大日本印刷 東京大学出版会 丸善大学・大学教員向け教材開発支援サービスを提供開始」とあります。また、2つ目のリンクはニュースリリースの資料です。

参考:
株式会社電通、電通総研内に、教育機関、企業・官公庁・自治体向けにアクティブラーニングの方法論の体系化・教材化などを行う「アクティブラーニング こんなのどうだろう研究所」を設立
Posted 2015年10月16日
http://current.ndl.go.jp/node/29656

九州大学附属図書館に「教材開発センター」が設置
Posted 2011年9月13日
http://current.ndl.go.jp/node/19077

E1658 – 千葉大学アカデミック・リンク・シンポジウム<報告>
カレントアウェアネス-E No.277 2015.03.05
http://current.ndl.go.jp/e1658