ポートランド州立大学図書館に約半世紀ぶりに2冊の図書が返却される

2015年10月18日付けのThe Oregonian紙によると、ポートランド州立大学図書館に匿名の者から52年ぶりに図書が返却されたとのことです。

返却されたのは2冊の本“Basic Principles of Speech”“Preface to Critical Reading”で、輪ゴムで括られ、「これらの図書は1963年に高校のスピーチの授業で借りた」「それらの図書は私と一緒に何度も移動した」「これらの図書は返却される時が来た。期限が過ぎている。しかし、私はあなたにこれらの本の運命を決めてもらおう。」と書かれたメモが挟まれていたとのことです。

図書館では最早罰金を科さないけれども、失われた本のために110ドルの交換手数料を請求するとのことです。図書館員は半世紀後半に正しいことをした借り手に共感しているとのことです。

返却された2冊の本には、ペンと鉛筆で下線が引いてあり、ハードカバーの背とカバーは少し擦り切れていたとのことです。

Borrower returns books 52 years late to Portland State University’s library, with unsigned note(The Oregonian,2015/10/18)
http://www.oregonlive.com/education/index.ssf/2015/10/borrower_returns_books_52_year.html#incart_2box

52年間延滞の本が米図書館に戻る、「返却の時」と添え書き(ロイター,2015/10/19)
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/book-overdue-idJPKCN0SD0BB20151019?sp=true