De Gruyter社、二重課金を防止するために新しいオープンアクセスの価格モデルを提示

2015年10月8日、De Gruyter社は、オープンアクセス出版物で、雑誌購読料とオープンアクセス出版物そのものに支払われている“double dipping”(二重取り)を防止する新しい価格モデルを導入するとしています。

De Gruyter社のある雑誌論文の5%以上がオープンアクセス論文の場合は、その割合に比例して雑誌価格を値引くということです。コンソーシアム契約の場合も、同社は契約価格からAPCs(論文処理費用)を相殺するとのことです。どちらの値引きも、次年の契約に適用するとのことです。

De Gruyter presents new open access pricing model to prevent “double dipping”(De Gruyter、2015/10/08)
http://www.degruyter.com/dg/newsitem/148/de-gruyter-prsentiert-neues-openaccesspreismodell-zur-vermeidung-von-doubledipping

参考:
ケンブリッジ大学出版局、オープンアクセス(OA)雑誌コンテンツの著者・購読者からの二重課金を防ぐ新しい購読予約ポリシーを開始
Posted 2015年7月7日
http://current.ndl.go.jp/node/28848

JISCとWiley社が新たなオープンアクセス契約を締結 購読料とAPCを二重に払った場合、翌年に還元
Posted 2014年12月18日
http://current.ndl.go.jp/node/27676

De Gruyter社、全てのオープンアクセスコンテンツにCC BY-NC-NDを採用
Posted 2013年2月15日
http://current.ndl.go.jp/node/22907