国立国会図書館、『びぶろす』誌で「著作権(応用編)」を特集

国立国会図書館の刊行する『びぶろす』誌(行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌)の69号(2015年7月)で、「著作権(応用編)」をテーマとする特集が掲載されました。

特集では以下の記事が掲載されています。

・著作物のアーカイブ化促進を目指して
-文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会の審議経過について
(文化庁長官官房著作権課 星川明江)
・視覚障碍者等へのテキスト化データ提供を目指して
(日本点字図書館 澤村潤一郎、国立国会図書館主任司書 原田久義)
・資料デジタル化に伴う著作権処理 インターネット公開のための作業を例として
(国立国会図書館関西館電子図書館課 石塚陽子)

「著作物のアーカイブ化促進を目指して-文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会の審議経過について」(文化庁長官官房著作権課 星川明江)では、郷土資料など「絶版等の理由による入手困難なもので貴重な資料」について、「損傷等が始まる前の良好な状態で後世に当該資料の記録を継承するためにデジタル化すること」は現行法上可能であることや、「国立国会図書館以外の図書館等がデジタル化した絶版等資料」で国立国会図書館が所蔵していないものについて、「国立国会図書館の行う図書館送信サービスにより、他の図書館等に送信することについては、現行法上可能」と著作権法の解釈が明確化されたことについて説明されています。

びぶろす- Biblos
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/index.html

バックナンバー
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/backnumber/biblos.html

参考:
国立国会図書館、『びぶろす』誌で「著作権(基礎編)」を特集
Posted 2015年1月27日
http://current.ndl.go.jp/node/27869