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仏・CNIL(情報処理及び自由に関する国家委員会)、「忘れられる権利」の適用範囲を全てのドメインに拡大するよう、Googleに命ずる

2015年6月12日、フランスの情報処理及び自由に関する国家委員会(Commission nationalede l'informatique et des libertés:CNIL)は、Googleに対し、「忘れられる権利」に基づく削除要請に応じる範囲を、EUドメイン(“.fr”や“.uk”など)以外の全てのドメイン(“google.com”も含む)に拡大するよう、命じました。

CNILは、フランスにおけるデータ保護当局(data protection authority)であり、これまでも国内からの訴えを受理したものの、GoogleにはEUドメイン以外の削除は拒否されてきたとのことですが、欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(Court of Justice)の裁定の通り、効力を発するためには全てのドメインにおける削除が必須であるという考えであるようです。

今後、CINILは一定期間内にGoogleが今回の命令に応じない場合、制裁を課すために、勧告する報告書を起草する構えであるとのことです。

CNIL orders Google to apply delisting on all domain names of the search engine(CNiL, 2015/6/12)
http://www.cnil.fr/english/news-and-events/news/article/cnil-orders-google-to-apply-delisting-on-all-domain-names-of-the-search-engine/

仏当局、「忘れられる権利」を全世界に拡大するようグーグルに命令(CNET Japan, 2015/6/15)
http://japan.cnet.com/news/service/35065905/

参考:
E1655 - 「忘れられる権利」の適用範囲-EUとGoogleの見解
カレントアウェアネス-E No.276 2015年2月19日
http://current.ndl.go.jp/e1655

国立国会図書館、『調査と情報-ISSUE BRIEF-』で「忘れられる権利」をめぐる動向を公開
Posted 2015年3月10日
http://current.ndl.go.jp/node/28128

Yahoo! JAPAN、「検索結果とプライバシーに関する有識者会議」の報告書を公表
Posted 2015年3月31日
http://current.ndl.go.jp/node/28257