著者にとって適切なAPCの金額は?―Thieme社が新OA誌で言い値モデルを開始

Thieme社が、新創刊のオープンアクセス誌“The Surgery Journal”において、論文処理費用(APC)の“言い値”(Pay What You Want:PWYW)モデルを開始しました。論文の受理後に、著者は自分で適切だと思う金額のAPCを支払うことになります。

これは、ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンとのプロジェクトで、PWYWモデルに関する研究を行っている同大学のMartin Spann教授が共同リーダーを務めています。プロジェクトでは、論文著者のAPCに対する意識や、オープンアクセス誌のビジネスモデルとしてのPWYWモデルについて研究を行うとのことです。Thieme副社長のDaniel Schiff氏は、「さまざまな関係者がいろいろなことを主張しており、我々としては、著者の声に耳を傾け、彼らがオープンアクセスへのパラダイムシフトをどう評価しているのかを知る必要があると考えた」と述べています。

Thieme to launch new Pay What You Want Open Access Journal this spring(Thieme、 2015/06/03)
http://www.thieme.com/index.php?option=com_content&view=article&id=881:thieme-to-launch-new-pay-what-you-want-open-access-journal-this-spring&catid=82:2015&Itemid=91

Zahl, was du willst(LMU München、2015/06/08)
http://www.uni-muenchen.de/aktuelles/spotlight/2015_meldungen/spann_paywhatyouwant.html