機関リポジトリ推進委員会、「博士論文のインターネット公開に関する現況と課題(報告)」を公表

機関リポジトリ推進委員会が「博士論文のインターネット公開に関する現況と課題(報告)」を公表しています。

この報告書は学位規則改正後の博士論文インターネット公表状況の把握、博士論文登録作業の状況の把握を目的に、機関リポジトリ推進委員会コンテンツワーキンググループが実施した調査の結果をまとめたものです。具体的には学術機関リポジトリデータベース(IRDB)に登録されたデータに基づく平成25年度の学位授与論文の機関リポジトリ登録件数の実態調査の結果と、18大学を対象とする機関リポジトリへの博士論文登録作業に関する実態調査の結果が報告されています。

登録件数実態調査によれば、平成25年度学位授与論文のうち、機関リポジトリで全文が公表されている論文は、2014年11月3日時点で約28%程度と見積もられるとのことです。また、登録作業の実態調査によれば、PDF入手までに要する時間や、著作権対応・部署間の連携等の課題が存在するとされています。

「博士論文のインターネット公表化に関する現況と課題」を公表しました(機関リポジトリ推進委員会)
https://ir-suishin.repo.nii.ac.jp/?page_id=31#_href_183

参考:
「学位規則の一部を改正する省令」が公布される
Posted 2013年3月11日
http://current.ndl.go.jp/node/23058

E1418 – 博士論文のインターネット公表:学位規則改正 カレントアウェアネス-E No.235 2013.04.11
http://current.ndl.go.jp/e1418