BitLitを通じて、Elesevier社の紙媒体書籍を購入済の人が電子書籍版も購入可能に

2014年11月20日、バンクーバーを拠点とする新興企業“BitLit”が、Elsevier社の電子書籍をBitLitのプラットフォームから提供できるようになったと発表しています。

BitLitは、既に紙媒体の書籍を所有している人に対し、その電子版を無料もしくはより安価な価格で提供するサービスとのことです。購入済の書籍にインクで自分の名前を書き、スマートフォンのBitLitのアプリで撮影して申し込み、電子版を入手するという仕組みとのことです。

Elsevier社の科学、技術分野の書籍を対象とし、その紙媒体を購入した人が、同社の電子書籍を購入できるようになるとのことです。まずは5,000タイトルで、3種類の価格を設定し、市場の動向を確認するとのことです。

なお、BookSellerの記事では、BitLitの共同創業者であるPeter HudsonがBookSellerに語ったコメントとして、Elesevier社の電子書籍はデジタル著作権管理(DRM)を解除した形でBitLitのプラットフォームから提供されると紹介しています。

BitLit to Offer Ebook Bundles from Elsevier(BitLit, 2014/11/20)
http://www.bitlit.com/blog/ebook-bundles-from-elsevier/

How It Works(BitLit)
http://www.bitlit.com/how-it-works/

Elsevier offers DRM-free ebook-bundling through BitLit(THE BOOKSELLER, 2014/11/20)
http://www.thebookseller.com/news/elsevier-offers-drm-free-ebook-bundling-through-bitlit

参考:
E1601 – 米国議会図書館が長期保存に適したフォーマット仕様を公開
カレントアウェアネス-E No.265 2014.08.28
http://current.ndl.go.jp/e1601