Wiley社、従来のペイ・パー・ビュー方式に代わり全誌でReadCube Checkoutを導入 複数の課金モデルから利用者が選択可能に

2014年10月23日、Wiley社の提供する全雑誌で従来のペイ・パー・ビュー方式に代わり、ReadCubeが提供するサービスReadCube Checkoutが導入されると発表されました。

ReadCube Checkoutは複数の課金モデルの中から利用者が自身の目的にあったものを選択できる、論文単位での有料アクセス提供サービスです。Wiley社の雑誌においては、利用者は”Rent”モデル(費用6ドルで48時間アクセス可能、印刷・保存不可)、”Cloud”モデル(費用15ドルで恒久アクセス可能、ただしクラウドサーバ上の論文にアクセスできるだけで印刷・保存は不可)、”PDF”モデル(費用35ドル、従来通りにPDFファイルを印刷・保存可能)の中から好きなものを選択できます。なお、”Rent”モデルと”Cloud”モデルにおいては、論文を読むには文献管理ツールReadCubeのWeb版やアプリケーションを利用する必要があるとのことです。

Wiley Unveils ReadCube Checkout For Journals.(ReadCube Press、2014/10/23付け)
https://www.readcube.com/press/wileycheckout

Wiley Unveils ReadCube Checkout For Journals(PRWeb、2014/10/23付け)
http://www.prweb.com/releases/2014/10/prweb12267728.htm

参考:
CA1777 – 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司 カレントアウェアネス No.313 2012年9月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1777

ハーバード大学の卒業生が開発した無料の文献管理ツール“ReadCube”が公開
Posted 2011年10月12日
http://current.ndl.go.jp/node/19287