米国の調査会社、図書館における電子リソースの契約に関する報告書(2014-15版)を刊行

米国の調査会社Primary Research Groupが、大学図書館、公共図書館、企業図書館、法律図書館等を対象にした、図書館におけるデータベースの契約実務に関する調査レポート“The Survey of Library Database Licensing Practices, 2014-15 Edition”(有料)を刊行しました。

レポートでは、どのような手続きで図書館がデータベースの調達を行うのか、デジタル情報に従事する職務の数やスタッフが手続きにかける時間に焦点をあてて調査を行っているとのことです。

アナウンスメントでは、以下のような結果が紹介されています。

・2013年のデータベース契約の費用の平均は、917,897ドルであった。2014年の平均は997,709ドルで、約8.7%の増加であった。
・電子情報の契約数は、2013年の平均は68.6件で、中央値は30であった(範囲は0件から320件まで)。
・25.3%の図書館は、プリントアウトの範囲について交渉している。
・大学図書館においては、データベースの利用の減少のデータを示すことが値引き交渉で最も効果があった(8.33%がしばしば、 37.5%は時々)と回答している。
・過去1年間で、組織内外の弁護士に、契約の見直しやトラブルに関する相談の時間は、平均18.58時間であった。

本文は有料ですが、目次、質問票の内容、調査への参加機関(50機関)の機関名、集計結果の一部は無料で閲覧できます。

The Survey of Library Database Licensing Practices, 2014-15 Edition
http://www.primaryresearch.com/view_product.php?report_id=503

http://www.primaryresearch.com/uploaded/admin_reports/sample_reports/20140924_104900Excerpts_from_The_Survey_of_Library_Database_Licensing_Practices,_2014-15_Edition.docx
※集計結果の概要

http://www.primaryresearch.com/uploaded/admin_reports/report_index/20140926_080856Table_of_Contents,_Participants_List_and_Questionnaire_for_The_Survey_of_Library_Database_Licensing_Practices,_2014-15_Edition.docx
※参加機関のリスト、目次、質問票

参考:
図書館における電子リソースのライセンシングに関する報告書
Posted 2007年12月6日
http://current.ndl.go.jp/node/6942

※2014年10月1日、集計結果の概要のリンクを修正しました。