米国の公共図書館におけるグラフィックノベルとビデオゲームの所蔵状況は?

EBLIP誌(Evidence Based Library and Information Practice)の2014年9巻3号に、米国の公共図書館におけるグラフィックノベルの所蔵状況等に関する調査の結果が報告されています。この調査では、ビデオゲームの所蔵状況についても調査されています。対象は、ランダムに抽出された450館で、回答数は106館、その平均の奉仕対象人口は121,792人とのことです。

以下のような回答結果が示されています。

・米国の圧倒的多数(98.1%)がコミックまたはグラフィックノベルを所蔵している(先行調査と同様の結果)。奉仕対象人口の多い館のほうが所蔵率が高い。
・もっとも利用している年齢層は、12-15歳(23%)で、続いて10-12歳(16%)、15-18歳(15%)となっており、18歳以下の若い層の利用が多い。
・コミックやグラフィックノベルをヤングアダルトコーナーや児童コーナーに置いているのは25.5%、専用コーナーに置いているのは14.5%で、60.1%は複数の場所においている。
・ビデオゲームは、45.3%が所蔵しており、Nintendo Wiiがメジャーであるがそれ以外も所蔵されている。奉仕対象人口の多い館のほうが所蔵率が高い。

A Survey of Graphic Novel Collection and Use in American Public Libraries
http://ejournals.library.ualberta.ca/index.php/EBLIP/article/view/21236
http://ejournals.library.ualberta.ca/index.php/EBLIP/article/view/21236/17129