サービスとしてのエミュレーションを模索するイェール大学図書館の研究事業

米国議会図書館(LC)のデジタル情報の保存に関するブログ“The Singal”において、2014年8月20日付けのゲストポストとして、イェール大学図書館の、サービスとしてのエミュレーションを模索する研究事業bwFLA Emulation as a Serviceについての記事が掲載されています。

この事業は、エミュレーションが、デジタル情報の保存の1つの戦略として受け入れられる中、拡張可能なエミュレーションサービスEmulation as a Service(EaaS)のソフトウェアのフレームワークを整えようとしているもののようです。

記事では、直近の1か月ほどの間にあったエンドユーザからの、同館所蔵のCD-ROMのコンテンツ利用のリクエストを、ユースケースとなりうる例として紹介しています。これらの事例では、実際には現段階のEaaSでは、エンドユーザへのソリューションには活用できなかったとのことで、その理由として、所持しているOSやアプリケーションソフトが限られていることなどが説明されています。

Emulation as a Service (EaaS) at Yale University Library(LC, The Signal, 2014/8/20付け)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2014/08/emulation-as-a-service-eaas-at-yale-university-library/

bwFLA
http://bw-fla.uni-freiburg.de/

関連:
Emulation as a Service – Framework for Curation and Rendering of Complex Digital Objects
http://ils.unc.edu/digccurr/curategear2014-talks/von-sucholodetz-curategear2014.pdf