英国図書館のウェブアーカイブ事業:“忘れられる権利”をめぐるEU司法裁判所裁定による大きな方針変更はなし、とのコメント

英国図書館(BL)のウェブアーカイブ事業に関するブログにおいて、2014年7月21日、“A right to be remembered”と題する記事が掲載されています。同館のHelen Hockx-Yu(Head of Web Archiving)氏によるものです。

同記事では、2014年5月13日に出された“忘れられる権利”をめぐるEU司法裁判所裁定に関し、同館のウェブアーカイブ事業についてはこれによる重大な方針変更はない旨が示されています。ただし、特に個人の名前をベースにする索引やカタロギング、情報源の発見に関して、実践と手続きの面についてのレビューを行うとしています。

A right to be remembered(British Library, 2014/7/21付け)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/webarchive/2014/07/a-right-to-be-remembered.html

関連:
Notice and Takedown
http://www.bl.uk/aboutus/legaldeposit/complaints/noticetakedown/

参考:
E1572 – 「忘れられる権利」と消去権をめぐるEU司法裁判所の裁定 カレントアウェアネス-E No.261 2014.06.19
http://current.ndl.go.jp/e1572

E1426 – 英国で非印刷出版物の納本を定める規則が制定 カレントアウェアネス-E No.236 2013.04.25
http://current.ndl.go.jp/e1426