「転覆計画」から20年目のインタビュー(記事紹介)

2014年6月27日は、1994年6月27日にStevan Harnad氏がバージニア工科大学が運営する電子ジャーナル・メーリングリストに「転覆計画」あるいは「破壊的提案」(” A Subversive Proposal”)と呼ばれる投稿を行ってから20年目にあたりました。この投稿は研究者自身がプレプリントや査読後の論文をオンラインで公開することで、必要最低限の経費で成果発信が実現できると呼びかけるもので、後にオープンアクセス運動につながっていきました。

Richard Poynder氏のブログ”Open and Shut?”ではこの「転覆計画」から20年の節目に、提案者であるHarnad氏に対して行ったメールインタビューのまとめを公開しています。インタビューではGold OAとGreen OA、OA方針、OAと途上国の関係等のトピックが扱われており、最後に「もし2014年の今に向けて、『転覆計画』を書き直すとしたら?」と問われたハーナッド氏は、「研究者は自分ではやらないことがわかったので、もし今『転覆計画』を行うなら研究者ではなく、その所属機関や助成機関に呼びかける」とした上で、具体的な文言が簡潔に述べられています。

The Subversive Proposal at 20(Open and Shut?、2014/6/28付け)
http://poynder.blogspot.com.ar/2014/06/the-subversive-proposal-at-20.html

参考:
ハーナッド氏らがFinchレポートに反論するプレプリントを公開、セルフアーカイブ義務化は機関リポジトリへの論文登載率に影響を与えると主張
Posted 2012年11月2日
http://current.ndl.go.jp/node/22239