オープンアクセス雑誌におけるAPCの導入状況

2014年6月15日、ザールラント大学のUlrich Herb氏がオープンアクセス(OA)雑誌におけるAPC(論文出版加工料)の導入状況を国別に比較したデータを公開しました。このデータはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)を用いて、DOAJに収録されているOA雑誌数の多い出版元国上位10位について、その国で出版されているOA雑誌の数や、そのうちAPCを課している雑誌の数と割合をまとめたものです。

Herb氏のデータによれば、出版している雑誌数に対するAPCを課している雑誌の割合が最も高いのはエジプトで、約87%の雑誌でAPCが課されていました。次いで英国、インド、米国の順にAPCを課している割合が高かったとしています。

The prevalence of Open Access publication fees(scinoptca Blog、2014/6/15付け)
http://www.scinoptica.com/pages/topics/the-prevalence-of-open-access-publication-fees.php

Shares of Open Access journals charging publication fees per country(ZENODO、2014/6/15付け)
https://zenodo.org/record/10480

参考:
E1381 – 効率的なAPCの管理のために“仲介者”の果たしうる役割は? カレントアウェアネス-E No.229 2012.12.28
http://current.ndl.go.jp/e1381

APCが支払われた論文リストの公開から見えてきたこと 有志による活躍(記事紹介)
Posted 2014年4月1日
http://current.ndl.go.jp/node/25830