ハイブリッドオープンアクセスはすべて同じ、わけではない(オーストラリア)

2014年3月13日、Australian Open Access Support Group(AOASG)のウェブサイトに「ハイブリッドオープンアクセスはすべて同じわけではない」(”Not all hybrid is equal”)と題したページが掲載されました。AOASGはオーストラリア国立大学、クイーンズランド工科大学などオーストラリアの9つの大学によって構成される、オーストラリアのオープンアクセス(OA)推進団体です。

今回公開されたページでは、購読モデルの雑誌の中で著者が追加料金を払った論文のみOAとするハイブリッドOAモデルについて、「ハイブリッドOA論文は必ずしもはっきりそうわかるよう示されるとは限らない」、「ハイブリッドOAにしてもサーチエンジンなどで見つけられるようになるとは限らない」、「どのようなライセンスが採用され、どれくらいコストがかかるかは様々である」等、出版社によってハイブリッドOAの扱いが異なることについて注意を促しています。

なお、この記事は”Payment for Publication”と題した、OAにおける著者支払いに関するシリーズの一環として公開されたものです。そのほかに「OAに対する助成はハイブリッドOAにも使えるか」、「ハイブリッドOAのコスト」などの記事も公開されています。

Not all hybrid is equal(AOASG、2014/3/13付け)
http://aoasg.org.au/not-all-hybrid-is-equal/

Paying for publication(AOASG、2014/2/20付け)
http://aoasg.org.au/paying-for-publication/

Cost of hybrid(AOASG、2014/2/20付け)
http://aoasg.org.au/cost-of-hybrid/

Do OA funds support hybrid? (AOASG、2014/3/6付け)
http://aoasg.org.au/funding-hybrid/

参考:
E1241 – ハイブリッドOAを巡る高等教育機関・出版社・助成機関の問題 カレントアウェアネス-E No.205 2011.11.25
http://current.ndl.go.jp/e1241