図書館におけるメイカースペースに関する調査 回答館の41%はメイカースペースを提供、利用料金をとる図書館も

マイアミ大学Gardner-Harvey Libraryの図書館長、John Burke氏が2013年10~11月にかけて行った、図書館におけるメイカースペースに関するweb調査の結果の一部が2013年12月16日付けのLJ INFOdocketの記事で公開されています。

この調査は12の図書館関係メーリングリストやTwitter、Facebookを通じて回答を呼び掛けたもので、143の図書館員から回答が集まりました。回答のあった図書館のうち、41%は現在すでにメイカースペース(ないしはそれに類する活動)を提供しており、36%は近い将来、メイカースペースをはじめることを計画しているとのことです。これらの現在すでにメイカースペースがある、ないしは近い将来はじめることを計画している図書館のうち、

・51%は公共図書館、36%は大学図書館、9%は学校図書館である
・36%は図書館の予算内からメイカースペースの費用を捻出しており、29%は助成金を取得、14%は寄付を得ている
・52の図書館で利用に際しなんらかの料金をとっている、またはとることを検討している。このうち40%は消耗品費をとっている
・メイカースペースで提供されているものとしてはコンピュータが67%と最も多い。次いで3Dプリンタ(46%)、写真編集環境(45%)、動画編集環境(43%)などが多いが、そのほかにもプログラミング環境、スキャン環境、ウェブサイト構築環境、デジタル録音環境、3Dモデリング環境など、さまざまなものが提供されている

といった結果が報告されています。LJ INFOdocketの記事中ではより詳細な結果述べられていますが、さらに詳しい調査結果については2014年刊行予定の図書”Makerspaces: A Practical Guide for Librarians”中で執筆される予定とのことです。

Results From “Makerspaces in Libraries” Study Released(LJ INFOdocket、2013/12/16付け)
http://www.infodocket.com/2013/12/16/results-of-makerspaces-in-libraries-study-released/

参考:
米国公共図書館のメイカースペースに関する最近の話題 infoDOCKETまとめ
Posted 2013年9月24日
http://current.ndl.go.jp/node/24423

E1378 – 様々な創作活動を育む場所―メイカースペースを公共図書館に カレントアウェアネス-E No.229 2012.12.28
http://current.ndl.go.jp/e1378