大学図書館を中心とした電子書籍サービスEBook Library(EBL)の概要と導入事例(記事紹介)

2012年12月17日付けのThe Digital Shift誌に“EBL Touts Its Versatility”という記事が掲載されています。オーストラリアのEbooks Corporation社の電子書籍サービス“Ebook Library(EBL)”が世界中に広まっているとして、その概要といくつかの導入事例をまとめているものです。2004年開始のEBLは、現在600以上の機関(数千館の図書館)で導入され、そのうち81%が学術図書館、15%が専門・政府・企業図書館ということです。事例では、ウェルズリーカレッジ、フェアフィールド大学、テキサス大学オースティン校という米国の3大学が紹介されています。また、EBLの提供している、PDA(Patron-Driven Acquisition)や短期貸出(short time loan)といったオプションの利用状況についても数字を挙げつつ示されています。

EBL Touts Its Versatility | Series: Exploring Ebook Options(The Digital Shift 2012/12/17付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/12/ebooks/ebl-touts-its-versatility/

Ebook Library
http://www.eblib.com/

3M Makes Its Presence Felt | Series: Exploring Ebook Options(The Digital Shift 2012/11/7付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/11/ebooks/3m-makes-its-presence-felt-series-exploring-ebook-options/

参考:
CA1777 – 動向レビュー:利用者要求にもとづくコレクション構築:大学図書館における電子書籍を対象としたPDAを中心に / 小山憲司
http://current.ndl.go.jp/ca1777

米カンザス大学による電子書籍のDemand-Driven Acquisitionの事例報告(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/21409

電子書籍時代のILLはいずこへ?(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/18945