米3M社がReadersFirst運動への支持を表明、電子書籍サービスのAPI提供や契約終了時のコンテンツ移行への協力により

米国の3M社が、公共図書館における電子書籍サービスの改善を呼びかける運動“ReadersFirst”を支持するという姿勢を打ち出しました。具体的には、同社の電子書籍サービス“3M Cloudl Library”について、(1)既に提供しているAPIによって紙書籍と電子書籍の統合検索などが実現できること、(2)3M社から他の電子書籍ベンダのサービスに移行する際には(出版社の了解が得られれば)コンテンツの移行に協力すること、を紹介しています。

3M Announces Support for ReadersFirst Initiative(3M 2012/10/9付けプレスリリース)
http://news.3m.com/press-release/company/3m-announces-support-readersfirst-initiative

ReadersFirst
http://readersfirst.org/

参考:
米Penguinグループ、ニューヨーク及びブルックリン公共図書館に電子書籍を提供する実験プロジェクトを開始
http://current.ndl.go.jp/node/21177

OverDrive社が電子書籍サービスのAPIに関する情報を提供するウェブサイト“OverDrive Developer Portal”を公開
http://current.ndl.go.jp/node/21550

北米の70以上の図書館システムが電子書籍サービス改善に向け共同声明を発表
http://current.ndl.go.jp/node/21049

米3M社の図書館向け電子書籍サービス“3M Cloud Library”の提供タイトル数が20万を突破
http://current.ndl.go.jp/node/21002

Polaris Library Systems社の統合図書館システムが3M社の電子書籍貸出サービスと連携
http://current.ndl.go.jp/node/20417

カンザス州の図書館コンソーシアム、電子書籍ベンダーの変更にあたりコンテンツの所有権を主張(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/18484