クウェートの図書館情報学修士号取得者に対するアンケート調査結果

国際図書館連盟(IFLA)のIFLA Journal誌の2012年10月号に、クウェートの図書館情報学修士号取得者の職業や収入等をアンケート方式で調査した結果が報告されています。

クウェートでは、1996年に図書館情報学の修士課程が開始され1998年に初めて学位取得者が誕生し、その後、2010年夏までに167名が図書館情報学修士号を取得しています。この調査は彼らを対象に行われた調査で92名から回答を得ています。取得者のうち75.5%が女性であり、今回の回答も女性からの回答が75.8%と全体の男女比率とほぼ同じものとなっています。

調査では、修士課程履修時において、既婚か否か・子どもがいたか否かといった属性調査が調べられているほか、以下のような結果が出ています。

・収入については、56.5%が学位取得後に上昇した一方、38.0%は変化がなかった。
・現在の職場については、60.9%が政府に勤めており、続いて政府機関の図書館に7.6%、民間機関の図書館に8.7%、専門的な図書館やインフォメーションセンターに5.4%となっている。
・修士課程において学び現在最も役に立っているスキルについては、インターネット検索と回答した人が70.6%、続いてマネジメント47.8%、コミュニケーション44.5%、資料組織化25.0%、蔵書構築20.7%などとなっている。

Ref.
Library and information science alumni of Kuwait University: Tracking positions and functions
http://www.ifla.org/files/hq/publications/ifla-journal/ifla-journal-38-3_2012.pdf (p.214~)

Out now: October 2012 issue of IFLA Journal(2012/10/3)
http://www.ifla.org/en/news/out-now-october-2012-issue-of-ifla-journal