英国図書館長協会、政府サービスのデジタル化のもとでの公共図書館の果たす役割や信頼性に関する調査報告書を公表

英国図書館長協会(Society of Chief Librarians:SCL)がイングランド芸術評議会(ACL)の助成を受けて2012年5月まで行っていた“National Information Offer”という調査プロジェクトの報告書が公表されました。

英国政府は2020年までに最もデジタル技術を活用できる国家になるというビジョンのもとで高速ブロードバンド環境の整備などの様々な施策を行っており、その一環として2015年までに政府のサービスを“digital by default”アプローチに移行させる予定だそうです。同プロジェクトは、そのような背景のもとで、公共図書館の国民を支援する役割について調査したもののようです。

インターネットユーザを対象とした調査(第4章)では、質の高い情報やアドバイスを提供する存在として信頼している職業・機関について尋ねる質問があり、その結果、図書館員は医師に次いで2位だったということです。

Evaluation report(PDF:83ページ)
http://www.goscl.com/wp-content/uploads/2012/06/Evaluation-FINAL-12-06-15-NIO-Final-report-v-0.pdf

Survey Reveals Librarians Second Only to Doctors in Public’s Trust(SCL)
http://www.goscl.com/survey-reveals-librarians-second-only-to-doctors-in-publics-trust/

参考:
英国図書館長の会、公共図書館におけるデジタルサービスの最低基準を示す文書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19974

英国図書館長の会、英国民のインターネット利用促進運動への協力を表明
http://current.ndl.go.jp/node/17190