米国情報標準化機構(NISO)とOpen Archives Initiativeが、ウェブ上のリソースのリアルタイム同期に関する標準を策定へ

2011年12月14日、米国情報標準化機構(NISO)とOpen Archives Initiativeが、複数のウェブサーバやリポジトリに分散しているリソースのリアルタイム同期に関する新しい標準を策定するという協同プロジェクトに対して、アルフレッド・P・スローン財団から22.2万ドルの助成を獲得したと発表しました。発表文によると、この提案は“Memento”プロジェクトの過程で出てきた問題点から派生しているとされて、機関リポジトリ等では OAI-PMHというプロトコルによってメタデータの同期が行われているものの、(メタデータが付与された)リソースそのものの同期については対応できておらず、その他の同期方法も統一的に使えるものではない等と述べられています。「文書のウェブ」から「データのウェブ」へと移行する中で、同期が取れてないデータを基にして決断を下すことは深刻な問題を引き起こしかねないと、同期の問題に取り組む重要性を主張しています。

NISO and Open Archives Initiative Receive Grant from Alfred P. Sloan Foundation to Create Resource Synchronization Standard (NISO 2011/12/14付けプレスリリース)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=238435856f6666cad3d0bf3a3eb70caa310e1e3c

参考:
ブラウザでウェブサイトの過去の情報を表示する“Memento”プロジェクトが2010年の「デジタル保存アワード」を受賞
http://current.ndl.go.jp/node/17230

過去のある時点でのウェブサイトへ簡単にアクセスできるシステム“Memento”
http://current.ndl.go.jp/node/15353