書誌データを充実させると書籍の売上が上がる? ニールセン社が初期調査結果を公表

世界的な情報・調査企業のニールセン社が、高品質なメタデータの付与が書籍の売上に対して与える影響を調査中で、2011年11月28日にその初期結果について発表しました。この調査では、ニールセン・ブックスキャン(Nielsen BookScan)が持つ販売データを用いて、「メタデータを充実させると売上がどう変わったか?」「売上にもっとも影響を与えたのはどんなメタデータか?」等を調べたそうです。その結果、「書籍の売上の40~80%はタイムリーで適切なメタデータを付与されているかどうかに依っている」「メタデータを充実させた結果いくつかの既刊本の売り上げが42%伸びた」等の結果が出たそうです。同調査では紙の書籍のみが対象ですが、メタデータも不十分で発見するのが困難な電子書籍においてはメタデータがより大きな影響を与えるだろうとしています。今後は、書籍のジャンルやフォーマットによって影響の度合いに違いがあるかどうかを調査し、調査完了後は報告書を発表するとのことです。

Optimise sales with metadata (Nielsen 2011/11/28付けプレスリリース)
http://www.nielsenbook.co.uk/uploads/press/1OptimiseSalesWithMetadata_NielsenPressRelease_Nov11.pdf

Optimise sales with metadata (Nielsen 2011/11/28付けプレスリリース)
http://www.nielsenbook.co.uk/press.php?release_id=71

Nielsen Bookscan
http://www.nielsenbookscan.co.uk/