HathiTrust、著作者団体等からの訴えに関する声明を発表

デジタル化資料の共同リポジトリHathiTrustは、2011年9月15日付で、著作者団体等からの訴えについての声明を発表しています。HathiTrustの第一の目的は保存であること、デジタル化により様々なメリットがあること、知的財産や米国著作権法を尊重した取組みであること、法律では孤児作品の扱いは明記されていないがHathiTrustにおける学術目的の使用が合法であると確信していること、著作者団体Authors Guildには著作権者調査への協力を期待していたこと、自分たちの行為は合法であるだけでなく倫理的・高潔なものであると考えていること、等が記されています。

HathiTrust Statement on Authors Guild, Inc. et al. v. HathiTrust et al.(2011/9/15付け)
http://www.hathitrust.org/authors_guild_lawsuit_statement

参考:
HathiTrustと米国5大学が著作権侵害で著作者団体等から訴えられる
http://current.ndl.go.jp/node/19075

北米研究図書館協会(ARL)、孤児作品に関する法的・政策的問題点をまとめた文書を公表
http://current.ndl.go.jp/node/19084

Library Copyright Alliance、HathiTrust等への著作権侵害訴訟問題に対して声明を発表
http://current.ndl.go.jp/node/19096

米著作者団体、HathiTrust側の著作権確認作業に疑問を呈する事例を指摘
http://current.ndl.go.jp/node/19111

HathiTrust、著作権侵害訴訟問題に関する情報のまとめとプロジェクトの手続きを解説したページを公開
http://current.ndl.go.jp/node/19118