国際STM出版社協会が発表した、デジタル環境下におけるSTM文献のドキュメントデリバリーに対する5つのガイドライン

2011年6月8日、国際STM出版社協会が“STM statement on Document Delivery”という文書を発表しました。デジタル環境下におけるSTM(科学・技術・医学)文献のドキュメントデリバリーについて以下の5つのガイドラインを提出し、議論の材料としたいとのことです。

・図書館における文献提供も含めて、著作権の制限に関して議論する際には、ベルヌ条約の3ステップテストが適用されなければならない。
・図書館等によって国際的なドキュメントデリバリーが行われるときは、出版社・代理人と直接取り決められた協定が適用されるべきである。
・利用者に対する直接的・電子的なドキュメントデリバリーの可否は、権利者によって制御・調整されるべきである。
・ドキュメントデリバリー提供者は、文献の利用が私的・非商用なものであることを保証する努力をするべきである。
・機関内の非商用利用者に対して行われる印刷物によるドキュメントデリバリーは、著作権者との良い妥協点である。

STM Statement on Document Delivery (国際STM出版社協会)
http://www.stm-assoc.org/industry-news/stm-statement-on-document-delivery/