科学技術政策研究所、今後の科学技術の未来を占う『科学技術の将来社会への貢献に向けて』を公表

科学技術政策研究所(NISTEP)が、2010年12月付けで、『科学技術の将来社会への貢献に向けて-第9回予測調査総合レポート-』と題する報告書を公開しています。これは、2010年6月にNISTEPが「将来社会を支える科学技術の予測調査」として公表した3つの報告書の内容について、さらに総合的な分析を行ったものとのことです。このうち、グローバル課題・国民的課題の解決に向けて鍵となる科学技術として、エネルギー関連の科学技術と共に、情報の社会化(情報化による新しい社会システムの構築)の重要性が、専門家の間で強く認識されていることが明らかになったようです。なお、ここで言う「情報の社会化」とは、「ICTが社会システムの基本インフラとして使われ、人々が生活の中でその恩恵にあずかれること、すなわち、情報化による新しい社会システムの構築を扱った区分である。具体的には、グリーンICTシステム、高度医療電子情報システム、世界的な食品トレーサビリティシステム、技術や文化の継承システム、日常の生活補助やコミュニケーションのための知能ロボットシステムなどのトピックが挙げられている」とのことです。

科学技術の将来社会への貢献に向けて-第9回予測調査総合レポート-
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/rep145j/idx145j.htm

科学技術の将来社会への貢献に向けて-第9回予測調査総合レポート- (2011/1/13付け NISTEPのプレスリリース)
http://www.nistep.go.jp/achiev/abs/jpn/rep145j/pdf/rep145aj.pdf