チリの読書状況2010

2010年11月4日、チリの非営利組織“Fundación La Fuente”が、チリの読書状況を調査した結果を、「チリと本 2010」“Chile y los Libros 2010”として公表しました。これは、10月29日から11月14日まで、チリのサンチャゴで開催されていた「第30回サンチャゴ 本の国際フェア」の場で公開されたものです。“Fundación La Fuente”は、2006年以来2年ごとに同様の調査を実施しており、今回で3回目となるようです。調査結果は、サンチャゴを含むチリ国内の主要都市に住む、15歳以上の男女1,001名に対する電話調査に基づくものとのことです。レポートでは、「読書習慣」「新聞・雑誌・インターネットの購読」、「本の購入」、「図書館の利用」、そして「電子書籍」の各項目に分けて結果がグラフ化されています。このうちいくつかを挙げると以下のとおりのようです。
・読書習慣がある、あるいは時々読むと答えた人は47.2%、読まない、またはほとんど読まないと答えたのは、52.8%。
・図書館の利用登録をしているかという質問に対して、93.2%が「いいえ」と回答。「はい」と答えた6.8%の人の中では、富裕層、若年層を中心として、高い割合であった。
・最近1年以内に図書館を訪れたことのある人の割合は、全体で11%。1年以内に図書館から本を借りたことのある人の割合は、6.7%。
・電子書籍を使っていると答えたのが1.4%で、電子書籍を知らないと答えたのが73.8%。

Chile y los Libros 2010
http://www.fundacionlafuente.cl/documentos/2010/11/chile-y-los-libros-2010/

Chile y los libros 2010 (2010/11/9付け Fundación La Fuenteの記事)
http://www.fundacionlafuente.cl/libros/2010/11/chile-y-los-libros-2010-2/

30ª feria internacional del libro de Santiago
http://www.filsa.cl/