E087 – W3C,ロイヤリティフリーに基づく特許方針を承認

カレントアウェアネス-E

No.15 2003.06.04

 

 E087

W3C,ロイヤリティフリーに基づく特許方針を承認

 

 HTMLやXMLなどのウェブ技術の標準化を推進しているW3C(T31参照)は,5月20日,W3C勧告の中に含まれる特許技術をロイヤリティフリー(利用料無料)に基づいて実装可能とする方針を承認した。同方針はウェブの標準規格に必要不可欠な技術について,いかなる条件においても特許料の徴収を禁止しており,標準仕様策定の参加者はその特許技術をロイヤリティフリーでライセンスすることに同意しなければならないとしている。

 このロイヤリティフリー方針の第一目標は,全ての利用者に対しW3C勧告の自由な実装を保証することである。W3Cは,同方針の採択によって広範囲な利用が見込まれるウェブの技術標準の策定作業に専念できるようになると評価している。

Ref:
http://www.w3.org/2003/05/patentpolicy-pressrelease
http://e-words.jp/w/E383ADE382A4E383A4E383ABE38386E382A3E38395E383AAE383BC.html
T31