E505 – ヨーロッパの公共図書館の発展に向けた国家戦略

カレントアウェアネス-E

No.85 2006.06.21

 

 E505

ヨーロッパの公共図書館の発展に向けた国家戦略

 

 公共図書館が今後どのように発展していくべきかといった国レベルの戦略を話し合うセミナー“Developing Public Libraries: national strategies in Europe”が,2006年4月にロンドンのフランス協会(l’Institut Francais de Londres)で開催された。  

 ホスト国の英国では,2003年に文化省から発表された『将来への枠組み (Framework of Culture)』(E056参照)や博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)の活動に伴い,それまで自治体が独自に行ってきた公共図書館の計画・運営に対する中央政府の影響力が高まりつつあるという変化が見られる。こうした中央政府レベルの公共図書館政策についてはMLAから,特にロンドン市内の公共図書館政策の方針についてはロンドン図書館開発庁(London Libraries Development Agency:LLDA)から,それぞれ発表が行われた。

 あわせて,ドイツ,スペイン,フィンランド,フランス各国における国家レベル,または地方政府レベルでの公共図書館政策についても発表された。これによると,フィンランドのLibrary Strategy 2010,ドイツのBibliothek2007など,多くの国が中長期の計画を立てている。また,今後取り組むべき課題,あるいは現在取り組んでいる施策としては,図書館サービスの評価(フランス),デジタル資料の保存(スペイン),生涯学習や情報通信技術(ICT)に関するリテラシー教育への関与(ドイツ),職員の育成と図書館ネットワークの形成(フィンランド)などが挙げられている。

Ref:
http://www.goethe.de/ins/gb/lon/wis/sbi/en1435033.htm
http://www.goethe.de/mmo/priv/1073952-STANDARD.pdf
http://blogbbf.enssib.fr/?2006/06/01/59-le-developpement-des-bibliotheques-publiques-strategies-nationales-en-europe
E056