E120 – フィルターソフトの有効性を検証,米商務省報告

カレントアウェアネス-E

No.22 2003.09.17

 

 E120

フィルターソフトの有効性を検証,米商務省報告

 

 8月15日,米国商務省電気通信情報局(NTIA)は,「子どもをインターネットから保護する法律(CIPA)」(CA1473E098参照)に基づいて学校や図書館等の教育機関が導入した,インターネット上の有害情報を遮断するための技術(フィルターソフト等)の有効性を検証した報告書を発表した。遮断技術が教育機関のニーズに十分に応えられるものか,有害情報から子どもを守るために各機関で策定されている指針がどれほど成果をあげているかの2点を軸とし,関係者からのコメントや既存の調査研究等をもとに検証を行っている。

 NTIAは,現在の遮断技術は教育機関のニーズの大部分を充足できる性能を有するものの,課題も残されているとして,(1)製作会社が教育機関に対し製品の特徴を説明する研修サービスの機会を提供すること,(2)有害情報を遮断する技術の範囲をフィルタリング以外の技術にも拡張できるように法改正すべきことを勧告している。

Ref:
http://www.ntia.doc.gov/ntiahome/ntiageneral/cipa2003/
CA1473
E098