E097 – OCLC,ウェブの現状を報告

カレントアウェアネス-E

No.17 2003.07.02

 

 E097

OCLC,ウェブの現状を報告

 

 OCLCのWeb Characterizationプロジェクトが,1998年から2002年までのウェブ調査の結果をまとめ,現在のウェブの状況を以下のように報告している。

  • インターネット上で自由にアクセスできるウェブ(パブリックウェブ)の総数は,2002年の時点で約300万サイトと1998年の2倍近くまで増加していた。しかしその増加率は年々低下し2001年をピークに2002年には1%減となっていることから,パブリックウェブは増加期から安定期に入ったといえる。
  • ウェブの国際化・多言語化の傾向は見られず,2002年においても依然として英語で書かれた米国のサイトが全体の半数以上を占めていた。
  • この5年間でウェブへのメタデータの付与率は上昇していたが,ダブリンコアのような正式なメタデータを採用しているものはごく少数でしかなかった。

 この調査報告は,D-Lib Magazine 4月号に掲載されている。ウェブと図書館との比較が試みられるなど,図書館関係者にとって興味深い内容となっている。

Ref:
http://www.dlib.org/dlib/april03/lavoie/04lavoie.html
http://wcp.oclc.org/