E077 – 米国教育省,ERIC改革案を公表

カレントアウェアネス-E

No.14 2003.05.21

 

 E077

米国教育省,ERIC改革案を公表

 

 米国教育省は Educational Resources Information Center (ERIC)(注)の効率化・省力化を図るため,2003年末以降,既存の16のクリアリングハウスは廃止し,ERICを単一の機関に任せるとする改革案を4月10日に打ち出し,1か月間パブリックコメントを求めていた。

 同改革案に対しては,ERICデータベース以外のサービスの存続を危ぶむ声などが多くあがっている。米国図書館協会(ALA)は,主題知識をもつ専門家による幅広い支援や,レファレンスサービス(CA1323参照)およびレフェラルサービス,情報発信サービスの維持,利用者の混乱を避けるための十分に時間をかけたシステム移行等の必要性を挙げ,同案に反対している。

(注)1966年設立。教育省の補助と国立教育図書館の管理の下,各地の大学に設置された16のクリアリングハウスが専門分野ごとに分担して,教育関係の書誌データベース作成,レファレンスサービス,ドキュメントデリバリー等のサービスを行っている。

Ref:
http://www.eric.ed.gov/
http://www.infotoday.com/newsbreaks/nb030421-1.shtml
http://www.ala.org/Template.cfm?Section=News&template=/ContentManagement/ContentDisplay.cfm&ContentID=30867
CA1323