E066 – 図書館サービスおよび技術法の延長へ向けた動き(米国)

カレントアウェアネス-E

No.12 2003.04.02

 

 E066

図書館サービスおよび技術法の延長へ向けた動き(米国)

 

 図書館振興施策に対する連邦政府の財政補助を規定した図書館サービスおよび技術法(Library Services and Technology Act:LSTA,CA1171参照)を延長する法案(H.R.13)が3月6日に下院を通過し,上院での審議に移された。1996年に制定されたLSTAは5年間の時限立法であるため,その延長を図るものである。2002年の第107議会では成立に至らず,改めて第108議会で審議されている。

 図書館および情報学に関する国家委員会(NCLIS,注)が昨年5月に発表した報告書(The Impact of Federal Funding on State Library Agencies)によれば,LSTAによって,連邦補助金が増額されただけでなく,それが呼び水となって州の補助金等も増えたほか,公共図書館に限らず学術図書館,学校図書館等への補助も増加するなど,図書館全体への投資が促進された,と評価されている。

 米国図書館協会は上院での可決・成立に向けて強力にロビー活動を展開している。

(注)図書館情報サービスに関する国家政策や全国計画等について,議会や大統領,行政機関に対して助言,報告を行う連邦の独立行政機関。

Ref:
http://www.ala.org/washoff/lsta.html
http://libraryjournal.reviewsnews.com/index.asp?layout=article&articleId=CA233480
http://www.nclis.gov/statsurv/surveys/stla/reports/StLA.Policy.Paper2.2002.pdf
CA1171