E006 – NDL,レファレンス協同データベース実験事業を実施

カレントアウェアネス-E

No.1 2002.10.02

 

 E006

NDL,レファレンス協同データベース実験事業を実施

 

 国立国会図書館関西館では,電子図書館における研究開発事業の一事業として,「レファレンス協同データベース実験事業」を実施する。趣旨は以下のとおり。

 レファレンス・サービスにおける回答は図書館職員の知的な調査活動の記録であり,当館および全国の図書館に多く蓄積されている。しかし,これまでレファレンス事例の集積あるいはデータベース化はあまり行われていない。この実験事業は,当館が主導的な立場で,全国のレファレンス事例を統合するデータベースを構築し,広くインターネットで一般に提供し,かつ図書館におけるレファレンス・サービスの向上と効率化をはかり,また,その可能性を検証することを目的としている。

 実験期間は,平成14年度から16年度までの3か年。平成14年度は基礎調査,基本設計を行い,平成15年度はプロトタイプ・システム構築と試験的運用,平成16年度は事業化に向けた検討を行う予定。参加館は当館および国内の図書館等とし,館種を問わず全国の多くの図書館に参加を呼びかける。参加館から提供を受けたレファレンス質問・回答と調査マニュアルをデータベース化するとともに,レファレンス担当職員の業務の効率化に役立つ機能等についても検討する。

 平成14年11月には,実施を目的としたアンケートを多数の図書館に送付し,協力を依頼する予定。