カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


米・カリフォルニア大学の教員が連名書簡により大学とElsevier社の新契約締結までCell Press社刊行誌の編集委員としての活動を停止する可能性に言及

米・カリフォルニア大学に所属し、Cell Press社刊行誌の編集委員(editorial board)を務める31人の教員が、カリフォルニア大学とElsevier社が新たに契約を締結するまで、編集委員としての活動を停止する可能性に言及した連名の書簡を2019年8月7日付で公開しました。

Cell Press社はElsevier社を親会社とする学術出版社で、“Cell”をはじめとする生物学分野の著名な学術雑誌を刊行しています。カリフォルニア大学バークレー校が発行するBerkeley Newsの記事によると、この書簡にはゲノム編集技術「CRISPR-cas9」の共同開発者であるジェニファー・ダウドナ(Jennifer Doudna)教授をはじめ、Cell Press社刊行誌の編集委員を務めるバークレー校の研究者の約3分の1が署名しており、教員らの編集委員活動の停止が実施されれば、Cell Press社刊行誌はこれまで無償で得てきた編集委員らの名声と質の高い査読を失うことになる、としています。

福井大学附属図書館、「W.E.グリフィス顕彰小論文コンクール」を実施

福井大学附属図書館が、明治維新期に福井藩の招きで来日し、福井と東京で日本の教育の近代化に貢献したW.E.グリフィスの業績を顕彰することを目的として、公益財団法人日下部・グリフィス学術・文化交流基金の助成による「W.E.グリフィス顕彰小論文コンクール」を実施しています。

募集内容は「グリフィスの福井」をテーマに、同館ウェブサイトで公開されているグリフィスの日記や書簡を参照しながら、グリフィスが福井滞在中に感じたことなどについて論じた日本語または英語による小論文です。

小論文の字数は、日本語の場合1,500字から2,000字以内、英語の場合600語から800語以内で、2019年11月10日が応募締切です。留学生、短期大学生、高等専門学校4年生以上を含む、福井県内の大学在籍の大学生および大学院生に参加資格があります。

結果は2019年12月上旬に同館ウェブサイト上で発表される予定です。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、美術館・図書館・文書館・博物館等における労働人口の多様性に関する調査報告を公開

2019年8月7日、オーストラリア図書館協会(ALIA)は、オーストラリアの美術館・図書館・文書館・博物館等(GLAMR;Galleries, Libraries, Archives, Museums, Records)における労働人口の多様性に関する調査報告書として、“Australian Library and Information Association Galleries Libraries Archives Museums and Records Workforce Diversity Trend Report 2019”を公開したことを発表しました。

この調査報告書はオーストラリア統計局による2006年、2011年、2016年の国勢調査のデータに基づいて作成されており、労働人口の多様性に関して是正に向けて取り組むべき課題として、以下の5点を指摘しています。

イスラエル国立図書館、カフカの手稿類の入手を発表:デジタル化して公開予定

2019年8月7日、イスラエル国立図書館は、ユダヤ人作家フランツ・カフカの手稿類を新たに入手したことを発表しました。

このたび入手された資料は、カフカの親友で彼の死後にその遺稿を出版したマックス・ブロート氏の資産の一部であり、スイスの保管庫に保存されていたものです。カフカの作品『田舎の婚礼準備』の3種類の草稿や、カフカがヘブライ語の学習に使用したノート、ブロート氏ほかの友人との間の書簡、スケッチ、旅行記等が含まれます。

同館は、2008年から2016年までの一連の訴訟によりこれら手稿類の所有権を得て、これまでにイスラエル及びドイツに所在していた資料を入手しており、このたび最後の資料群がスイスから入手されたと報じられています。

手稿類は、現在同館での目録作成が進んでおり、今後デジタル化が行われた上で公開される予定です。

ニューヨーク公共図書館(NYPL)、同館のシンボルとして知られるライオン像を修繕することを発表:2019年9月2日週から開始

2019年8月12日、ニューヨーク公共図書館(NYPL)は、同館のスティーブン・A・シュワルツマン・ビルディングの前に設置されており、同館のシンボルとして知られる2体のライオン像を修繕することを発表しました。修繕期間は2019年9月2日週から9週間であり、修繕費用の25万ドルはニューヨーク生命財団(New York Life Foundation)による助成金及び個人からの寄付金で賄われます。

2体のライオン像は1911年に設置され、ニューヨークが世界恐慌の影響下にあった1930年代に、ニューヨーカーが厳しい状況を耐え抜くためには忍耐と不屈の精神が必要だと考えた当時のニューヨーク市長フィオレロ・ラガーディア(Fiorello LaGuardia)により、それぞれPatience(忍耐)、Fortitude(不屈の精神)と名付けられました。

多孔質のピンク大理石で造られており、雪、雨、風、排気ガス等によるダメージを受けるため、定期的な修繕が行われています。修繕は7年から10年に1度の頻度で行われており、前回は2011年、前々回は2004年に行われました。今回の修繕では、ひび割れへのグラウトの充填、レーザーによる洗浄、以前の修繕箇所の補強等が実施され、作業の間、ライオン像は合板で覆われるとあります。

【イベント】防災推進国民大会2019セッション「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」(10/19・名古屋)

2019年10月19日、名古屋コンベンションホール(愛知県名古屋市)において、防災推進国民大会2019の1セッションとして「東日本大震災のアーカイブと教訓の活用・発信」が開催されます。

東北大学災害科学国際研究所が主催するセッションであり、東日本大震災のデジタルアーカイブや教訓活用の取組、各地が連携した発信事業の紹介等が行われます。参加には事前参加登録が必要です。

当日の主なプログラムは次のとおりです。

〇発表1 「東日本大震災のデジタル・アーカイブ、岩手津波伝承施設について」
東北大学災害科学国際研究所 柴山 明寛 准教授

〇発表2 「東日本大震災の震災伝承ネットワーク等の取組について」
国土交通省東北地方整備局 武藤 徹 環境調整官

〇発表3 「震災の語り部と教訓の海外発信について」
東北大学災害科学国際研究所 Flavia Fulco 助教

〇発表4 「東北各地の大震災の教訓の活用構想について」
東北大学災害科学国際研究所 佐藤 翔輔 准教授

〇パネルディスカッション
司会・コーディネーター: 東北大学災害科学国際研究所 丸谷 浩明 教授

【イベント】「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」(9/26・東京)

2019年9月26日、御茶ノ水ワテラスコモンホール(東京都千代田区)において、デジタルアーカイブ学会が主催する公開ラウンドテーブル「肖像権ガイドライン円卓会議―デジタルアーカイブの未来をつくる」が開催されます。

デジタルアーカイブの構築と利用に際し、肖像権に関わる問題への取り組みが大きな課題となっていることを背景として、デジタルアーカイブ学会法制度部会は肖像権処理のための「民間ガイドライン」の検討に取り組んでいます。今回の公開ラウンドテーブルは、そのガイドラインの素案を早期に公開し、各種関係者による多様な観点からの検討を今後進めていくための最初の場として設けられたものとあります。

参加費は無料であり、定員150名(事前申し込み要)とあります。プログラムは次のとおりです。

・開会の挨拶
吉見俊哉氏(デジタルアーカイブ学会会長代行・東京大学教授)

・デジタルアーカイブにおける肖像権の諸問題
瀬尾太一氏(日本写真著作権協会常務理事・授業目的公衆送信補償金等管理協会常務理事)

・肖像権処理ガイドライン(案)の概要
数藤雅彦氏(弁護士)

米・Center for Democracy&Technology、K-12教育におけるアルゴリズムシステムの利用に関する手引きを公表

2019年8月12日、米国の非営利団体Center for Democracy&Technology(CDT)は、K-12(幼稚園から高校まで)の教育におけるアルゴリズムシステムの利用に関する手引き“Algorithmic Systems in Education: Incorporating Equity and Fairness When Using Student Data”を公開しました。K-12教育において、生徒のデータを分析するアルゴリズムシステムを意思決定支援に利用する学校が出現していることを背景として作成されたものです。

アルゴリズムシステムの利用ケースとして、生徒が通学する学校の割り当て、中退する可能性がある生徒の特定、(生徒のSNS投稿を分析しテロリズムの兆候を事前把握する等の手段による)学校の安全確保を紹介するとともに、利用に際し考慮すべき事項として、アルゴリズムや入力データに含まれるバイアスの可能性や、プライバシーをはじめとした生徒の権利侵害につながりうること等を挙げています。

その上で、学校・学区がアルゴリズムシステムの実装・調達を行う際の推奨事項として、入力データに含まれるバイアスの検証等4点を、システム実装後の推奨事項として、意思決定プロセスにおいて人間を関与させ続けること等7点を挙げています。

株式会社未来の図書館 研究所、『調査・研究レポート』Vol.2のPDF版を公開

2019年8月10日、株式会社未来の図書館 研究所は、『調査・研究レポート』Vol.2(2019年3月発行)のPDF版を公開したことを発表しました。『調査・研究レポート』では、同研究所が行っている、図書館のこれからのあり方に関する調査研究や、その成果を活用した教育研修事業等についての活動成果が紹介されています。

今回PDF版が公開されたVol.2では、同研究所第2回シンポジウム「図書館とソーシャルイノベーション」の記録、ワークショップ「図書館員の未来準備」の概要、同ワークショップで展開された内容と関連する研究レポート2本が収録されています。

『調査・研究レポート』Vol.2をWebで公開しました(株式会社未来の図書館 研究所, 2019/8/10)
http://www.miraitosyokan.jp/wp/20190810/

英・Emerald社、Clarivate Analytics社と提携し主要3誌にPublonsとScholarOneを利用した試験的なオープン査読サービスを導入

2019年8月8日付のClarivate Analytics社のプレスリリースで、査読登録サービスPublonsとオンライン投稿・査読システムScholarOneを利用した試験的なオープン査読サービスを英・Emerald社の主要3誌へ導入することが発表されています。

この提携による新しい査読サービスは、Emerald社が発行する“Online Information Review”、“Industrial Lubrication and Tribology”、“International Journal of Social Economics”の3誌で展開される予定です。このサービスにより、公開された論文とともに、査読レポート・編集者のDecision Letter・著者の査読者への回答を含む形で査読の履歴へ完全にアクセスすることが可能になります。また、査読に関わる各文書にはDOIが付与され簡便に参照・引用することも可能になります。

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