『カレントアウェアネス』40年の歩み / 関西館図書館協力課

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カレントアウェアネス
No.340 2019年6月20日

 

『カレントアウェアネス』40年の歩み

 

 『カレントアウェアネス』(CA)は1979年8月、「図書館に関する最新情報の速報による提供」(創刊号「発刊にあたって」)のための月刊の情報誌として創刊されました。この2019年8月で創刊40周年の節目を迎えます。

 2009年6月に刊行されたCA第300号・30周年記念号では、当時のCA事務局による記事「『カレントアウェアネス』30年の歩み」(http://current.ndl.go.jp/ca_no300_history)を掲載しました。創刊から30周年までの歩みはこちらの記事をご覧いただくこととし、本号では、CA、メールマガジン『カレントアウェアネス-E』(CA-E)、ブログ記事「カレントアウェアネス-R」(CA-R)、「図書館及び図書館情報学に関する調査研究」の4つを主要コンテンツとするポータルサイト「カレントアウェアネス・ポータル」(CAポータル)の、ここ10年の歩みをご紹介します。

 はじめに触れておきたいのは、2011年3月11日に発生した東日本大震災に関する情報発信です。CAポータルでも、発災直後から災害関連記事の発信を重点的に行い、2011年12月には、掲載した関連記事を一覧できるページ「東日本大震災関連記事」(http://current.ndl.go.jp/sinsai)を作成しました。また、同じく2011年に東日本大震災と図書館に関する調査研究を開始し、2012年4月、その成果を図書館調査研究リポートNo.13『東日本大震災と図書館』として公開しました。

 CA、CA-Eでも東日本大震災関連の記事を多く掲載してきました。2016年3月に刊行したCA第327号における「小特集 東日本大震災から5年」の掲載、CA-Eにおける記事「東日本大震災後の図書館等をめぐる状況」の定期的な発信はその一例です。また、2016年4月の熊本地震や2018年7月の豪雨災害のような大災害の発生時には、CA-RやCA-Eで図書館等の被害状況をまとめた速報記事を配信し、最新情報の集約・共有に努めてきました。

 災害関連情報の発信強化に続く大きな取り組みとして、CAポータルのTwitterアカウント(@ca_tweet)開設と英語版ページ(http://current.ndl.go.jp/en)の公開が挙げられます。2010年1月にTwitterアカウントを開設し、掲載記事のツイートを開始しました。2019年5月現在では、ツイート数は約2万2,200件を数え、フォロワー数は約1万1,700人に上ります。英語版ページは2013年11月に公開し、災害関連のCA-E記事を英訳したものを中心に掲載しています。2019年5月時点の掲載記事数は、CA-Eが46記事、CAが1記事です。

 その他には、2012年度から、それまでは無署名としていたCA事務局執筆分のCA-E記事に、執筆者名を明記するようにしました。このことにより、CA-Eの全記事が署名記事となりました。また、2012年10月には、CAポータルのモバイル端末対応も行いました。

 10年後の創刊50周年に向けて、これからもCAをはじめとした各コンテンツのいっそうの充実を図ってまいりますので、ご愛読いただきますよう、よろしくお願いいたします。

関西館図書館協力課


関西館図書館協力課. 『カレントアウェアネス』40年の歩み. カレントアウェアネス. 2019, (340), p. 3.
http://current.ndl.go.jp/ca_no340_history
DOI:
https://doi.org/10.11501/11299449