CA879 – 『図書館研究所調査研究レポート』の発刊 / 柳与志夫

カレントアウェアネス
No.165 1993.05.20


CA879

『図書館研究所調査研究リポート』の発刊

図書館研究所では,昨年7月から図書館情報学及び図書館業務に関する調査研究プロジェクトを開始した(CA836参照)。そのひとつ「主題情報の組織化とユーザー・インターフェイス」をテーマとしたプロジェクト・チーム(主査:平野美恵子国際協力課長)では,第一次調査として,わが国の既存OPACの比較機能調査を行った。調査対象は,首都圏でOPACを導入している公共図書館4館と大学図書館5館の計9館で,システムの違い等を考慮して選ばれた(CA844参照)。

調査は,既存諸OPACの仕様の違い,共通する基本機能,従来の目録にない新しい可能性とその具体化,問題点とそれらの解決策等の諸点を配慮しつつ,Hildrethの調査票を土台に作成した独自の調査票に基づいて行った。

今回その調査結果を「日本における既存OPACの比較調査−中間報告−」としてとりまとめ,『図書館研究所調査研究リポート(通称:ILIS Report)』第1号として発行する運びとなった(1993年4月1日発行,107p.)。部内資料の扱いであるが,当図書館の図書館学資料室及び図書館間貸出で利用可能にする予定である(現在は館内で受入整理中)。

なお,本リポートは,今後も他のプロジェクト・チームの調査報告も含めて適宜発行していくことになっている。

柳 与志夫(やなぎよしお)