アーカイブ - 2015年 - car

12月 15日

『ハックルベリー・フィンの冒険』との格闘は続く(米国)

ペンシルバニア州フィラデルフィアのThe Philadelphia Inquirer紙オンライン版で、『ハックルベリー・フィンの冒険』の扱いが学校の文学のクラスで問題になり、使用を取りやめる例が出ていることを報じています。

『ハックルベリー・フィンの冒険』はかつては少年間の人種を越えた友情を描いたことで問題視されていましたが、現在では本文中で黒人に対する差別表現(N-Word)が多用されることを理由に、図書館から撤去するよう要望する利用者の多い、いわゆる”challenged book”の常連になっています。The Philadelphia Inquirer紙の記事中ではメリーランド州モンゴメリーの学校で同書の授業での使用がとりやめられた事例を契機に、差別表現を含む用語を授業で扱うことへの是非や、同書の図書館での扱い、禁書週間等についても触れています。

Schools continue to grapple with 'Huckleberry Finn'(Philly.com、2015/12/11付け)
http://mobile.philly.com/beta?wss=/philly/news&id=361517741

参考:
E629 - 2006年に最も批判を受けた図書は?(米国) カレントアウェアネス-E No.104 2007.04.11

米国議会図書館(LC)、立法情報提供システムCongress.govの検索対象に、連邦議会議事録の索引を追加 

2015年12月14日、米国議会図書館(LC)は、立法情報提供システムCongress.govの検索対象に連邦議会議事録の索引を追加したと発表しています。索引データは1995年から現在のものが含まれるとのことです。

この他、新しく、クイック検索機能、双方向性の米国の州・準州の発見支援マップ、第101議会と102議会(1989-1992)での制定法律、立法過程の解説画像のスペイン語版が追加されているとのことです。

Congress.gov Adds Congressional Record Index, Quick-Search Function(LC,2015/12/14)
http://www.loc.gov/today/pr/2015/15-217.html

New End of Year Congress.gov Enhancements: Quick Search, Congressional Record Index, and More(LC,2015/12/14)
http://blogs.loc.gov/law/2015/12/new-end-of-year-congress-gov-enhancements-quick-search-congressional-record-index-and-more/

参考:

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、地域の文書遺産機関で保存されている資料の可視性とアクセス強化のためのプログラムDHCPへの助成金を承認

2015年12月14日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、カナダの文書館、図書館、文化遺産機関による65件の“Documentary Heritage Communities Program (DHCP)”への150万ドルの助成金を承認したと発表しています。

DHCPはカナダの地域の文書遺産機関で保存されている資料の可視性とアクセス強化の財政支援のため2015年に創出されたもので、国の文書遺産の保存のを持続可能制を保証するために地元機関の能力を高めることを目的としているとのことです。

DHCPでは、カナダ全土の適切な応募者に対して、国家の歴史に関与しアクセスできるような、市民が未経験の様々なプロジェクトのために、今後5年間で750万ドルを提供する予定とのことです。 

LACでは、DHCPや他の活動を通じて、地域の図書館や文書館の発展を支援し、カナダの文書遺産の安定性と持続可能性に貢献するとのことです。

Library and Archives Canada approves $1.5 million in funding for 65 documentary heritage projects(Government of Canada,2015/12/14)

ミネソタ大学図書館、世界最古の印刷された地図を含む540年前の古い本を受け入れ

1475年に印刷され、世界最古の印刷された地図を含む世界の年代記“Rudimentum Novitiorum”を、貴重書・地図・手稿類を所蔵するミネソタ大学のジェームスフォードベル(James Ford Bell)図書館の蔵書とするため、ジェームスベル財団によって取得されたとのことです。

その地図は、聖書の世界の歴史と神話に立脚して、エデンの園やヘラクレスの柱が含まれており、事実に即することを意図していなかったことを示唆しており、むしろ、新しい学習者のための幅色い教材であったとのことです。

また、特徴の一つには、丘が各々の国を示す、円形の世界地図となっており、二つには、聖地のよく見慣れた地図で、エルサレムを中心地として焦点をあて、紅海が南側に描かれているとのことです。

2016年1月31日から同図書館において展示されるとのことです。

U of M Libraries receives 540 year old book containing world's first printed maps(University of Minesota,2015/12/14)

全米人文科学基金(NEH)、人文学に関する助成プログラム295件を公表

2015年12月14日、全米人文科学基金(National Endowment for the Humanities :NEH)、295の人文学のプロジェクトに2,180万ドルの助成を行なうと発表しています。

助成は以下の分野に分類されています。

・Awards for Faculty
・Bridging Cultures through Film Grants
・Challenge Grants
・Common Heritage
・Digital Projects for the Public Grants
・Fellowships
・Fellowships for Advanced Social Science Research on Japan
・Humanities Initiatives Grants
・Humanities in the Public Square
・Humanities Open Book
・NEH On the Road Grants
・Preservation and Access Research and Development Grants
・Preservation Assistance Grants
・Preservation Education and Training Grants

常総市、「水損行政文書等復元計画」を策定 文書の応急復元に約2年

2015年12月15日付けの茨城新聞が、常総市が策定した「水損行政文書等復元計画」について、報じています。

文書の応急復元に約2年を見込むほか、2階建ての書庫を敷地内に新設する構想を明記しているとのことです。

水没文書、復元に2年 常総市が計画策定(茨城新聞,2015/12/15付け記事)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14501015801410

参考:
【イベント】常総市など、「緊急支援報告会!常総市水損行政文書の救助と復旧」を開催(12/14・茨城)
Posted 2015年11月30日
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14501015801410

岩手県立図書館で猫に関する展示・行事開催中:企画展(「猫百変化~のら猫からばけ猫まで~」)、写真展(「名言と猫と小説と」)・関連行事(ネコ写真のピラミッド)

2015年12月1日から2016年1月28日まで、岩手県立図書館4階で企画展「猫百変化~のら猫からばけ猫まで~」、3階で写真展「名言と猫と小説と」が開催されています。また、写真展の関連行事である「「ネコ写真のピラミッド」を完成させよう!」の「ネコ写真のピラミッド」が展示中です。

企画展は、「文学の中の猫」「民俗の中の猫」「絵画の中の猫」「ねこ・ネコ・猫 絵本から写真集まで」という4つのテーマで構成され、古今の文学・絵画や民俗等、さまざまな分野に現れた猫の姿を、所蔵資料で紹介するもの、写真展は盛岡市出身のグラフィックデザイナーで写真家の南幅俊輔氏の猫の写真と、心理学の3巨人フロイト、ユング、アドラーの心に響く言葉が展示されています。

また、「ネコ写真のピラミッド」については、同館が会場に設置した「ピラミッド」に「愛猫写真」を貼付け、展示するもののようです。1人3点まで、直接同館の3階総合カウンターまで持参することで応募可能で、2016年1月20日まで募集されています。

企画展「猫百変化~のら猫からばけ猫まで~」(岩手県立図書館, 2015/11/8)
https://www.library.pref.iwate.jp/info/evecale/kikakuten/index.html

経済産業省、日本国内の宿泊履歴データ等や訪日した外国人の行動データを集約し、オープン・データとして開放

経済産業省が、日本経済の約7割を占めるサービス産業の活性化・生産性向上に向け、企業が保有する情報や、訪日外国人の行動データ等を収集し、活用を促す実証事業として、観光予報/訪日外国人行動データプラットフォームの構築実証を開始したとのことです。

具体的には、日本国内の宿泊履歴データ等や訪日した外国人の行動データを集約し、オープン・データとして開放するとのことです。

本事業を通じて、(1)地域の課題解決・活性化、(2)新サービスや新規ビジネス機会の創出、(3)行政機関等の公的機関での利活用が促進されること等を期待するとのことです。

IoT推進ラボとも連携し、2016年1月には、本プラットフォームを活用した第1回IoT Lab Connection(ビッグデータ分析コンテスト)も開催予定とのことです。

Open Knowledge Foundation、世界の政府のオープンデータの技術的・法的な「オープンさ」を調査した“Global Open Data Index 2015”を公開

2015年12月9日、Open Knowledge Foundationが、世界規模でのオープンデータ現況調査にもとづいた“Global Open Data Index 2015”を公開しました。

122の国と地域の1,586のデータセットが対象となったもので、政府支出、選挙結果、入札記録、環境汚染レベル等を含む13のカテゴリにおけるデータの利用可能性及びアクセシビリティに基づいて順位がつけられています。

上位は台湾(1位)、英国(2位)、デンマーク(3位)となっており、Open Knowledge Foundationのブログでは、台湾、コロンビア(4位)、ウルグアイ(7位)など、OECDに加盟していない政府がランクインしていることに言及されています。

日本は31位で、2014年は19位(97の国・地域が対象)でした。

The Global Open Data Index 2015 is live ? what is your country status?(Open Knowledge Foundation Blog, 2015/12/9)
http://blog.okfn.org/2015/12/09/the-global-open-data-index-2015-is-live-what-is-you-country-status/

【イベント】第11回LLブックセミナー(1/10・大阪)

2016年1月10日、大阪市立中央図書館において、知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会と大阪市立中央図書館の共催で、第11回LLブックセミナーが開催されます。

2016年4月から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施行されることにともない、必要な情報を障がいのある人も平等に受け取れるようにするために、情報提供はどうあるべきかについて、障がいのある人の権利を守る活動をしている弁護士の方が講演を行なうとのことです。
また、障がい者にかかわる法律のLL版作成の取り組みなど、LLブック関連の活動を紹介するとのことです。

ジャパンリンクセンター(JaLC)、「DOI Handbook」の日本語版を公開

2015年12月14日、ジャパンリンクセンター(JaLC)が、「DOI Handbook」の日本語版を公開しています。

ジャパンリンクセンター 新着情報
https://japanlinkcenter.org/top/index.html
※「2015年12月14日 「DOI Handbook」の日本語版を作成いたしました。「各種資料」の「リンク集」「参考資料」コーナーにて英語版と共に公開しております。」とあります。

DOIハンドブック
http://www.doi.org/doi_handbook/translations/japanese/hb.html

12月 14日

【イベント】オープンサイエンスと著作権(1/8・つくば)

2016年1月8日15時20分から17時まで、NIMS Auditorium (並木地区)において、NIMS Library x Materials Informatics(MI2I)共催オープンセミナー 「オープンサイエンスと著作権」が開催されます。

真子博氏(内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付参事官補佐(国際総括))、末吉亙氏(弁護士、文部科学省文化審議会著作権分科会委員)の講演と、政策・法律それぞれの視点から講演者にご回答いただくブレイクセッションが予定されています。

参加費は無料ですが、事前登録が必要とのことです。

NIMS Library x Materials Informatics(MI2I)共催オープンセミナー
テーマ「オープンサイエンスと著作権 / Open science and copyrights law」(国立研究開発法人物質・材料研究機構、2015/12/13)
http://www.nims.go.jp/publicity/events/hdfqf1000002ds0h.html

参考:
【イベント】研究データ同盟(RDA)、第7回総会を東京で開催 テーマは“Making Data Sharing Work in the era of Open Science”(東京・2016/3/1-3)

韓国・京畿道、公共図書館での青少年サービス強化のため「図書館と一緒に行なう青少年情報活用教育プログラム」を開発

韓国・京畿道が、公共図書館での青少年サービス強化のため「図書館と一緒に行なう青少年情報活用教育プログラム」を開発し、普及に乗り出しているとのことです。

京畿道のサイバー図書館「ブックマジック」のホームページに、情報活用教育コーナーを設け、教師と青少年の両者がその教材を活用できるようにしたとのことです。

今回のプログラムは、公共図書館司書と学校図書館司書教諭、ボードゲーム開発者等、様々な専門家が参加して、化粧・ファッションなど青少年が日常で興味があるテーマから歴史・社会問題などまで幅広い分野を扱った13種類のテーマで構成されているとのことです。

資料は、会員登録後誰でもダウンロードして活用することができるとのことです。

경기도 도서관, 청소년 정보활용교육 위한 프로그램 개발(京畿道,2015/11/20)
http://gnews.gg.go.kr/briefing/brief_gongbo_view.asp?BS_CODE=S017&number=29122

玉野市(岡山県)、2017年4月に開館予定の新図書館と中央公民館に関するワークショップを基に施設レイアウトを決定し、公開

2015年11月4日、玉野市は、2015年7月から9月にかけて実施された「新☆図書館&公民館を創るワークショップ」を経て、決定した新図書館と中央公民館のレイアウトを発表しました。

指定管理業者から提案のあったレイアウトを基に、3回にわたるワークショップによって改善が加えられたもので、それぞれの成果(図面)などが公開されています。

「図書館の中に公民館の機能が点在」する設計となったとされています。

図書館・中央公民館の移転・整備に関する情報(玉野市, 2015/11/4)
http://www.city.tamano.lg.jp/docs/2015070700048/

奈良文化財研究所都城発掘調査部史料研究室、古代の地名の漢字やよみを検索することができる「古代地名検索システム」を公開

2015年12月11日、奈良文化財研究所都城発掘調査部史料研究室は、「古代地名検索システム」を公開しました。地名を検索すると、その地名が属する国・郡・郷とよみ、地名の異表記などが表示されます。

収録データは、『和名類聚抄』所収の古代地名(国郡郷名)約4200件とのことで、『和名類聚抄郡郷里驛名考證』(池邊彌著、吉川弘文館、1981 年)、『日本歴史地名大系』(平凡社、1979-2004 年)、『古代地名大辞典』(角川書店、1999 年)の研究成果を参照し、立項地名を決定したとのことです。

今後、さらに文献資料と木簡に記載される地名を収集し、研究・検討して収録をすすめる予定とのことです。

古代地名検索システム
http://chimei.nabunken.go.jp/

「古代地名検索システム」公開のお知らせ(奈良文化財研究所都城発掘調査部史料研究室, 2015/12/4付け)
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/5311
http://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/5311/1/20151204_chimei.pdf

参考:

大阪府立中之島図書館の正面壁面で4年ぶりに「ウォールタペストリー」開催中(12/12-12/25・大阪)

2015年12月12日から25日まで、大阪市の御堂筋や中之島で2013年から行われている取組である「大阪・光の饗宴2015」のうち「OSAKA光のルネサンス2015」の一環として、「ウォールタペストリー」が大阪府立中之島図書館で開催されています。

大阪府立中之島図書館正面の壁面をスクリーンとして、イルミネーションが映し出されるもので、平日は19時から20時45分まで4回、土日祝日は18時から20時45分まで6回公演があるとのことです。

「大阪・光の饗宴2015」プログラム詳細が決定しました(大阪府, 2015/10/28)
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=22235

12月 11日

米国国立医学図書館(NLM)、MeSHの2016年版を公開

2014年12月10日、米国医学図書館(NLM)が、毎年更新されているシソーラス、MeSHの2016年版を公開しています。

438の定義語(Descriptors)の追加、17の定義語の新しい用語への変更、9の定義語の削除、1つの副表題の削除の結果、27,883の定義語、87,028のentry terms、82の副標題、230,872の補足用語(Supplementary Concept Records)となるようです。

What's New for 2016 MeSH(NLM Techinical Bulletin,2015/12/10)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd15/nd15_mesh.html

2016 Medical Subject Headings (MeSH) Available for Download(NLM Techinical Bulletin,2015/12/10)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd15/nd15_2016_mesh_avail.html

参考:
米国国立医学図書館(NLM)、MeSHの2015年版を採用
Posted 2014年12月8日

BISAC Subject Headings(2015年版)、オンラインに掲載

米国の書籍産業研究グループ(Book Industry Study Group:BISG)が、書店等で用いられている件名標目表であるBISAC(Book Industry Standards and Communications)Subject Headingsの2015年版をオンラインに掲載したようです。

Make Your Titles More Discoverable than Ever with the BISAC Subject Headings: 2015 Edition(BISG)
https://www.bisg.org/news/make-your-titles-more-discoverable-ever-bisac-subject-headings-2015-edition

BISAC Subject Headings, 2015 Edition(BISG)
https://www.bisg.org/publications/bisac-subject-headings-2015-edition

via:
Information Organization: More Than 500 New Subject Headings Added to BISAC 2015(infoDOCKET,2015/12/10)

米国国立医学図書館(NLM)、PubMed CentralとPubmedにおいて、クリエイティブコモンズやパブリックドメインの論文を見つけるためのフィルターを提供

2015年12月10日、米国国立医学図書館(NLM)は、同館が運営する、PubMed Central (PMC)とPubmedにおいて、クリエイティブコモンズやパブリックドメイン(CC0)の論文を見つけるためのフィルターを提供すると発表しています。

このフィルターは、著者からPubMed Centralに対して提供されたライセンス情報に基づくとのことです。

PubMed Centralでは、“cc0 license[filter]”を追加して検索、PubMedでは“pmc cc0 license[filter] ”を追加して検索すればよいとのことです。

New Filters for Creative Commons Articles(NLM Technical Bulletin,2015/12/10)
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd15/nd15_pmc_filters_commons_articles.html

EIFL、2016年1月からミャンマーで"eLibrary Myanmar Project"の第2期を開始

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)が、同団体のウェイブサイトで、ミャンマーの大学図書館に、電子ジャーナル・データベース・電子書籍などの電子資源を提供することで、あらゆる分野の教育・研究・学習を提供するプロジェクト"eLibrary Myanmar Project"の第2期を2016年1月から開始すると述べています。

eLibrary Myanmar project phase II(EIFL)
http://www.eifl.net/events/elibrary-myanmar-project-phase-ii

e-Library Myanmar Project (EIFL)
http://www.eifl.net/eifl-in-action/e-library-myanmar-project

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