アーカイブ - 2012年 - car

12月 19日

DPLAとEuropeanaのコラボレーションによる、19~20世紀の欧州から米国への移民をテーマとしたオンライン展示が公開

2012年12月18日、米国デジタル公共図書館(DPLA)とEuropeanaの協働によるオンライン展示“Leaving Europe: A new life in America”が公開されました。19~20世紀における欧州から米国への移民をテーマとしたものです。この両者の協力関係とオンライン展示の計画は2011年10月に発表されていたものです。

Leaving Europe: A new life in America | Exhibitions
http://exhibitions.europeana.eu/exhibits/show/europe-america-en

Digital Public Library of America and Europeana launch joint migration exhibition(DPLA 2012/12/18付け記事)
http://dp.la/2012/12/18/dpla-europeana-exhibition/

Leaving Europe: A new life in America(Europeana 2012/12/18付け記事)
http://blog.europeana.eu/2012/12/leaving-europe-a-new-life-in-america/

米国政府印刷局(GPO)がRDAの導入時期を2013年4月と発表

米国政府印刷局(GPO)が、RDA(Resource Description and Access)の導入時期を2013年4月に予定していると発表しました。RDAに関するページで、2012年12月から2013年4月までのスケジュールが掲載されています。なお、GPOは、政府刊行物の書誌レコードを作成し、連邦政府刊行物寄託図書館制度(FDLP)を通して政府刊行物を全米の図書館に頒布する役割を担っています。

GPO Cataloging Update: RDA Implementation, Tentative Timeline(FDLP Desktop 2012/12/18付けニュース)
http://www.fdlp.gov/component/content/article/1387-rda-implementation-timeline

Resource Description and Access (RDA) and the Implications of RDA for Federal Depository Libraries - Update 4 (12/18/2012)
http://www.fdlp.gov/component/content/article/918-rda-implications?start=4

米国国立医学図書館(NLM)、図書館員向けの無料オンライン講義“PubMed for Librarians”を開始

米国国立医学図書館(NLM)研修センターが、2013年1月から、図書館員を対象としたPubMedのオンライン講義“PubMed for Librarians”を開始します。以下の計5コマの講義(各1時間)が用意されます。受講には登録(人数制限ありの模様)が必要ですが、講義の録画は後日公開されるということです。

・Introduction to PubMed
・Automatic Term Mapping (ATM)
・Building and Refining Your Search
・Customization with My NCBI
・MeSH (Medical Subject Headings)

PubMed for Librarians Online Class
https://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/nd12/brief/nd12_pm_librarians_class.html

欧州研究図書館協会(LIBER)が2013-2015年の戦略計画を発表

欧州研究図書館協会(LIBER)が2013-2015年の戦略計画“Re-inventing the Library for the Future”を公表しました。重点的に取り組んでいく領域として以下の3つが挙げられています。

・学術コミュニケーションと研究インフラ(Scholarly Communication and Research Infrastructures)
・研究図書館の再構築(Reshaping the Research Library)
・アドヴォカシーとコミュニケーション(Advocacy and Communications)

LIBER Strategic Plan 2013-2015 "Re-inventing the Library for the Future"
http://www.libereurope.eu/strategy

12月 18日

サイモン&シュスター社が図書館に対する電子書籍の提供を認めたタイトル

米国の“ビッグ6”に数えられる大手出版社のひとつ、サイモン&シュスター(Simon & Schuster)社は、図書館に対して電子書籍を提供していません。しかしこのたび、あるタイトルについて、OverDrive社の電子書籍サービス経由で図書館に提供することになったそうです。そのタイトルは、Jean Thompson氏による“The Year We Left Home”という小説で、2013年の“All Iowa Reads”賞を受賞したものです。同賞の主催委員会は、サイモン&シュスター社に対して、賞の歴史や、受賞作品がアイオワ州でいかに読まれているか、どのくらい販売されているか、図書館で借りられているかといったデータを提示し、説得を行なったということです。2013年1月1日より電子書籍での提供が開始される予定です。

Simon & Schuster Agrees to Sell AIR 2013 eBook Edition to Libraries(Iowa Center for the Book)
http://www.iowacenterforthebook.org/simon-schuster-agrees-to-sell-air-2013-ebook-edition-to-libraries

コーネル大学の図書館内に芝生が、そのわけは

米国のコーネル大学の図書館内に芝生が設置されたと報じられています。場所はOlin LibraryおよびMann Libraryのロビーで、学生が最もストレスフルになる期末試験の最中にリラックス効果を目的として、デザイン・環境分析学科の学生らが設置したということです。

Cornell brings nature inside libraries(The Ithaca Journal 2012/12/9付け記事)
http://www.theithacajournal.com/article/20121209/NEWS01/312090057/Cornell-brings-nature-inside-libraries

Cornell carpets library with grass(Cross Campus 2012/12/4付け記事)
http://yaledailynews.com/crosscampus/2012/12/04/cornell-carpets-library-with-grass/

Cornell Puts a Lawn in the Library(Library Journal 2012/12/18付け記事)

研究データのピアレビューに関する試験的研究(文献紹介)

International Journal of Digital Curation誌の7巻2号に、Marjan Grootveld氏およびJeff van Egmond氏による“Peer-Reviewed Open Research Data: Results of a Pilot”という論文が掲載されています。著者らはオランダの学術情報の収集・提供機関であるData Archiving and Networked Services(DANS)に所属しており、そのEASYというデータアーカイブを利用して行った、研究データのピアレビューに関する試験的研究について記されています。

Peer-Reviewed Open Research Data: Results of a Pilot
http://www.ijdc.net/index.php/ijdc/article/view/231

International Journal of Digital Curation. Vol 7, No 2 (2012)
http://www.ijdc.net/index.php/ijdc/issue/view/15

参考:
英国、オランダ、ドイツ、デンマークの4か国における研究データの法的位置付けについて調査したレポート

イタリアの国立図書館でGoogleによる所蔵資料のデジタル化が開始される

2012年12月10日より、イタリアのローマ国立中央図書館(BNCR)で、Googleによる所蔵資料のデジタル化が始まりました。1871年までの資料が対象になっているようです。他方、フィレンツェ国立中央図書館(BNCF)でも、2013年1月2日からデジタル化が開始されるということで、1701年から1874年までに出版された資料が作業のため一時的に利用停止となるとされています。なお、これら2館におけるデジタル化については、2010年3月に合意が発表されていました。

Conferenza stampa "Progetto Google Books"(Biblioteca nazionale centrale di Roma 2012/12/18付けニュース)
http://www.bncrm.librari.beniculturali.it/index.php?it/325/archivio-news/130/conferenza-stampa-progetto-google-books

Progetto GoogleBooks Dal 2 gennaio 2013(BNCF 2012/12/11付けニュース)
http://www.bncf.firenze.sbn.it/notizia.php?id=1128

参考:

米国の図書館建築と景観への意識<記事紹介>

Library Journal誌に、図書館と景観(Libraries and Their Landscapes)と題する記事が掲載されています。冒頭で、共和政ローマの哲学者キケロ(Marcus Tullius Cicero)の言葉“Si hortum in bibliotheca habes, deerit nihil.”(If you have a garden in a library, nothing is missing.)を引用しつつ、図書館の設計における景観との関係や屋外空間の重要性について考察しています。

記事では、ニューヨーク公共図書館、ボストン公共図書館、サンフアンキャピストラーノ図書館(カリフォルニア州)、ドブス・フェリー公共図書館(ニューヨーク州)、ブロンクビル公共図書館(ニューヨーク州)、トレディフリン公共図書館(ペンシルバニア州)、スカースデール公共図書館(ニューヨーク州)の7館について、景観をどのように考慮しているのか等を、写真付きで解説しています。

Libraries and Their Landscapes(Library Journal 2012/12/11付け)

ニュージーランド国立図書館、3度目となるウェブ情報のスナップショット収集の実施を公表

ニュージーランド国立図書館が、2013年2月に3度目となるウェブ情報のスナップショット収集を行うと発表しています。「.nz」ドメインで公開されているウェブサイト、ブログ、動画などを広く収集するもので、ニュージーランド国立図書館では、ドメインハーベストと呼んでいます。

なお、1回目は2008年10月に、2回目は2010年4月に実施されています。

2013 NZ Web Harvest
http://natlib.govt.nz/publishers-and-authors/web-harvesting/2013-nz-web-harvest

参考
ニュージーランド国立図書館、ウェブ情報をスナップショット収集 Posted 2010年1月21日
http://current.ndl.go.jp/node/15670

ニューヨーク公共図書館のSIBLでLynda.comのコンテンツが無料で利用可能に

ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、オンライン学習コンテンツの提供を手掛けるLynda.comと契約し、NYPLの科学・産業・ビジネス図書館(SIBL)の60以上の端末で、利用者が無料でLynda.comのコンテンツにアクセスできるようになったとのことです。

Lynda.comではJavascriptのプログラミングやソフトウェアの使い方などのコンテンツから、給料の交渉テクニックなどのビジネスに関するコンテンツまで提供しています。

米国の公共図書館では、200館ほどが職員の研修用にLynda.comを導入しており、一部には特定の端末で利用できるところもあるとのことですが、利用者向けに広く導入するのは初めてのこととなるようです。

Lynda.com, NYPL Explore New Library-wide Access Model(2012/12/13付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/12/public-services/lynda-com-nypl-explore-new-library-wide-access-model/

英国図書館(BL)、『アレクサンドリア写本』の新約聖書をデジタル化公開

2012年12月17日、英国図書館(BL)は、同館が所蔵する『アレクサンドリア写本(Codex Alexandrinus)』のうち、新約聖書についてデジタル化公開しました。

『アレクサンドリア写本』は5世紀につくられたもので、『シナイ写本(Codex Sinaiticus)』と『バチカン写本(Codex Vaticnus)』と並び、三大ギリシャ語写本のうちの一つに数えられています。なお、シナイ写本については、BL等のプロジェクトにより既にデジタル化公開されています。

Codex Alexandrinus (Gregory-Aland 02), Bible in four volumes: Volume 4 (New Testament)
http://www.bl.uk/manuscripts/FullDisplay.aspx?ref=Royal_MS_1_d_viii

New Testament from the oldest complete Bible available online for the first time (British Library 2012/12/17付けの記事)

W3CがHTML5の仕様策定完了を発表、勧告は2014年予定

2012年12月17日、World Wide Web Consortium(W3C)が、HTML5およびCanvas 2Dの仕様策定完了を発表しました。現時点ではW3C標準ではなく、最終的な標準化完了(勧告化)は2014年の予定です。

W3CがHTML5仕様策定完了、勧告候補に。HTML5.1のドラフトも発表(Publickey 2012/12/18付け記事)
http://www.publickey1.jp/blog/12/w3chtml5html51.html

HTML5 Definition Complete, W3C Moves to Interoperability Testing and Performance(W3C 2012/12/17付けニュース)
http://www.w3.org/News/2012.html#entry-9667

W3CがHTML5の仕様策定を完了、2014年の勧告公開に向けた最終フェーズへ移行(ITpro 2012/12/18付け記事)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121218/445148/

W3C、HTML5の仕様策定完了を発表、勧告は2014年予定(INTERNET Watch 2012/12/18付け記事)

学習プロセスに対するデジタル化の支援可能性を問う フランス国立図書館等が『カンディード』のiPadアプリとオンライン版を公開へ

2012年12月17日、フランス国立図書館(BNF)と、通信大手のOrange社がヴォルテール財団の協力の下、近世フランスの哲学者ヴォルテールの著作『カンディード』(Candide)のデジタル版を公開すると発表しました。無料のiPad用アプリを2012年12月に公開し、オンライン版を2013年1月に公開するとしています。

これは、学習プロセスにデジタル化はどのような支援が可能なのかを調査するために行われたプロジェクトで、iPadアプリについては2013年の第1セメスターで教育現場における検証が行われるとのことです。

このデジタル版は、テキストとBNF所蔵の写本史料を同時に表示させることが可能で、俳優のDenis Podalyde氏による朗読が提供されているようです。また、主人公のカンディードの旅路をマップで表示させたり、感想や分析をコメントして他の利用者と共有できる、“庭”(Le Jardin)という機能があるとのことです。

Orange and the Bibliotheque nationale de France, with the participation of the Voltaire Foundation, are launching an enhanced digital edition of Voltaire's Candide (PDF)

12月 17日

日本ペンクラブとGoogleが「Google図書館プロジェクト」に関する協力関係で合意

2012年12月17日、日本ペンクラブとGoogleが、「Google図書館プロジェクト」に関する共同声明を発表しました。同プロジェクトに関する著作者の懸念を解決し、協力関係を構築することで合意したというものです。今回の合意内容として次の事項などが挙げられています。

・日本ペンクラブ所属の著作者もしくはその書籍の出版社から要請があった場合には、Googleは、Googleブックスの検索結果におけるスニペット表示を速やかに削除する。また、その書籍についてはスキャニング対象外とする。(Googleが以前より実施していた対応が確実に行われることを確認したもの。)

・日本ペンクラブとGoogleは、今後図書館プロジェクトについて法的手段をもって争わないことを約束する。

・日本ペンクラブとGoogleは、現代日本文学等の翻訳事業を実施する。

日本ペンクラブ・Google 共同声明「日本ペンクラブとGoogleは、図書館プロジェクトに関する著作者の懸念を解決し、協力関係を構築することで合意しました」(日本ペンクラブ 2012/12/17付け情報)
http://www.japanpen.or.jp/statement/20122012/google_google.html

図書館・ディスカバリ・目録のこれからについて考える13の視点(記事紹介)

米EDUCAUSEが刊行するEDUCAUSE review誌の2012年11・12月号に、OCLC副会長兼最高戦略責任者であるLorcan Dempsey氏の執筆した“Thirteen Ways of Looking at Libraries, Discovery, and the Catalog: Scale, Workflow, Attention”という記事が掲載されています。これは、2013年3月出版予定の“Catalogue 2.0: The future of the library catalogue”という書籍に同題で収録される論考を改稿したものということです。同記事では、図書館、ディスカバリサービス、目録という領域における今後のトレンドについて、以下の13点を挙げて解説しています。

・Moving to the Network Level: Web Scale
・Not a Single Destination: Multiple Presences on the Web
・Community is the New Content: Social and Analytics
・The Simple Single Search Box and the Rich Texture of Suggestion

エンベディッドライブラリアンに関する文献レビュー(文献紹介)

Evidence Based Library and Information Practiceの7巻4号に、米オハイオ州立大学図書館のStephanie J. Schulte氏による、エンベディッドライブラリアンシップに関する文献レビューが掲載されています。レビューを通して、大学図書館等におけるエンベディッドライブラリアンの定義や実践について分析するとともに、今後はこういった活動のインパクトに対する量的研究が必要としています。

Embedded Academic Librarianship: A Review of the Literature
http://ejournals.library.ualberta.ca/index.php/EBLIP/article/view/17466/14528

Evidence Based Library and Information Practice. Vol 7, No 4 (2012)
http://ejournals.library.ualberta.ca/index.php/EBLIP/issue/view/1389

参考:
CA1751 - 動向レビュー:「エンベディッド・ライブラリアン」:図書館サービスモデルの米国における動向 / 鎌田 均

NACSIS-CAT、参照ファイル“OCLC WorldCat”の提供を2013年3月末で終了

国立情報学研究所(NII)が、NACSIS-CATの参照ファイル“OCLC WorldCat”の提供を、2013年3月29日をもって終了すると発表しました。2005年2月から提供されてきたもので、終了の理由は費用対効果の低下等とされています。

<システム>OCLC参照ファイルの提供終了(2013年3月)(目録所在情報サービス 2012/12/17付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2012/12/oclc20133.html

NACSIS-CAT参照ファイルにOCLCを導入(NACSIS-CATニュース 2005/3/10付け情報)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/news_cat_oclc.html

英国放送大学が無料のオンライン講義“MOOC”の提供で新会社を設立

英国の放送大学(Open University:OU)が、同国内の大学の講義を配信する“MOOC”(Massive Open Online Courses)のための事業に乗り出すことになりました。

2012年12月13日、OUは、Futurelearnという新会社を立ちあげ、そのFuturelearnを通じて、同国での講座をオンラインで発信すると発表しました。すでにバーミンガム、ブリストル、イースト・アングリア、エクセター、キングス・カレッジ・ロンドン、ランカスター、リーズ、サウサンプトン、セント・アンドルーズ、ウォーリック、そしてOUの12大学がFuturelearnと契約を結んでいるとのことです。

Futurelearn
http://futurelearn.com/

UK universities embrace the free, open, online future of higher education powered by The Open University (Open University 2012/12/13付けの記事)
http://www3.open.ac.uk/media/fullstory.aspx?id=24794

2012年のオープンアクセスの“劇的な成長”(資料紹介)

カナダのサイモンフレーザー大学の博士課程に在籍しているモリソン(Heather Morrison)氏が、2012年のオープンアクセスの“劇的な成長”を示した統計データをExcelファイルで公開するとともに、自身のブログでその内容の一部を紹介しています。例えば、オープンアクセスジャーナルのディレクトリとして有名な“Directory of Open Access Journals”には、2012年に1,133タイトルが登録され、1日につき約3タイトルが追加されていった計算になるとしています。

なお、彼女は“Freedom for scholarship in the internet age”と題した博士論文の審査を11月に済ませたということです。

Dramatic Growth of Open Access December 11, 2012 Full Data Edition
http://summit.sfu.ca/item/10990

Dramatic Growth of Open Access 2012: early year-end edition(The Imaginary Journal of Poetic Economics 2012/12/12付け記事)

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