アーカイブ - 2012年 7月 - car

7月 31日

図書館カフェの実態に関する調査レポート(2012-13年版)

米国の調査会社Primary Research Groupが、公共図書館や大学図書館に設置されたカフェをテーマにした調査レポート“The Survey of Library Cafes”の2012-13年版を刊行しました。前回調査は2007年に実施されています。

本文は有料ですが、簡単な概要が公表されています。それによると、レポートでは、29の公共・大学図書館を対象として、カフェにおける販売傾向や売上などを含めた様々な点について調査されており、以下のようなことが判明したようです。

・調査した公共図書館の約半分がカフェを設置している。大学図書館では26.32%であった。
・カフェ従業員の平均年間コストは1人あたり31,528ドルであった。
・年間来館者数が5万人以下の図書館の37.5%がカフェは図書館機能のひとつであると回答したが、50万人以上の図書館では25%であった。
・カフェの売上の平均35.89%はコーヒーによるものであった。
・大学図書館のカフェは公共図書館よりも座席数が多く、それぞれ平均37.07席と平均24.17席であった。

Primary Research Groupではその他にも図書館関係の調査レポートを多く刊行しています。

The Survey of Library Cafes, 2012-13 Edition

ブックオフコーポレーションが被災地支援プロジェクト“BOOKS TO THE PEOPLE 2012”を発表、小学校への課題図書寄贈およびシャンティへの支援を実施

ブックオフコーポレーション株式会社が、東日本大震災の被災地を支援する“BOOKS TO THE PEOPLE 2012”プロジェクトの実施を発表しました。プロジェクトの内容は、被災3県の小学校177校に対すると第58回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」12タイトルの寄贈と、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の移動図書館プロジェクトへの1千万円の寄付およびボランティア参加、の2点です。

「BOOKS TO THE PEOPLE 2012 」プロジェクト実施のお知らせ~二つの取り組みで、被災地支援を実施~(BOOK・OFFグループ 2012/7/30付けプレスリリース)
http://www.bookoff.co.jp/files/ir_pr/2c/PR-14.pdf

参考:
シャンティ国際ボランティア会、9月に福島県南相馬市と宮城県山元町で移動図書館プロジェクトを開始
http://current.ndl.go.jp/node/21505

古書買取金額に10%上乗せして寄付する「キズナ☆つながる計画」 ブックオフオンライン株式会社とカーディフグループが実施
http://current.ndl.go.jp/node/20333

ブックオフオンライン株式会社、「いわてを走る移動図書館プロジェクト」に対する書籍提供などの支援を発表

中国・北京で広がる24時間自動貸出機

中国・北京の公共図書館で24時間稼働の自動貸出機の導入が広がっていると報じられています。2011年からこれまでに50台程度が設置され、今後数か月で100台に増加する見込みとされています。また、朝陽区の公共図書館では、貸出の31.6%がこの機械によるものだということです。利用者からは便利だと評価される一方で、本の品揃えに対する不満の声もあるようです。なお、中国で初めてこういった自動貸出機を導入したのは深圳で、現在では160台以上が稼働、2012年中にさらに40台以上が追加される予定だそうです。

A new chapter for Beijing's libraries(chinadaily.com.cn 2012/7/17付け記事)
http://www.chinadaily.com.cn/cndy/2012-07/17/content_15588013.htm

参考:
地下鉄ホームの自動貸出機設置から1年 その成果は?(スペイン)
http://current.ndl.go.jp/node/21483

サンフランシスコの鉄道の駅に図書の自動貸出機が設置される(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/18169

スペイン・マドリードの地下鉄のホームに図書の自動貸出機が設置される

12歳の少年が開発するクラウド型図書館システム(アイルランド)

アイルランドはダブリン郊外のラスマインズに住む12歳の少年カラン(Shane Curran)が、スマートフォンで操作するクラウドベース図書館システムを開発する会社“Libramatic”を設立したと報じられています。カランは6歳でプログラミングを始め、小学校を卒業するとソフトウェア開発者兼最高技術責任者(CTO)としてCreditCroc社で働き始め、このたびアイルランドで最年少の会社経営者になったということです。

このシステムでは、スマートフォンのカメラを用いてISBNバーコードを読み取り、オンラインで図書の情報を取得してデータベースに格納するというもので、同様にカメラを用いて図書の貸出・返却も行うようです。学校の図書館ではシステムに多くの金額を費やしているのに司書が情報を手入力する必要があるなどあまり役に立ってないという経験から思いついたアイディアとされています。

Libramatic
http://www.libramatic.com/

Chief executive (12) launches library system(The Irish Times 2012/7/31付け記事)
http://www.irishtimes.com/newspaper/finance/2012/0731/1224321154831.html

灰色文献に関する国際的なネットワーク“GreyNet”が20周年を迎える

灰色文献に関する国際的なネットワーク“GreyNet(Grey Literature Network Service)”が結成20周年を迎えました。その端緒は、1992年6月にオランダ王立図書館で会合が開かれ、第1回の灰色文献国際会議(International Conference on Grey Literature)の開催が決定されたことにあるそうです。以来回を重ねてきた灰色文献国際会議は、2012年11月にイタリアで第14回目(GL14)が開催されます(プログラムによると日本からは日本原子力研究開発機構の職員が参加するようです)。GreyNetでは、その他にも、灰色文献関連機関のダイレクトリの管理、“The Grey Journal”の刊行、メーリングリストの開設等の活動を行っています。

About GreyNet
http://www.greynet.org/greynethome/aboutgreynet.html

GreyNet Timeline 1992-2012(PDF:1ページ)
http://www.greynet.org/images/GreyNet_Timeline.pdf

Fourteenth International Conference on Grey Literature(PDF:3ページ)

シャンティ国際ボランティア会、9月に福島県南相馬市と宮城県山元町で移動図書館プロジェクトを開始

2011年7月から岩手県沿岸部で「いわてを走る移動図書館プロジェクト」を実施している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が、2012年9月をめどに福島県南相馬市と宮城県山元町で移動図書館を開始すると発表しました。7月に山元町に事務所を開設したとのことです。

新規プロジェクトのご案内 宮城県山元町と福島県南相馬市で移動図書館プロジェクトを開始します(公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 2012/7/30付けプレスリリース)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000005053.html

参考:
シャンティ国際ボランティア会が、2012年2月5日に岩手県大槌町で「かねざわ図書室」をオープン
http://current.ndl.go.jp/node/20063

シャンティ国際ボランティア会、岩手県大槌町の仮設住宅25か所を対象に「いわての置き本」プロジェクトを実施中
http://current.ndl.go.jp/node/19734

ブックオフオンライン株式会社、「いわてを走る移動図書館プロジェクト」に対する書籍提供などの支援を発表
http://current.ndl.go.jp/node/18953

電子書籍版ハリー・ポッターの日本語版、EPUB3フォーマットで販売開始

2012年7月31日、J・K・ローリング氏の『ハリー・ポッター』シリーズの日本語版電子書籍がウェブサイト“Pottermore”上で販売開始になりました。価格は、1~3巻が各900円、4~7巻が各1,300円、全7冊セットが7,110円となっています。EPUB3フォーマットで提供されています。

Pottermore Shop
http://shop.pottermore.com/ja_JP

ソニーがパートナーを務めるウェブサイト「ポッターモア」 日本語版サイトオープン(ソニー 2012/7/31付けニュースリリース)
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201207/12-102/index.html

ハリー・ポッター日本語版電子書籍、EPUB3で発売 ソニーとポッターモア(ITmedia ニュース 2012/7/31付け記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/31/news070.html

参考:
電子書籍版ハリー・ポッターの日本語版が2012年夏に販売開始
http://current.ndl.go.jp/node/21309

京都の地誌類約70点・1万カットをデジタル化した「京都地誌データベース」が公開

京都の地誌類約70点(約1万カット)をデジタル化した「京都地誌データベース」が公開されています。このデータベースは、立命館大学の塚本章宏氏が、同大学アート・リサーチ・センターの協力のもと、京都府立総合資料館の所蔵する地誌類をデジタル撮影したものということです。

京都地誌データベース
http://www.dh-jac.net/db1/books/kyofu/index.html

京都府立総合資料館(2012/7/31付け新着情報に「当館が所蔵する近世京都の地誌資料を、塚本章宏氏がデジタル撮影しデータベース化された「京都地誌データベース」(外部リンク)が利用できるようになりました。」とあります。)
http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/

ノルウェー連続テロ事件から1年、ノルウェー国立図書館による事件資料の収集保存

ノルウェーのオスロとウトヤ島で発生した連続テロ事件から1年が経過した2012年7月22日に、ノルウェー国立図書館が“22.7”と題した記事を掲載しました。

記事では、法定納本により、この事件に関する72時間分のテレビのニュース、144時間分のラジオ番組、紙・オンライン併せて250紙以上の新聞が保存されているとし、それらを現在そして将来世代による事件の研究に役立てたいとしています。

22.7 (Nasjonalbiblioteket 2012/7/22付けの記事)
http://www.nb.no/aktuelt/22.7

2013年4月からJDreamII等を提供する株式会社ジー・サーチが、JSTからのサービス移行に関するウェブサイトを開設

これまで科学技術振興機構(JST)が実施していた文献情報提供サービスを2013年4月から継承する株式会社ジー・サーチが、JDreamII等のサービス移行に関するウェブサイトを開設しています。

ジー・サーチの説明によると、ウェブサイトには、「移行スケジュール」、「FAQ よくあるご質問へのご回答」、「新料金体系」等について、確定、変更、追加情報を随時掲載するとのことです。また、ジー・サーチが提供するJDream関連サービス(文献複写サービス等)の情報についても紹介を行うようです。

JDreamⅡ等サービス移行に関する最新情報 (株式会社ジー・サーチ)
http://db.g-search.or.jp/ad/jdream_info/index.html?jst_hm_01

IFLA初のアンカンファレンス形式のサテライトミーティング“IFLAcamp”開催へ

2012年8月11日からフィンランドのヘルシンキで開催される国際図書館連盟(IFLA)大会を前に、IFLAのNew Professionalグループ“New Professionals Special Interest Group”が、IFLA初の「アンカンファレンス(unconference)」形式のサテライトミーティング“IFLAcamp”を開催します。会期は8月9日と10日で、フィンランドのハメーンリンナで開催されるとのことです。

7月27日にNew Professionalグループは、IFLAcampの参加者内訳を公表しており、フィンランドやドイツ、米国等、欧米を中心に世界中からの参加者があるようです。

IFLAcamp: All aboard! (IFLA New Professionals Special Interest Group 2012/7/27付けの記事)
http://npsig.wordpress.com/2012/07/27/iflacamp-all-aboard/

IFLAcamp (IFLA New Professionals Special Interest Group)
http://npsig.wordpress.com/iflacamp/

参考:

IFLAのNew Professionalsグループ、世界各国の若手図書館員のグループのリストを作成

国際図書館連盟(IFLA)の若手図書館員のための活動を行っている“New Professionals Special Interest Group”が、世界の国・地域の若手図書館員に関する動きがわかるよう、関係団体のリストを作成し、公開しています。現時点で、オーストラリア、カナダ、フィンランド、ドイツ、ラトビア、フィリピン、ルーマニア、ロシア、英国、米国及び欧州の関係団体がリストアップされており、さらなる情報提供を求めています。

Ref.
New blog segment "NPs around the world"(IFLA2012/7/27付け)
http://www.ifla.org/en/news/new-blog-segment-nps-around-the-world

「Linked Open Data チャレンジ Japan 2012」のウェブサイトが公開

「LODチャレンジJapan 2012」のウェブサイトが公開されています。2012年度は、応募期間が2012年10月1日から2013年1月31日までとなっており、その後、2013年3月上旬に審査結果が発表表されるとのことです。

Linked Open Data Challenge Japan 2012
http://lod.sfc.keio.ac.jp/challenge2012/index.html

Linked Open Data チャレンジ JapanのFacebookページ (2012/7/11付け)
http://www.facebook.com/LOD.challenge.Japan#!/LOD.challenge.Japan/posts/304416592988712

参考:
新しいデータ共有・活用方法を探る「Linked Open Data チャレンジ」(日本)
http://current.ndl.go.jp/node/19498

JSTOR、イスラエル国立図書館・ハイファ大学図書館とともに、ヘブライ語の重要雑誌のデジタル化提供プロジェクトを実施へ

2012年7月30日、JSTORは、ヘブライ語の重要雑誌のデジタル化と、それらのJSTORでの提供について、イスラエル国立図書館とハイファ大学図書館と協同で行うと発表しました。現在、“Horizons in Geography (אופקים בגיאוגרפיה)”等の4誌を対象に試験的にデジタル化が進められており、今後、ユダヤ研究、歴史学、社会学、社会科学の領域の50誌にまで拡大して実施する予定とのことです。

7月 30日

Europeana、欧州におけるスポーツ遺産を紹介するオンライン展示“European Sport Heritage”を公開

2012年7月24日、欧州のデジタル化文化遺産を提供する“Europeana”が、欧州のスポーツ遺産をテーマとしたオンライン展示“European Sport Heritage”を公開しました。

この展示では、オリンピックやパラリンピック、UEFAチャンピオンズリーグから、古代ローマの剣闘士競技やスコットランドの伝統的なスポーツであるスコティッシュハイランドゲームズ等にいたるまで、様々なスポーツ競技やイベントを紹介しているとのことです。

European Sport Heritage
http://exhibitions.europeana.eu/exhibits/show/european-sports-en

Baker & Taylor社の電子書籍プラットフォーム“Axis 360”等が全米視覚障害者連合(NFB)に表彰される

米国のBaker & Taylor社の図書館向けデジタルコンテンツプラットフォーム“Axis 360”および電子書籍閲覧用アプリケーション“Blio ereader”が、全米視覚障害者連合(NFB)によるDr. Jacob Bolotin賞を受賞したと発表されました。音声読み上げ機能など、これらの視覚障害者向け機能が評価されてのことです。

National Federation of the Blind Honors Baker & Taylor's Axis 360 Digital Media Platform(Baker & Taylor 2012/7/25付けニュース)
http://www.btol.com/viewnews.cfm?press_id=320&typ=c

Axis 360(Baker & Taylor)
http://www.btol.com/axis360.cfm

National Federation of the Blind
http://www.nfb.org/

参考:
Baker & Taylor社、視覚障害者の利用にも対応した電子書籍プラットフォーム“Axis 360”の新バージョンを発表
http://current.ndl.go.jp/node/20977

ドイツ国立図書館(DNB)の開館100周年特設ウェブページ

2012年で100周年を迎えるドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek:DNB)が特設ページを公開しています。同館の前身のうちDeutsche Büchereiがライプツィヒに設立されたのが1912年10月3日のようです。カレンダーによると様々なイベントの開催が予定されています。

Startseite 100 Jahre(DNB)
http://www.dnb.de/DE/100Jahre/100Jahre_node.html

Veranstaltungskalender(DNB)
http://www.dnb.de/DE/100Jahre/Kalender_mitTableRow/kalender_mitTableRowTerminArchiv_node.html

東京経済大学新図書館が国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択される

2014年4月に開館予定の東京経済大学の新図書館が、国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に選ばれました。同事業は、省CO2の実現性に優れた住宅・建築物プロジェクトを公募、支援することによって省CO2対策を推進するというもので、2008年に開始されました。同館は「環境共生型図書館」の実現をめざしているということです。

新図書館が環境分野のリーディングプロジェクトに ~国土交通省「住宅・建築物 省CO2先導事業」~(東京経済大学 2012/7/27付けニュース)
http://www.tku.ac.jp/news/010052.html

長野県塩尻市立図書館、著者・出版社・書店と連携して本の魅力を発信する「信州しおじり本の寺子屋」を開校

長野県の塩尻市立図書館で2012年7月29日に「信州しおじり本の寺子屋」が開校しました。これは、同館を中心として、著者、出版社、書店が連携して本の魅力を発信するという生涯読書を推進するための取組みで、鳥取県米子市で今井書店グループが1995年に開始した「本の学校」がモデルとなっています。元河出書房新社「文芸」編集長で安曇野市在住の長田洋一さんが企画を担当したそうです。今後様々な講座、講演会、企画展などが予定されています。

信州しおじり本の寺子屋について(塩尻市)
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/tanoshimu/toshokan/honnoterakoya/honnnoterakoyaH24.html

信州しおじり本の寺子屋(PDF:2ページ)
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/tanoshimu/toshokan/honnoterakoya/honnnoterakoyaH24.files/honnoterakoya.pdf

塩尻で「本の寺子屋」が開校(中日新聞 2012/7/30付け記事)
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20120730/CK2012073002000018.html

宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館が1年4か月ぶりに再開館

東日本大震災によって被災した宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館が2012年7月28日に1年4か月ぶりに一部開館しました。8月末まで、1896年の明治三陸津波を取り上げた「描かれた惨状~風俗画報に見る三陸大海嘯の実態~」を再展示しています。2012年度中は観覧無料ということです。2013年4月に予定されている全面開館時には「東日本大震災の記録と津波の災害史」と題した常設展がスタートするそうです。

再開館のお知らせ(リアス・アーク美術館 2012/7/28付けお知らせ)
http://www.riasark.com/modules/news/article.php?storyid=100

リアス・アーク美術館、一部開館 津波災害主要テーマに(河北新報 2012/7/29付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/07/20120729t15028.htm

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