アーカイブ - 2012年 11月 - car

11月 30日

【イベント】知的コミュニティに関する国際シンポジウム2012(12/13-15・筑波)

2012年12月13日から15日にかけて、筑波大学において、「知的コミュニティに関する国際シンポジウム2012―コミュニティの違いを越え、時を越えて情報資源と利用者を結ぶ―」が開催されます。同大学の知的コミュニティ基盤研究センター及び図書館情報メディア系の主催です。

新しい時代における情報学の教育と研究を担うinformation school、ディジタルアーカイブとそれを支えるメタデータ、の2つを中心的なトピックとし、コミュニティの違いを超えて情報資源と利用者を結び付けていくための課題について議論することが目的とされています。

プログラムによると、13日には学生による研究発表、14日及び15日には国内外の招待講演者による講演や議論などが行われる予定です。

知的コミュニティに関する国際シンポジウム2012
http://www.kc.tsukuba.ac.jp/symposium/iskc2012.html

博士論文のオープンアクセス化に向けて、学位規則改正案に関するパブリックコメントが募集開始

文部科学省が、2012年11月30日に、学位規則の改正案に対するパブリックコメントの募集を開始しました。受付締切日は2013年1月4日です。

現在の学位規則では博士論文の印刷公表について定められていますが、教育研究成果の電子化およびオープンアクセスを推進するという観点から、印刷による公表に代えて、インターネットを利用して公表することとするための改正を行う、というのが改正案の趣旨です。改正案では施行期日は2013年4月1日とされています。

改正案と併せて公表されている「学位規則の改正案に係る考え方(補足)」という文書では、各大学から国立国会図書館への博士論文の送付についても触れられています。それによると、文部科学省は、国立国会図書館への送付も電子データで行うよう各大学に通知することを予定しています。また、国立国会図書館は、送付された電子データを公表することについて検討しているとされています。

ニューヨーク公共図書館、退役軍人へのワンストップサービスの拠点7か所を設置

ニューヨーク公共図書館が、退役軍人の社会的サービスへのアクセスを支援するオフィスを、5番街のスティーブン・A・シュワルツマン図書館など7か所に開設する、とのプレスリリースを出していました。

このオフィスの開設は、貧困撲滅に取り組む組織であるRobin Hood、低所得者への支援を行うNPOであるSingle Stop USA、退役軍人に関する活動を行うthe Mission Continuesの3団体とのパートナーシップに基づくものです。住まい、職、教育、問題行動の医療サービスなどに関し、その場で、あるいは関連機関へ紹介する形で、支援を行うとのことです。

ヨルダン国立図書館局、ソフトウェア違法コピー率低下に向けた戦略を策定

ヨルダンの国立図書館局(National Library Department)が、同国におけるソフトウェア違法コピー率(software piracy rate)の低下に向けた戦略を策定し、2013年から3か年にかけて実施していくと報じられています。ヨルダンの2011年におけるソフトウェア違法コピー率は58%で、前年より1ポイント上昇しているということです。また、2011年に同局は6万点の違法コピーを押収したともされています。

National library developing strategy to reduce piracy(The Jordan Times 2012/11/27付け記事)
http://jordantimes.com/national-library-developing-strategy-to-reduce-piracy

Pew Research Centerによる図書館関係調査レポートの結果をまとめたスライド

米調査機関Pew Research Centerが“The changing world of libraries”というスライド資料を公開しました。これは、同機関のInternet & American Life ProjectのディレクターLee Rainieの作成したもので、このプロジェクトによって2012年に公表されてきた図書館関係の調査レポートの結果がまとめられています(なお、3本のレポートのうち2本はカレントアウェアネス-Eでも紹介済み)。スライドの37枚目では、現在、“Library services”という調査が進行中とされています。

The changing world of libraries | Pew Research Center's Internet & American Life Project - http://www.pewinternet.org/Presentations/2012/Nov/The-changing-world-of-libraries.aspx

参考:
E1317 - 米国公共図書館による電子書籍貸出サービスと利用者
http://current.ndl.go.jp/e1317

E1288 - 米国の電子書籍の利用と読書習慣に関する調査レポート

岩手県陸前高田市立図書館の仮設図書館が12月1日にいよいよオープン

東日本大震災の津波によって建物が全壊した岩手県陸前高田市立図書館が、2012年12月1日に、同市竹駒町のコミュニティセンター敷地内に仮設図書館を開館します。陸前高田市のウェブサイトには利用案内が掲載されています。それによると、貸出サービスやコピーサービスも提供されます。また、同じ敷地内には1年前にオープンした陸前高田こども図書館「ちいさいおうち」が存在することから、仮設図書館には児童書や絵本は置かないなどの役割分担をしているようです。

東海新報の報道によると、建設には北海道の団体「ブックシェアリング」が協力し、全国から寄贈された蔵書約13,000冊のうち約4,000冊が館内に排架されるということです。

陸前高田市では先だって移動図書館「はまゆり号」の巡回を再開しており、その他市内には「陸前高田コミュニティー図書室」「にじのライブラリー」も設置されています。

市立図書館いよいよオープン 1日から貸し出しを開始(東海新報 2012/11/29付け記事)
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws8194

図書館利用案内(陸前高田市)

コーネル大学(米国)とウォーリック大学(英国)、イディッシュ語資料をクラウドソーシングで英訳するプロジェクトを開始

米国のコーネル大学キール労使関係アーカイブセンターと、英国のウォーリック大学近現代史料センターが、イディッシュ語の雑誌や新聞をデジタル化し、クラウドソーシングにより英訳する共同事業を行うとのことです。

デジタル化されるのは、東欧からの労働者階級のユダヤ系移民のために書かれた雑誌や新聞で、1500ページ以上にのぼります。翻訳への協力を希望する人は、プロジェクトのサイトにおいて登録した上で、できる分量を行えばよいとのことです。

Yiddish Goes Digital (with a Little Help from Its Friends)
Crowdsourcing Project Will Create Transatlantic Labor History Archive(Cornel University 2012/11/27)
http://communications.library.cornell.edu/news/121127/YiddishCrowdsourcing

ウォーリック大学のプロジェクトのサイト
http://transcribe.lib.warwick.ac.uk/yt/index.php/Main_Page

参考
E1321 - 図書館界におけるクラウドソーシングの動きは?

11月 29日

カナダ研究知識ネットワーク、従量制新価格モデルが原因でACSとのナショナルサイトライセンスを2013年末で終了へ

2012年11月26日、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)が、2001年から締結してきた米国化学会(ACS)とのナショナルサイトライセンスを、2013年末で契約終了すると発表しました。ACS Web EditionおよびACS Legacy Archivesが対象です。終了の理由として、ACSの米国外およびコンソーシアム向け新価格が従量制モデルになっており、契約更新の合意に至ることができなかったとしています。CRKNには、カナダの75の大学が加盟しており、そのうち66大学がACSとの契約に参加しているということです。

CRKN to Terminate National Agreement with the ACS(Canadian Research Knowledge Network 2012/11/26付け発表)
http://www.crkn.ca/communications/crkn-to-terminate-national-agreement-with-the-acs

国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)2012年秋季会合参加報告(PDF:3ページ)
http://www.nii.ac.jp/content/justice/documents/ICOLC-2012Fall_report.pdf

OAジャーナル投稿料の支払における“仲介者”の役割は? 英国OAIGがレポートを公表

2012年10月付けで“The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs)”という調査レポートが公表されました。これは、英国オープンアクセス実行グループ(OAIG)を代表したウェルカム・トラスト及びJISCから委任を受けて、研究情報ネットワーク(RIN)が作成したものです。レポートでは、オープンアクセス誌の投稿料(APC)がテーマとなっており、大学や助成機関から出版社へのAPCの支払における“仲介者(intermediary)”の役割や、APCの効率的な管理などについてまとめられています。

The Potential Role for Intermediaries in Managing the Payment of Open Access Article Processing Charges (APCs)(JISC Repository)
http://repository.jisc.ac.uk/4949/

参考:
E1241 - ハイブリッドOAを巡る高等教育機関・出版社・助成機関の問題
http://current.ndl.go.jp/e1241

JSTORの卒業生アクセスプログラムが2013年1月に正式開始

JSTORの卒業生アクセスプログラム(Alumni Access program)が3年間の試行期間を経て2013年1月より正式に開始されます。これは、JSTOR契約機関の卒業生に対して、JSTORの電子ジャーナル等へのアクセスが提供されるというプログラムです。同プログラムへの加入費用は年間アクセス費の10%で、世界中の高等教育機関が対象になっていますが詳しい条件については問い合せてほしいということです。

Access for Alumni(JSTOR)
http://about.jstor.org/alumni#How-to-subscribe

After Successful 3-Year Pilot, JSTOR Launches New Alumni Access Program(LJ INFOdocket 2012/11/28付け記事)
http://www.infodocket.com/2012/11/28/after-successful-3-year-pilot-jstor-formally-launches-alumni-access-program/

JSTORのアカウントによるツイート“Grads, news you can use: the ...”

生涯投稿料モデルのオープンアクセス誌PeerJが12月に論文投稿を受付開始

生涯会費制というユニークな投稿料モデルを打ち出したオープンアクセス出版社PeerJが、2012年12月3日より、論文の投稿を受付開始すると発表しました。6月にその登場が発表されて以降、PeerJでは、編集委員会(700名以上)および諮問委員会(20名、ノーベル賞受賞者5名含む)を組織し、オンライン投稿および査読用ソフトウェアの開発、テストを行ってきたということです。2013年前半に創刊とPeerJ PrePrintsの立ち上げが予定されています。

PeerJ to open for submissions on December 3rd(PeerJ Blog 2012/11/27付け記事)
http://blog.peerj.com/post/36654776923/call-for-papers

Author Instructions
https://peerj.com/about/author-instructions/

参考:
生涯投稿料モデルを採用する査読付きOA誌“PeerJ”が正式発表 料金プランは99ドル・199ドル・299ドルの3種類
http://current.ndl.go.jp/node/21078

生涯投稿料99ドルの査読付きオープンアクセス誌“PeerJ”が2012年秋に創刊

日中韓におけるオープンアクセスをテーマにしたオンラインパネルディスカッションの動画が公開

オープンアクセスウィーク期間中の2012年10月26日にオンライン上で行われたパネルディスカッション“Open Access in China, Japan and Korea”の動画が公開されました。テーマは中国・日本・韓国におけるオープンアクセスについてです。中国からは中国工程院(CAAE)のWang Yingkuan准教授、日本については米国オハイオ州立大学図書館のMaureen Donovanさんが、韓国からはソウル国立大学のJeong-Wook Seo教授が登壇しています。

Open Access in China, Japan, and Korea(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=eK0Moi_zx2g

岩手県立博物館、テーマ展「2011.3.11 平成の大津波被害と博物館-被災資料の再生をめざして-」開催(2013/1/5~)

岩手県立博物館が、博物館関連施設および被災資料の救出と恒久的保存に向けた活動状況を報告し、また今後の課題を整理するテーマ展「2011.3.11 平成の大津波被害と博物館」を開催するとのことです。開催期間は、2013年1月5日から3月17日となっています。

同期間中には、講演会やシンポジウムなどのイベントも予定されています。

岩手県立博物館テーマ展 2011.3.11 平成の大津波被害と博物館 ―被災資料の再生をめざして― 2013年1月5日(土)~3月17日(日)
http://www.pref.iwate.jp/~hp0910/exhibition/exhib24/tsunami/tsunami.html

ポピュラー音楽の歴史が詰まったオーラルヒストリーの音源、米国議会図書館が公開開始

米国議会図書館(LC)の録音資料レファレンスセンター(Recorded Sound Reference Center)が、ポピュラー音楽の著名な歌手やプロデューサ等に対するインタビューを残した歴史的音源コレクションのインターネット公開を開始しています。このコレクションは、レコード会社元社長であったジョー・スミス(Joe Smith)氏が録音し、2012年にLCに寄贈したオーラルヒストリー・コレクションです。今回公開されたのは、このうち25件であり、ここには、トニー・ベネット、ポール・マッカートニー、オノ・ヨーコ、レイ・チャールズ(いずれも1987年録音)などのインタビュー音源が含まれています。

今後随時公開データを増やしていくようです。

Joe Smith’s Recorded Interviews with Music Icons Featured on Library Website(LC 2012/11/28付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2012/12-219.html

The Joe Smith Collection at the Library of Congress
http://www.loc.gov/rr/record/joesmith/

参考

ドイツにおけるデジタル化資料を一元的に提供する電子図書館ポータル“Deutsche Digitale Bibliothek”ベータ版公開

2012年11月28日、「ドイツ電子図書館(Deutsche Digitale Bibliothek)」のパブリックベータ版が公開されました。

これは、ドイツにおける様々な文化・学術機関のデジタル化資料を一元的に提供するものポータルサイトであり、また、それらを欧州の文化遺産ポータル“Europeana”へと提供するアグリゲータとしても機能するものとのことです。

Deutsche Digitale Bibliothek
http://beta.deutsche-digitale-bibliothek.de/

First public beta version of the Deutsche Digitale Bibliothek is launched (Deutsche Digitale Bibliothek 2012/11/28付けの記事)
http://beta.deutsche-digitale-bibliothek.de/content/news/2012-11-28-000

First Public Beta Version of the Deutsche Digitale Bibliothek (DDB) Now Live (INFOdocket 2012/11/28付けの記事)

阪大生×阪大教員×阪大出版会による「ショセキカ」プロジェクトで企画コンペ開催 2013年秋にも出版へ

大阪大学が2012年10月から開講している基礎セミナー「本をつくる」の11月27日の講義で、学生らによる出版企画コンペが行われ、その結果、企画2件が決定したようです。今後、コンペで選ばれた企画については、大阪大学出版会で出版に向けた作業が開始され、2013年秋に同出版会より出版予定となっています。

これは、同大学の学部生と教員、大阪大学出版会が共同で行っている「ショセキカ」というプロジェクトで、授業終了後も編集・装丁から広報・販売まで学生が全面的に関わるものとのことです。

コンペを勝ち残った企画2件については、プロジェクトのツイッター等で紹介されています。

大阪大学「ショセキカ」プロジェクト (Twitter)
https://twitter.com/shosekikahandai

新たに建築された図書館、改築された図書館‐2012年度版(米国)

Library Journal誌において、2011年7月から2012年6月までの1年間に新たに建築された図書館、および改築された図書館の特集が組まれています。

同期間中、新築34件、改築73件、合計107件のプロジェクトが完了したとのことで、その一部について、8つのコーナーで写真が掲載されています。またあわせて直近6年間の図書館新築・改築のコスト、収蔵能力、財源について一覧できる表も公開されています。

Year in Architecture 2012: Waves of the Future [8 Photo Galleries](2012/11/26)
http://lj.libraryjournal.com/2012/11/buildings/year-in-architecture-2012-waves-of-the-future/

滋賀県東近江市の中学校敷地内に学校図書館と公共図書館が一体化した図書館が設置へ

滋賀県の東近江市立五個荘中学校の敷地内に、同校の学校図書室と地域住民の利用する市立図書館が一体となった図書館が設置されると報じられています。このような例は県内初、全国的にも珍しいとされています。同校の改築に伴って建設されるもので、蔵書冊数は4万5千冊、2014年度にオープン予定ということです。記事では、セキュリティと生徒の利用の両立に配慮した工夫、利用増加や学校と社会の連携への期待などにも触れられています。

東近江市:市立図書館と学校図書室、一体化 14年度2学期に開校予定、改築の五個荘中に建設 /滋賀(毎日jp 2012/11/28付け記事)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20121128ddlk25040521000c.html

東近江市立図書館
http://www.library-higashiomi-shiga.jp/

11月 28日

図書館体操第一(動画紹介)

YouTubeで、「図書館体操第一」と名付けられた動画が話題になっていました。これは、東北のみちのく図書館員連合(MULU)の有志などによって、先日開催された第14回図書館総合展の会場において実演・撮影されたもののようです。同体操は、「朝の書架整理をイメージして腕を伸ばす運動」から始まる全12のステップから構成されており、その中には「地震に備えて大声を出す練習」というものも含まれています。

図書館体操第一【公開ver 01】(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=qcMfJmcR4is

[図書館体操] 図書館総合展フォーラム2012 in 仙台(Ustream)
http://www.ustream.tv/recorded/22884396

MULU:図書館体操まとめ(Togetter)
http://togetter.com/li/411859

図書館体操(第14回 図書館総合展)
http://2012.libraryfair.jp/node/1183

オランダ王立図書館が新聞デジタル化プロジェクトを完了 それらの資料を利用したiPhone用アプリもリリース

2012年11月22日、オランダ王立図書館が、2007年に開始した1618年から1995年までの新聞デジタル化プロジェクト完了したと発表しました。デジタル化した資料は、オランダ本国、オランダ領東インドおよび西インド諸島の新聞約800万ページ、8,500万件の記事となり、そのすべてを同館の“Historische Kranten”で提供するようです。

また同日に同館は、“Hier was het nieuws”というiPhone用アプリをリリースしました。このアプリはGPS機能を利用して、利用者がいるその場所で過去に何があったのか、関連する新聞資料を検索、表示させるものとのことです。12月にはアンドロイド用アプリをリリースする予定とのことです。

Historische Kranten
http://kranten.kb.nl/

Hier was het nieuws
http://www.hierwashetnieuws.nl/

Acht miljoen krantenpagina’s 1618-1995 online doorzoekbaar (Koninklijke Bibliotheek 2012/11/22付けの記事)

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