アーカイブ - 2012年 1月 - car

1月 31日

個々の学問分野にとって望ましいオープンアクセスのためのインフラとは(資料紹介)

ドイツのビーレフェルト大学の出版物を公開するウェブサイトで、“Studies on Subject-Specific Requirements for Open Access Infrastructure”という資料が公開されています。この資料は、EUが助成した研究成果をオープンアクセスで提供するリポジトリ連携プロジェクト“OpenAIRE”(Open Access Infrastructure for Research in Europe)の一部としてまとめられた研究報告書のようです。報告書では、農学やICT、人文社会科学、ヘルスサイエンス等といった個々の学問分野における研究のライフサイクルやワークフロー等の分析に基づき、学問の多様性とそれらの研究を支援するインフラ整備を行うための指針等がまとめられているようです。

Studies on Subject-Specific Requirements for Open Access Infrastructure (Publications at Bielefeld University)
http://pub.uni-bielefeld.de/publication/2445229

神奈川県川崎市と東京都町田市が市立図書館の相互協定に関する協定を締結

2012年1月30日、神奈川県川崎市と東京都町田市が市立図書館の相互協定に関する協定を締結したそうです。同協定により、4月1日から、川崎市民が町田市立図書館の、町田市民が川崎市立図書館の資料貸出等のサービス(予約・リクエスト除く)を受けられるとされています。川崎市は同様の協定を東京都の稲城市や狛江市とも結んでおり、東京新聞の記事によるとこの2市との協定では予約も可能となっているそうです。

川崎市立図書館と町田市立図書館は相互利用に関する協定を締結しました(川崎市立図書館 2012/1/30付けお知らせ)
http://www.library.city.kawasaki.jp/info02_txt/0000000969/default.html

東洋文庫現代中国研究資料室が「近代中国関係デジタルライブラリー」をオープン

財団法人東洋文庫の現代中国研究資料室が、2012年1月21日に、「東洋文庫近代中国関係デジタルライブラリー」を仮オープンしたようです。ヘルプによると、デジタル化された画像には、インターネット上で完全公開されるものと、東洋文庫のネットワーク内のみで公開されるものの2種類があり、著作権等の関係で本文がデジタル化されていない書誌データも含まれているようです。将来的には目次のテキスト化して検索できるようにする予定ともされています。

東洋文庫近代中国関係資料デジタルライブラリー
http://www.tbcas.jp/ja/lib/

デジタルライブラリー・ヘルプ
http://61.197.194.12/infolib/meta_pub/images/G0000002DB1/csv_edit/help/jpn/help.html

防災科学技術研究所自然災害情報室、主要災害調査48号「東日本大震災調査報告」を公開

2012年1月30日に、防災科学技術研究所自然災害情報室が、主要災害調査48号「東日本大震災調査報告」を公開したようです。調査資料には、「2011年東北地方太平洋沖地震の概要」や「2011年東北地方太平洋沖地震に伴う沿岸域での被害状況について」等の論考のほか、特に図書館関係としては、「情報技術による東日本大震災の被災地支援-宮城県および岩手県での活動事例-」と「自然災害情報室における東日本大震災関連資料の収集と公開」があります。また、付属として、被災地の写真に加えて、同研究所内での「地震によって落下した蔵書資料」等の写真資料が掲載されており、さらに別表として「東日本大震災タイムライン(3月11日より6月18日まで:100日間の主な出来事)」も掲載されています。なお、防災科学技術研究所自然災害情報室は、2011年3月17日に、「2011年3月11日東北地方太平洋沖地震特設サイト」を公開し、震災等に関する情報提供をおこなっているようです。

防災科学技術研究所主要災害調査 (No.48として「東日本大震災調査報告」が公開されています)
http://dil.bosai.go.jp/publication/nied_natural_disaster/index.html

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン1.3が公開

米ヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン1.3が2012年1月30日に公開されたようです。追加された新機能には以下のものがあるそうです。

・一括処理のための「ショッピングカート」機能
・検索エンジンApache Solr 3.5への対応
・検索プラグインの追加(視覚的なタイムライン、Google Maps統合、Europeana検索)
・検索結果のRSSフィードの拡充
・Syndetics社のサービスの組み込みを改善
・デフォルトのデザインテーマでjQueryとBlueprintを使用

VuFind 1.3 Released (Catalogablog 2012/1/30付け記事)
http://catalogablog.blogspot.com/2012/01/vufind-13-released.html

VuFind
http://vufind.org/

VuFindデモサイト
http://vufind.org/demo/

参考:
オープンソースのOPAC“Vufind”のバージョン1.1が公開
http://current.ndl.go.jp/node/17863

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”の正式版(1.0)が公開

アイルランド図書館協会、同国のヘルスサイエンス分野の図書館の実態と今後の方向性をまとめた調査報告書を公開

2012年1月26日に、アイルランド図書館協会の一セクションであるヘルスサイエンス図書館グループ(Health Sciences Libraries Group:HSLG)が、“Irish health libraries: new directions. Report of the status of health librarianship and libraries in Ireland”と題した調査報告書を公開したようです。この報告書では、同国におけるヘルスサイエンス分野の図書館等に勤務する職員の現状、ヘルスサイエンス分野の図書館が提供しているサービスやリソース、サービス提供基準等の調査を踏まえた上で、今後同国のヘルスサイエンス分野の図書館が執るべき方向性について提言をまとめているようです。

Health Libraries Report is a Call to Action (PDF) (Health Sciences Library Group 2012/1/26付けのプレスリリース)
http://www.hslg.ie/wp-content/uploads/2012/01/SHELLI_PRESS-RELEASE.pdf

英国図書館(BL)、同館所蔵の恋文25本を編纂した書籍“Love Letters: 2000 Years of Romance”を刊行

英国図書館(BL)が、同館で所蔵する手書きの恋文を収録した書籍“Love Letters: 2000 Years of Romance”を刊行したそうです。同書には、作家シャーロット・ブロンデがコンスタンティン・エジェ教授に宛てた手紙(彼は破り捨てたが、妻の手によって遺されていた)や、オスカー・ワイルドが獄中からアルフレッド・ダグラス卿へ送った5万語からなる手紙等、紀元前168年から20世紀後半のものまで25本の恋文が含まれているそうです。

Love Letters (BL)
http://shop.bl.uk/mall/productpage.cfm/BritishLibrary/ISBN_9780712358255

「本の福袋」の貸出、スロベニアでも

スロべニアのリュブリャナ(Ljubljana)市立図書館で、中身の見えないように包装された図書3冊を貸し出す取組みが行われているようです。2012年1月27日のSpringwiseの記事によると、リュブリャナ市立図書館では、図書のジャンルごとに、現代作家の作品、古典作品、「読みやすい」(easy to read)本の3冊を詰め、その包装紙に図書のジャンルを表したシールを貼って貸出をしているようです。これは、兵庫県の宝塚市立西図書館や新潟県の長岡市立中央図書館等で「本の福袋」の貸出として実施されているものに似た取組みのようです。

Slovenian library creates surprise book packs based on genre (Springwise 2012/1/27付けの記事)
http://www.springwise.com/lifestyle_leisure/slovenian-library-creates-surprise-book-packs-based-genre/

Slovenian library creates surprise book packs based on genre (Peter Scott's Library Blog 2012/1/28付けの記事)

英国議会科学技術局、オープンアクセスについての概要をまとめた文書を公開

英国議会科学技術局(Parliamentary Office of Science and Technology:POST)が、2012年1月付けで、学術情報へのオープンアクセスについての概要をまとめた文書“Open Access to Scientific Information”を公開しています。

Open Access to Scientific Information - POST Note(英国議会 2012/1/25付けの情報)
http://www.parliament.uk/business/publications/research/briefing-papers/POST-PN-397

1月 30日

【イベント】公開シンポジウム「文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動」(3/17-18・大阪)

2012年3月17日と18日に、国立民族学博物館において、人間文化研究機構・国立民族学博物館公開シンポジウム「文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動」が開催されるようです。入場無料のようですが、参加にあたっては事前申込(先着順)が必要のようです。

「文化遺産の復興を支援する―東日本大震災をめぐる活動」 (国立民族学博物館のウェブサイト)
http://www.minpaku.ac.jp/research/pr/20120317-18.html

欧州委員会、「欧州フィルム遺産のためのデジタルアジェンダ」の最終報告書を公開

欧州委員会(EC)が、2011年12月付けで「欧州フィルム遺産のためのデジタルアジェンダ」(Digital Agenda for European Film Heritage:DAEFH)の最終報告書を公開しました。これは、欧州におけるフィルム遺産を保存する機関が、デジタルフィルム資料の収集や長期保存、Europeanaへの統合、コレクションへのアクセス等の面で直面している課題等について分析したもののようです。そして報告書では、分析に基づき、ECやEU加盟国、フィルム保存機関に対して、過去の映画への幅広いアクセスの保証と将来の映画の保存のために執るべき行動について示しているようです。

The DAEFH Final Study (DAEFHの報告書ダウンロードページ)
http://www.dae-filmheritage.eu/final-study.html

Challenges of the Digital Era for film heritage institutions (Europe's Information Society Newsroom 2012/1/19付けの記事)
http://ec.europa.eu/information_society/newsroom/cf/itemdetail.cfm?item_id=7765

近畿大学、「大学生の携帯情報端末の利用に関する調査」結果を公表

近畿大学が、2012年1月23日付けで、「大学生の携帯情報端末の利用に関する調査」結果を公表しています。調査は、大学における授業改善にスマートフォンやタブレットPC等の携帯情報端末を利用するにあたり、現時点での各種携帯情報端末の所有および利用状況を把握する目的で実施されたものとのことです。

「大学生の携帯情報端末の利用に関する調査」結果(近畿大学 2012/1/23付けプレスリリース)
http://www.kindai.ac.jp/news_event/2012/01/post-289.html

結果(PDFファイル、2012/1/19付け)
http://www.kindai.ac.jp/news_event/pdf/120118mobile.pdf

第13回図書館総合展フォーラム「日本医学図書館協会による震災復興支援」の講演資料が公開

2012年1月26日、日本医学図書館協会(JMLA)が2011年11月に開催された第13回図書館総合展フォーラム「日本医学図書館協会による震災復興支援 NPO法人としてできること」の講演資料3点を公開しました。

日本医学図書館協会による震災復興支援 NPO法人としてできること
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/event/kako/forum13-1.pdf

被災地図書館の役割:復興支援の経過と展望
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/event/kako/forum13-2.pdf

リスク管理における情報の役割
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jmla/event/kako/forum13-3.pdf

図書館を利用しない市民層を見出し、彼らが求めるサービスを提供したセルビア・ベオグラード市立図書館の事例

国際図書館連盟(IFLA)が発行しているIFLA Journalの37巻4号(2011年12月号)に、セルビアのベオグラード市立図書館(Belgrade City Library)の取組みを紹介した“65+: Engaging underserved patrons - a success story!”という4ページの論文が掲載されています。セルビアでは2,300ある図書館のうち160が公共図書館で、それらの図書館カードの保有者率は平均で5~7%程度と、IFLAが推奨している最低基準よりも低いそうです。事態の改善に向けて、同館は2009年末に、図書館を利用していないユーザ層の特定と彼らのニーズを探ることを目的とし、アンケートやフォーカスグループインタビュー等の調査を実施しました。その結果、同館は「大卒で65歳以上の退職者」というグループに着目し、彼らの声に応えて、利用者カードの作成費用を無料にしたり、コンピュータリテラシーの講習会を開始するなどのサービスを実行し、利用者増等の成功に至ったと紹介されています。

Out now: December 2011 issue of IFLA Journal (IFLA 2012/1/26付けニュース)

ドイツ国立図書館(DNB)、書誌データをパブリックドメインライセンス(CC0)のLinked Data形式で公開開始

ドイツ国立図書館(DNB)が、図書や逐次刊行物の書誌データのLinked Data形式による公開を開始し、合わせて、2010年に公開済みの典拠データも含めてLinked Data形式のデータに適用するライセンスをクリエイティブコモンズのパブリックドメインライセンス(CC0)に変更したそうです。同館のオンラインカタログで書誌を検索すると、書誌詳細ページの右側に“RDF/XML-Repräsentation dieses Datensatzes”というようにRDF/XML形式のデータへリンクが用意されているようです。

RDF/XML形式のデータの例(URLの“rdf”を“html”に替えると書誌詳細ページのパーマリンク)
http://d-nb.info/101901170X/about/rdf

Der Linked Data Service der Deutschen Nationalbibliothek(PDF文書:46ページ)
http://files.d-nb.de/pdf/linked_data.pdf

2011年10月から12月までの3か月間におけるアフリカから発信されたツイート数等を分析したインフォグラフィックス

2012年1月26日に、ナイロビ等に事務所を構えるリサーチ会社のPortlandが、Tweetminsterとの共同調査を基に、2011年10月から12月の3か月間にアフリカから発信されたツイート件数等をまとめたインフォグラフィックスを公開したようです。対象となる1,150万件以上のツイートを分析したところ、モバイル端末からのツイートは57%であったようです。また、南アフリカからの発信が最も多く約503万件で、次点のケニヤ(約247万件)の2倍となっているようです。その他、ツイート数の多い国は、ナイジェリア(約164万件)、エジプト(約121万件)等となっているようです。

How Africa Tweets
http://notebook.portland-communications.com/wp-content/uploads/2012/01/How-Africa-Tweets.jpg

New research reveals how Africa Tweets (Portland 2012/1/26付けの記事)
http://notebook.portland-communications.com/2012/01/new-research-reveals-how-africa-tweets/

NISTEP、「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査-大学・公的研究機関への全数調査(2009 年度実績)-」を公表

2012年1月27日、科学技術政策研究所 (NISTEP)が「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査-大学・公的研究機関への全数調査(2009 年度実績)-」という調査資料を発表しました。同調査は、2009年度におけるポストドクター等の雇用・進路に関して日本国内の1,182の大学・公的研究機関を対象に調査(回収率100%)したものだそうです。今回は初めて職種変更・転出に関する調査も行ったとされています。

ポストドクター等の雇用・進路に関する調査-大学 ・ 公的研究機関への全数調査 (2009 年度実績)-
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat202j/idx202j.html

北米日本研究図書館資料調整協議会(NCC)が公式Facebookページを開設

北米日本研究図書館資料調整協議会(North American Coordinating Council on Japanese Library Resources;NCC)が公式Facebookページを開設しているようです。NCCは、北米における日本研究を情報や資料の面からサポートすることを目的として1991年に設立された団体で、グローバルILLフレームワーク(日米GIF)の運営やJAC(Japan Art Catalog)プロジェクト等にも関わっています。

NCCの公式Facebookページ
https://www.facebook.com/pages/NCCJapan/189920764421492

NCC's Facebook Page (eastlib 2012/1/29付け情報)
http://lists.unc.edu/read/messages?id=6146271

In the Wake of Japan's Triple Disasters of 2011 (NCC)
http://guides.nccjapan.org/2011disastersinjapan

NCC
http://guides.nccjapan.org/

参考:
CA1462 - 最近の情報環境とNCCの動向について / 野口幸生

ニューヨーク公共図書館、歴史的な写真を立体写真のように見せるGIFアニメーション・アナグリフ画像の作成サイトを公開

ニューヨーク公共図書館が、同館の所蔵する40,000点以上の歴史的なステレオグラフの写真資料を利用した、GIFアニメーションとアナグリフ画像を作成できる“Stereogranimator”というウェブサイトを公開したようです。ステレオグラフとは、アングルを変えて撮影した2枚の写真を用いて疑似的な立体写真を作りだす、19世紀に開発された写真のことで、“Stereogranimator”ではその写真資料をGIFアニメーション化して、疑似的に3D化することができるようです。また、同サイトでは、赤と青の色眼鏡を使って立体的に見せるアナグリフ画像も作成できるようです。

Stereogranimator
http://stereo.nypl.org/

1月 27日

中国国家図書館、ウェブサイトやOPACをリニューアル

中国の旧正月にあたる2012年1月23日から、中国国家図書館(NLC)のウェブサイトがリニューアルされたようです。登録すると自宅からNLCが館内で提供するデータベースを利用できる機能や、「マイライブラリー」機能などが追加されたようです。同時に、少年児童OPACを公開するなどOPACのリニューアルも行われたようです。また、2011年から中国各省の図書館との間で進めている電子図書館ネットワーク構築に関しても、各省の図書館との合同で、全国各地の図書館が持つデジタルコンテンツをNLCや各地の図書館で利用してもらうイベントが開かれたようです。

网络书香过大年(中国国家図書館 2012/1/23付けの情報)
http://www.nlc.gov.cn/dsb_zx/gtxw/201201/t20120123_58847.htm

网络书香过大年(光明日報 2012/1/24付けの情報)
http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2012-01/24/nw.D110000gmrb_20120124_2-02.htm?div=-1

中国国家図書館
http://www.nlc.gov.cn/

中国国家図書館OPAC(右上に少年児童OPACへのリンクあり)
http://opac.nlc.gov.cn/

中国国家図書館少年児童館

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