アーカイブ - 2019年 3月 29日 - book

CA1950 - 研究文献レビュー:公共図書館のビジネス支援サービス / 滑川貴之

 国内の公共図書館(以下「図書館」)では、2000年前後からビジネス支援サービスへの積極的な取り組みが実施され、そのサービス内容も多様化し、事業報告も増加してきた。本稿では、図書館のビジネス支援サービスについて、先行文献から研究動向を把握するだけでなく、そのサービスの実態を明らかにすることを目的としたい。

CA1949 - レーザーディスクのデジタル化に向けた国立国会図書館の取組み / 本田伸彰

 国立国会図書館(NDL)では図書や雑誌など紙媒体の資料等に加え、再生環境の旧式化や媒体自体の劣化が危惧されるアナログ形式の録音・映像資料のデジタル化を進めている。録音資料のカセットテープやソノシートに続き(E2057参照)、2016年度からは映像資料であるレーザーディスク(1)(LD)のデジタル化(2)の検討を開始し、2018年度から本格的にデジタル化に着手した(3)

CA1948 - 第12回アジア太平洋議会図書館長協会(APLAP)大会 / 春原寛子

 東はキリバスから西はトルコまで、南はニュージーランドから北はモンゴルまで、広大なアジア及び太平洋地域にある40の国・地域の議会図書館長等が参加する組織が、「アジア太平洋議会図書館長協会(Association of Parliamentary Librarians of Asia and the Pacific : APLAP(アプラップ))」である。

CA1947 - 奈良大学図書館における日本考古学協会図書の受贈事業について / 森垣優輝

 奈良大学は奈良市山陵(みささぎ)町に立地し、2学部6学科(通信教育1学科)と大学院2研究科4専攻から成る、収容定員2,456人(通信教育1,600人)の私立大学である。1969年の開学当時は同じ奈良市の宝来町にあったが、1988年に現在の校地へ移転した。図書館は校地の南東にあって、北館、南館の2つの建物で構成されており、地上3階地下2階、蔵書規模は約55万冊である。所蔵資料は文化財、歴史、文学の各分野が特に多く、市場に流通せず一般には入手困難な発掘調査報告書や、奈良関係資料が充実しているのが特色である。また、全体の9割以上は開架方式をとっていて、利用者が多くの資料を自由に閲覧可能な環境を整備している。

CA1946 - 韓国の公共図書館の多文化サービス-プログラム事例を中心として- / 廣田美和

 ここ数年、日本の在留外国人数(中長期在留者及び特別永住者)は増加しており、2017年末には約256万2,000人(全人口比約2%)と過去最高を記録した。国籍・地域別に見るとベトナム、ネパール、インドネシアが大きく増加し、構成比も変化している(1)。しかし、日本の公共図書館における多文化サービスの現況は、日本図書館協会が行った「多文化サービス実態調査2015」によると、「全体としては足踏み状態が続いている状況」である(E1900参照)(2)

CA1945 - 近年の公立図書館による出版活動の概要:定期刊行物を中心に / 武田和也

 清須市立図書館(愛知県)が地元出身の漫画家のインタビュー記事を広報誌に掲載して話題となったのは記憶に新しい(1)。公立図書館(以下「図書館」)では、図書館だよりといった広報誌や、年報等の事業報告書に加え、古くから、地域の古文書・古記録の翻刻刊行や(2)、地域資料に関する索引の作成(3)、戦争体験の記録化(4)、叢書の出版(5)等の多様な出版活動を行ってきた。そのことは、地域の記憶の発掘・記録化や、郷土資料の活用促進等において重要な役割を果たしてきたといえるだろう。その他、実施事業や職員による調査研究の成果、所蔵資料の紹介・翻刻等を掲載する『紀要』を出版する事例も見受けられる(6)。近年では、「地域情報の発信」「新たな蔵書の創出」「メディアとしての図書館」「地域住民との連携」等の観点から、奈良県立図書情報館『ナラヲヨム』(2005年-)(7)・伊丹市立図書館ことば蔵(兵庫県)『伊丹公論』(2013年-)(8)・東近江市立図書館(滋賀県)『そこら』(2014年-)(9)・大多喜町立大多喜図書館天賞文庫(千葉県)『あてら』(2016年-)(10)(括弧内の西暦は創刊年。記載は創刊年順。以下同じ。以下の事例で、継続前誌がある場合はその創刊年。タイトルは継続後誌を採用。廃刊したものは廃刊年も記載)といった小冊子・フリーペーパーを発行する図書館が注目されてきている(11)

CA1944 - 図書館総合展の20 年 / 今井福司

 図書館総合展は年1回10月または11月に開催される、日本の図書館業界では最も大規模な入場無料のトレードショーである(1)。公共図書館・自治体、大学・研究組織、企業・専門機関といった各種図書館関係者だけでなく、学生や一般の来場者も訪れるこのイベントは1999年に始まり、2018年で20周年(第20回)を迎えた。本稿では、図書館総合展の20年について、各種の記録(2)を踏まえながら論じていく(3)