アーカイブ - 2017年 12月 7日 - book

E1980 - 日本のデジタル人文学の国際学会JADH2017<報告>

2017年9月11日から9月12日にかけて,同志社大学(京都市)にて,日本デジタル・ヒューマニティーズ学会(JADH)年次国際学術大会JADH2017が開催された。この大会は2011年に大阪大学にて開催された人文情報学推進協議会主催の大会を継承し,2012年からはJADHの大会として毎年英語にて開催されているものである。国際的に活躍する10の国・地域のデジタル人文学研究者からなるプログラム委員会と,開催校である同志社大学を中心とした開催実行委員会の下,運営を行った。例年は三日間の開催で初日にワークショップを行っていたが,今回は初めて,二日間のみでワークショップなしでの開催となった。本年は,コラボレーションに焦点をあてた“Creating Data through Collaboration”というテーマの下,基調講演では,3万タイトル,50億字を超える中国古典等の大規模クラウドソーシング翻刻サイトctext.orgのためのシステムの構成,そして,それがなぜ選択されたのか,ということを中心とする講演が,このサイトの主宰者兼開発者スタージョン(Donald Sturgeon)氏(米・ハーバード大学)によって行われた。さらに,マイクロタスク・クラウドソーシングを様々なコンテンツに適用するCrowd4Uプロジェクトによる企画セッションが開催され,国立国会図書館(NDL)におけるL-Crowdによる書誌情報の誤同定のチェックや国デコImage Wallでのデジタル翻刻などの話題が採り上げられた。

E1978 - ラウンドテーブル「図書館情報学研究と科研費」<報告>

2017年10月7日,慶應義塾大学を会場に,三田図書館・情報学会2017年度研究大会ラウンドテーブル「図書館情報学研究と科学研究費補助金」が開催された。今回のテーマである科学研究費補助金(以下,「科研費」という。)は,文部科学省と日本学術振興会の研究助成事業で,現在の日本の研究環境を考える上で無視できない競争的研究資金である。研究者の関心の高いテーマであるが,当日は図書館員の参加も目立った。

E1976 - 第59回北海道図書館大会<報告>

2017年9月7日と8日の2日間,北海道江別市の札幌学院大学を会場に,第59回北海道図書館大会を開催した。北海道図書館振興協議会,北海道地区大学図書館協議会,私立短期大学図書館協議会北海道地区協議会,北海道学校図書館協会,専門図書館協議会(北海道地区連絡会)の5団体からなる北海道図書館連絡会議及び北海道立図書館が主催した。今大会は,近年,図書館を取り巻く環境が大きく変化する中,図書館がその存在を維持し,高めていくためにはどのようにすればよいのか,未来の図書館のあり方について考えようとするもので,「その先の,図書館 ~図書館の新たな可能性を考える~」をテーマに,基調講演,各団体による6つの分科会,図書館の今日的な話題等を情報提供するトピック,協賛図書館団体・企業11社(団体)と大会参加者有志8団体による計19のブース展示を実施した。

E1975 - 尾鷲市立図書館の寿文庫活動

地域の風習である厄年の「まき銭」を,尾鷲市立図書館(三重県)の図書購入費として寄付してもらう「寿文庫活動」が2018年も1月5日から3月12日まで行われる。1966年,「まき銭の廃止や厄祝を簡素化し,その経費で市立図書館の図書購入支援をしよう」と尾鷲市に本店がある紀北信用金庫の元理事長・故土井周平氏が提唱し「寿文庫運営委員会」が発足したことに始まる活動である。

E1979 - 環太平洋研究図書館連合(PRRLA)2017年総会<報告>

2017年10月17日から20日まで,環太平洋研究図書館連合(Pacific Rim Research Libraries Alliance:PRRLA)の2017年総会が中国・浙江大学で開催された。12の国・地域の34の大学図書館から62人が出席し,日本からは植木俊哉東北大学附属図書館長と筆者の2人が参加した。

E1977 - ORCIDによる情報発信強化に関するシンポジウム<報告>

2017年9月8日,日本教育会館(東京都千代田区)にて「ORCID 我が国の学術情報、研究者 - 情報発信強化を目指して」と題して,特定非営利活動法人UniBio Press主催による公開シンポジウムが行われた。UniBio Pressは国立情報学研究所(NII)の支援のもと国際的な出版活動を行う法人で,シンポジウムには,同じくNIIが支援するオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)のメンバー機関の職員のほか,各学会,大学,研究機関の職員などおよそ50人が参加した。シンポジウムでは,宮入暢子氏(ORCID Inc.),谷藤幹子氏(国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)),安達淳氏(NII)によるそれぞれの講演とパネルディスカッションが行われた。