アーカイブ - 2013年 - book

12月 27日

CA1811 - 動向レビュー:MOOCの現状と図書館の役割 / 重田勝介

情報通信技術の発達とインターネットの普及は、時間や場所の制約なく「誰でも・どこでも」学ぶことができる学習環境を、学校や大学の枠組みを超えて提供することを可能とした。近年、大規模に受講者を募りオンライン教育を行う取り組み「MOOC(ムーク)」が普及し始めている。本稿ではMOOC誕生の背景を概観し、MOOCの事例と特徴を整理する。その上で、MOOCの普及や改善にあたって図書館が担いうる役割について解説する。...

CA1810 - 動向レビュー:国境なき図書館と国際キャンペーン『緊急時の読書』 / 鎌倉幸子

国境なき図書館(Libraries Without Borders: LWB)は2007年にウェイル(Patrick Weil)氏によって設立されたフランスのパリに本部を置く非政府組織(NGO)である。

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CA1809 - 動向レビュー:ホームレスを含むすべての人々の社会的包摂と公共図書館 / 松井祐次郎

「公共図書館はホームレス(1)にどう対応すべきか。」これは古くから論じられているテーマである。清重知子は、米国の動向を踏まえ、公共図書館のホームレスに対する態度が二つの立場に分かれていることを指摘している(2)。一方はホームレスの図書館利用に消極的な立場(消極派)である。...

CA1808 - 動向レビュー:米国公共図書館における選書(資料選択)方針の現在 / 井上靖代

選書方針あるいは資料選択方針(Selection Policy)は資料構築方針(Collection Management Policy)の一部である。ここ数年の電子書籍(e-book)や電子資料源(e-resources)、電子コンテンツ(e-contents)といった「新しい」資料源の登場により、米国の公共図書館では選書(資料選択)方針が変化してきたのではないかと考えられるかもしれない。答えはイエスであり、ノーである。...

CA1807 - 埼玉県高校図書館フェスティバルに取り組んだ3年間-職種を超えた連携とつながりの中で- / 木下通子, 宮崎健太郎

学校図書館には運営する職員が不可欠である。現在埼玉県は、すべての県立高校(視覚障害以外の特別支援校を除く)に司書を配置している。しかし、その採用試験は2000年以降12年にわたって行われなかった。そのような状況の中、高校図書館への注目を促すべく、県内の司書の有志は、2011年から埼玉県高校図書館フェスティバルを開催した。本稿は、その歩みをまとめたものである。...

CA1806 - 北朝鮮の図書館事情 / 阿部健太郎

 北朝鮮(1)の図書館事情は、とくにその実態についてはほとんど知られていない。日本における北朝鮮の図書館に関する記事は、管見では高哲義の記事が最も詳細である(2)。日本で初めて北朝鮮の図書館事情を紹介したこの記事は実見に基づいた具体的な内容が今なお貴重なものであるが、1987年の記事であり今となっては多少古い。一方韓国では、梁一雲が初めて体系的に北朝鮮の図書館を研究し、近年ではソン・スンソプ(송승섭)が著書をまとめており、いくらか研究成果が蓄積されている(3)。そこで本稿では、これらの先行研究と、百科事典や『労働新聞』など北朝鮮で出版された出版物、および朝鮮中央通信など北朝鮮側の報道を主な資料として北朝鮮の図書館の概要を紹介したい。...

 

CA1805 - ポーランドとその過去 ―国民記憶院の活動― / 梶さやか

「国民記憶院―ポーランド国民に対する犯罪追及委員会」(Instytut Pamięci Narodowej –Komisja Ścigania Zbrodni przeciwko Narodowi Polskiemu、以下IPN)は、ヨーロッパの旧社会主義国の多くに見られる、社会主義時代の公安・秘密警察組織の文書を保管する国家機関の一つであるが、他国の類似機関と異なる機能も有する。...

12月 26日

E1520 - 「単発」図書館利用者講習の有効性<文献紹介>

Elizabeth R. Spievak; Pamela Hayes-Bohanan. Just Enough of a Good Thing: Indications of Long-Term Efficacy in One-Shot Library Instruction. The Journal of Academic Librarianship. 2013, 39, p. 488-499....

E1519 - 米国民はどれほど公共図書館に価値を置いているのか

 米国のPew Research Centerが,2013年12月11日,米国民がどれほど公共図書館に価値を置いているかについて,数字で裏付ける報告“How Americans Value Public Libraries in Their Communities”を公表した。調査は2013年7月18日から9月30日にかけて,16歳以上の米国民6,224人を対象にして電話インタビューにより実施された。サマリーによれば,米国においては,資料へのアクセスを提供するという点においても,また,リテラシーを育み,生活の質を向上させるという点においても,公共図書館の役割が高く評価されていることが明らかになった。...

E1518 - 大阪市立図書館「書評漫才(SBR)グランプリin Osaka」

 「読書離れ」の中高生に,どうすれば読書に関心を持ってもらえるだろう?ヤングコーナーの担当になったときからの悩みだった。...

E1517 - 図書館データとWikipediaをつなぐVIAFbot

 デジタル時代において,今までOPACなど閉じたシステムの中でしか利用できなかった図書館データをウェブ上でアクセスしやすくし,新たに付加価値を持たせ有効活用することの意義は大きい。図書館データの活用事例として,本稿ではVIAF(バーチャル国際典拠ファイル;CA1521参照)とWikipediaの記事の相互リンクプロジェクトについて紹介する。...

E1516 - CCライセンスが6年振りに改定,4.0版に

E1516 - CCライセンスが6年振りに改定,4.0版に

 2013年11月25日,クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)の4.0版が公表された。2007年2月の3.0版の公表以来,6年振りの改定となる。本稿では,その概要について紹介する。...

E1515 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2013/12/24現在)

 2013年12月4日で,東日本大震災発生から1,000日を迎えた。東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,本誌での既報(E1490ほか参照)に続き,2013年10月下旬から12月中旬にかけての主な情報をまとめた。...

12月 25日

12月 12日

E1514 - PIRUS実務指針第1版が公開:論文単位の利用統計

 図書館における電子ジャーナル等の電子情報資源の利用統計の標準に,COUNTER実務指針(CA1512CA1666参照)がある。しかし,COUNTER実務指針で定義されているのは,データベース単位や,最小でも雑誌タイトル単位までの利用統計であり,論文単位での利用状況の把握が課題であった。そこで,出版者と機関リポジトリの利用統計プロジェクト(Publisher and Institutional Repository Usage Statistics: PIRUS)が立ち上がり,COUNTER実務指針に即した形で,論文単位の利用統計の記録と提供についての実務指針を検討してきた。その成果として2009年1月の報告書,2012年11月の実務指針ドラフト版に続き,2013年10月,「論文単位の利用統計の記録と提供に関する実務指針第1版(The PIRUS Code of Practice for recording and reporting usage at the individual article level: Release1)」(以下,実務指針)が公開された。

 実務指針は,論文単位の利用統計を記録,交換,相互運用するための枠組を示すもので,集計される論文の種類やバージョン,論文本文へのリクエスト成功数など集計されるデータの要素とその定義,利用レポートの内容とフォーマット,データ処理の要件,複数のゲートウェイやアグリゲータを仲介する場合に重複集計を避けるためのガイドライン等を含んでいる。なお,PIRUSでは,その指針に準拠する機関に対して毎年監査を行い,PIRUS準拠機関として認定する。その監査の要件も実務指針に含まれている。実務指針の構成は,COUNTER実務指針とほぼ同一である。...

E1513 - OAが人文系学術書に与える影響 オランダからの報告

 オープンアクセス(OA)は人文系の学術書にどのような影響を与えるのか。この問いは,人文学にとってのOAの是非をめぐる議論の中心に位置するものである(CA1801参照)...

E1512 - フィンランドの大学図書館:情報リテラシー教育をめぐる挑戦

 筆者は国立大学図書館協会海外派遣事業の助成を受け,2013年11月にヘルシンキ,トゥルク,オウル,ラップランドの4大学図書館を訪問し調査する機会を得た。本稿では,フィンランドの大学図書館における情報リテラシー教育の現状の一端を紹介する。...

E1511 - 幼稚園に入る前の子どもと1,000冊の本を:米国図書館の取組

 子どもが幼稚園に入るまでに,1,000冊の本を一緒に読む。読書は冊数の問題ではないかもしれないが,一緒に本を読むその時間は,子どもにとっても,子どもを育てる人たちにとっても,貴重なものではないだろか。そんな時間の積み重ねを支援する“1,000 Books Before Kindergarten”と銘打ったプログラムが,最近,米国各地の公共図書館に広がりつつある。そもそもこのプログラムは,2011年に米国中西部のブレマン公共図書館(インディアナ州)で始まった。その後中西部を中心に各地で行われるようになり,正確な数は不明だが,2013年11月時点で,15州100館ほどにおいて実施されていることが確認されている。...

E1510 - 図書館探索型行事「ミステリークエスト」活動報告

 2013年10月27日,東京都の江戸川区立東部図書館で『ミステリークエスト~東部図書館からの脱出~』と銘打った行事を行った。中学生を中心に,募集上限となる20人に参加してもらうことができ,『東京図書館制覇!』のブログ等でも紹介されるなど,好評を博する結果となった。...

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