アーカイブ - 2009年 - book

12月 24日

CA1703 - 研究文献レビュー:情報リテラシー教育:図書館・図書館情報学を取り巻く研究動向 / 野末俊比古

 

1. はじめに 「研究文献レビュー」は、図書館情報学における特定テーマについて、最近数年間の研究文献(国内の図書館情報学雑誌・図書等)をレビューするものである。今回は、「情報リテラシー教育」をテーマとして、この作業に臨むこととなった。...

CA1702 - 動向レビュー:Google Book Searchクラスアクション(集合代表訴訟)和解の動向とわが国の著作権制度の課題 / 鳥澤孝之

1. Google Book Searchの衝撃 2008年10月、Googleと米国の作家団体・出版団体等との間で争われた、Google Book Search(Googleブック検索)をめぐる著作権侵害訴訟の和解案が世界中の出版社・作家を揺るがせた。この和解案が裁判所にそのまま承認された場合、和解に異議を申し立てなかった著作権者はGoogleに書籍等をデジタル化され、ウェブ上に提供される可能性があったからである。...

CA1701 - 韓国の図書館における電子書籍の提供 / 田中福太郎

1. はじめに 図書館において、紙媒体資料のみならず、CD-ROMなどのパッケージ系電子資料、電子ジャーナルなどのネットワーク系電子資料が提供されるようになって久しい。 韓国では、電子書籍を提供・貸出している図書館も多い。 以下では、韓国における電子出版事情を概観した後、図書館での電子書籍の提供の現状について述べる。...

CA1700 - 「偽学術雑誌」が科学コミュニケーションにもたらす問題 / 藤垣裕子

科学関係の大手出版社であるElsevier社発行のThe Australasian Journal of Bone and Joint Medicineはじめ6誌が、2000年から2005年の間に他の雑誌からの転載論文を掲載し、かつ、その転載論文が医薬品メーカーであるメルク社から資金を受けて研究された論文であったにもかかわらずそのことを公表していなかった、という事実が2009年4月から5月にかけて発覚した。...

CA1699 - 「読みやすい図書のためのIFLA指針」の改訂について / 野村美佐子

1.はじめに 1997年に、「読みやすい図書のためのIFLA指針」(IFLA Guidelines for Easy-to-Read Materials;以下「IFLA指針」という)が、LSDP(Library Serving Disadvantaged Persons Section―利用において不利な立場にある人々への図書館サ-ビスに関する分科会)より発行された。この指針は、同分科会の常任委員会委員であったスウェーデンの「読みやすい図書センター」の所長であるブロール・トロンバッケ(Bror Tronbacke)を中心として作成された。...

CA1698 - これからの学校図書館―新学習指導要領と教育の情報化をめぐって / 森田盛行

新学習指導要領と学校図書館 1997年の学校図書館法改正以来、学校図書館が変わり、現在の社会の変化によりさらに大きく変わろうとしている。1997年の法改正に伴い、2003年4月1日より12学級以上の学校には司書教諭の配置が義務づけられた。これにより、全国の小・中・高等学校約2万校に司書教諭が配置された。さらに、司書教諭講習規程の見直しが行われた。従来は7科目8単位であったが、科目を整理統合し内容も現代化を図り、単位数も2単位増加した。...

CA1697 - 縮小する雑誌市場とデジタル雑誌の動向 / 湯浅俊彦

1. はじめに 日本における出版販売額は1996年をピークに長期下落傾向にあり、出版産業は深刻な事態に陥っている。とりわけ雑誌の販売不振がその大きな要因となっており、このままでは新聞(CA1694参照)とともにメディアとしての雑誌が終焉に向かうのではないかという論調も見られるようになってきた。...

12月 16日

E1006 - NDL,平成21年度書誌調整連絡会議を開催<報告> 

 

2009年11月25日,国立国会図書館(NDL)収集書誌部は「平成21年度書誌調整連絡会議」を開催した。この会議は,書誌調整に関する情報の共有や 意見交換を目的として,書誌データの作成及び提供に関する諸事項について関係諸機関と定期的に協議するものである。館外からの招へい者・聴講者計18人, およびNDL職員が出席した。...

E1005 - JLA分類委員会,NDC新訂10版試案説明会を開催<報告>

日本図書館協会(JLA)分類委員会は,2009年11月10日に「日本十進分類法(NDC)新訂10版」試案説明会(中間報告)を開催した。関東近県の大学図書館や公共図書館,また図書館学研究者を中心に41名の参加があった。筆者は分類委員として出席した。...

E1004 - 学術コミュニケーションを支えるリポジトリとは<文献紹介>

2009年6月に“Social Science Research Network”(SSRN)で公開された論文『機関リポジトリを超えて』(E953参照)の著者であるINRIA-Gemo及びベルリンフンボルト大学 のロマリー(Laurent Romary)氏と,マックスプランク協会のアームブラスター(Chris Armbruster)氏が,SSRNで新たな論文を発表した。この論文は,『機関リポジトリを超えて』で扱った論点を敷衍し,学術コミュニケーションを 最もよく支援できるリポジトリやリポジトリのサービスとは何かを探ることを目的とする。上記の目的のため著者らは,設置主体やコンテンツの種類,デポジッ トの仕組み等を基に,「主題リポジトリ」「研究リポジトリ」「国営のリポジトリシステム」「機関リポジトリ」という4つの理念型を抽出し,それらの比較を 行っている。...

E1003 - 次世代の図書館システムをデザインするOLEプロジェクト

2008年8月,アンドリュー・メロン財団の助成のもと,サービス指向型アーキテクチャに基づく図書館システムを設計する1年間のプロジェクト“Open Library Environment(OLE) Project”が開始され,2009年10月に同プロジェクトの最終報告書が公開された。なお,プロジェクトには,米国の大学図書館,カナダ国立図書 館・文書館(LAC),オーストラリア国立図書館(NLA)などが参加し,米国デューク大学図書館が中心的役割を担っていた。...

E1002 - 利用者がデジタル化を望んでいる資料とは(英国)

資料のデジタル化に際して,利用者の要望はきちんと考慮されているだろうか。需要側よりも供給側の観点が重視されてきたのではないだろうか。このような問 題意識から,英国情報システム委員会(JISC)と情報研究ネットワーク(RIN)は,英国内の高等教育機関の利用者のデジタル化に関する要望について調 査するプロジェクト“JiSCmap”を2008年9月から2009年3月にかけて実施し,その結果が2009年10月に公表された。調査は,職業的利用 者(資料を管理する図書館員など)と一般利用者(教員,研究者,学生など)を合わせた1,000人以上を対象に,デジタル化を希望するコレクション名と, その選定にあたり考慮されるべき基準について調べた。...

E1001 - 協力を橋渡しする―ニューヨークの7つの図書館

米国の書誌ユーティリティOCLCの研究部門OCLC Researchはこのほど,ニューヨーク市内の7つの図書館(NYC-7)間での協力関係促進に向けた議論の成果を紹介する報告書 “Catalyzing Collaboration: Seven New York City Libraries”(『協力を橋渡しする:ニューヨーク市の7図書館』)を発表した。なおNYC-7とは,ブルックリン美術館図書館,コロンビア大学図 書館,フリック美術館レファレンス図書館,メトロポリタン美術館Thomas J. Watson図書館,近代美術館図書館,ニューヨーク公共図書館,ニューヨーク大学図書館,の7図書館を指す。...

12月 2日

E1000 - CA-Eのこれまでとこれから― 999記事の軌跡とアンケートから

この度,メールマガジン『カレントアウェアネス-E』(CA-E)は掲載記事数1,000本を数えました。本記事では,これまでのCA-Eの足跡を簡単に振り返るとともに,読者アンケートの結果などを基に,今後のCA-Eを展望します。...

E999 - 欧州の図書館の資料デジタル化に関するワークショップ(報告)

2009年10月19日~21日,オランダ王立図書館(KB)で,欧州の図書館における資料デジタル化について議論する“Workshop on the Digitization of Library Material in Europe”が開催された。これは,欧州の資料デジタル化に係るコミュニティや欧州委員会(EC)の活動に資することを目的に,欧州研究図書館協会 (LIBER)と欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が協同で実施しているワークショップで,今回で2回目となる。1回目は 2007年,デンマーク王立図書館で開かれ,その成果は,欧州における資料デジタル化をどのように促進すべきかをまとめたロードマップに集約され,ECに 提言された。今回のワークショップの目標は,2007年のロードマップの内容を更新することである。筆者は欧州以外からの参加者4名のうちの1人として ワークショップに出席した。以下にワークショップの概要を報告する。...

E998 - 図書の貸出記録を活用するためのプログラムコンテスト(英国)

英国情報システム合同委員会(JISC)が2009年8月から実施していた,図書館の貸出記録のデータを用いたプログラムのコンテストの結果が,2009 年10月に発表された。優勝したのは「本の銀河(Book Galaxy)」というプログラムで,銀河を模した画面の中で,それぞれの図書が動く点(星)として表示され,いずれかの星を選ぶと,その図書に関連のあ る複数の図書が,その利用頻度に応じた大きさで,星座のように結ばれた形で表示されるというものである。授業コースも異なった色の星として表示されてお り,授業コースと図書とのつながりも同様に表示される。...

E997 - イトーヨーカドー子ども図書館,各地で再開へ向けた動き

イトーヨーカドー子ども図書館の第1号館が静岡県沼津市の店舗と共に誕生したのは,今から31年前の1978年7月のことであった。以来,利用登録は必要 なものの,身分証の提示を必要とせず,地域・年齢の制限がない,だれもが無料で利用できる「図書館」として運営が続けられていた。業務は株式会社童話屋が 委託を受けて,スタッフに司書有資格者も配し,読み聞かせや展示,工作会などさまざまなイベントを行っていた。...

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