アーカイブ - 2019年 8月 19日

大阪大学附属図書館外国学図書館、箕面新キャンパス(大阪府)への移転に伴い2021年4月から箕面市立図書館と一体化した新図書館へリニューアル

2019年8月19日、大阪大学附属図書館外国学図書館は、2021年4月の箕面新キャンパス(大阪府)への移転に伴い、同館が箕面市立図書館と一体化した新図書館としてリニューアル予定であることを発表しました。新図書館の管理運営は箕面市から指定管理者の指定を受けた大阪大学が行います。

新図書館へは箕面市立萱野南図書館と大阪大学附属図書館外国学図書館の蔵書が全て移管されます。新図書館は、大阪大学における世界最先端の研究・教育の支援、世界の言語と言語を基底とする地域の文化や社会に関する研究の集積拠点になると同時に、箕面市民と共に地域の活気あるまちづくりを推進する、としています。

移転準備作業のため、外国学図書館は2020年度末に約2か月間臨時閉館する予定です。

2019年8月19日:大阪大学箕面新キャンパス(令和3(2021)年度)における図書館について(大阪大学附属図書館,2019/8/19)
https://www.library.osaka-u.ac.jp/newlibrary2021/

オーストラリア国立図書館(NLA)、同館所蔵資料を用いて博士号取得を目指す大学院生を対象とした奨学金プログラムの申込を受付中

オーストラリア国立図書館(NLA)が、2019年8月30日まで、同館所蔵資料を用いて博士号の取得を目指す大学院生(オーストラリア国民もしくは永住者)を対象とした奨学金プログラムの申込を受け付けています。

(1)同国の歴史・文学、図書館・アーカイブス管理・博物館研究のための奨学金(3人)
(2)伝記研究のための奨学金(1人)
(3)地方の研究者のための奨学金(1人)

の3種類あり、奨学生に選ばれると、同館で調査を行うにあたって(2020年1月6日から2020年2月14日まで)、週300ドルの奨学金や自宅からキャンベラまでの航空料金(エコノミー、1,000ドルが上限)を受け取ることができるほか、オーストラリア国立大学の大学寮での宿泊(朝食付)や、同館コレクション・施設の利用に加え、職員からの助言も得ることができます。

(1)(2)については、2019年12月31日時点で35歳未満であることが条件です。(3)については、年齢制限はありませんが、地方居住者等、同館所蔵資料の利用が困難である人が対象です。

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部、朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開

2019年8月19日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は、文学部が所蔵する朝鮮古書および朝鮮語研究書等のコレクション「小倉文庫」をデジタル化して公開したことを発表しました。この公開は東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として取り組まれたものです。

「小倉文庫」は、1933年から1943年まで東京帝国大学言語学科の教授を務めた小倉進平氏の旧蔵書であり、朝鮮古書および朝鮮語研究書等からなるコレクションです。公開は専用のウェブサイトで行われており、東京大学学術資産等アーカイブズポータルで検索・閲覧することも可能です。

今回公開された画像データ等の中には、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所や韓国・高麗大学との共同事業としてデジタル化を実施したものも含まれ、それぞれ画像データの利用条件が異なっています。

「小倉文庫」は、画像を中心とするデジタル化資料の効果的・効率的な相互運用を行うことができる国際的な枠組みであるIIIFに対応して公開されています。文学博士河合弘民氏が朝鮮史の研究に資するために採集した朝鮮文書類とその典籍類のコレクションで、同じくIIIFに対応して京都大学図書館機構が公開している「河合文庫」との比較が容易であることが案内されています。

宮古島市立図書館(沖縄県)と中央公民館の複合施設「未来創造センター」が開館:旅行客・長期滞在者も貸出可能

2019年8月17日、沖縄県宮古島市に「未来創造センター」が開館しました。

宮古島市立図書館と中央公民館の複合施設で、地元紙の報道によれば、3階建てで延べ床面積は1万2,203平方メートル、外観はテーブルサンゴをイメージした流線型の構造となっており、約15万6,000冊の蔵書を収納することができるとのことです。

旅行客や長期滞在者でも、利用カードを作成して本を借りることが可能です。

開館記念企画展として、8月23日まで「清朝の美術画展」「宮古島芸術展」「写真で見る懐かしの宮古島」が行われています。

未来創造センター開館日について(未来創造センター)
https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/kyouiku/syougaigakusyu/miraisouzou/oshirase/2019-0816-1521-221.html

ProQuest社、学術図書館向け選書受入サービスRialtoの開発のため5つの学術出版社と提携

2019年8月9日、ProQuest社は学術図書館向け選書受入サービスRialtoの開発のため、Emerald社・オックスフォード大学出版局(OUP)・SAGE社・Taylor & Francis社・シカゴ大学出版局の5つの学術出版社と提携したことを発表しました。

RialtoはProQuest社が2018年11月に開発を発表した学術図書館向けの包括的な選書受入サービスです。図書館サービスプラットフォーム(LSP)のAlmaを基盤として構築し、電子書籍・紙書籍・動画等のあらゆるタイプのコンテンツを様々な出版社・プラットフォームから受入可能にすることで購入ワークフローの合理化を実現するシステムである、としています。

提携した5つの出版社はRialtoの開発パートナーとして契約済の10の学術図書館のグループに加わり、図書館・出版社コミュニティ・ProQuest社の間で協議が行われることになります。

Rialtoは本格的な立ち上げに先立って、まず2019年12月に開発パートナーで利用可能となる予定です。

北米研究図書館協会(ARL)・米・ネットワーク情報連合(CNI)・米・EDUCAUSE、新しいデジタル技術が普及する中で研究図書館の影響力を促進するためのパートナーシップを締結

2019年8月16日、北米研究図書館協会(ARL)は、米・ネットワーク情報連合(CNI)・米国のNPO組織EDUCAUSEと新しいデジタル技術が普及する中で研究図書館の影響力を促進するためのパートナーシップを締結したことを発表しました。

3組織は研究・学習に関する事業の共同パートナーとして、デジタルコンテンツの制作・普及・再利用に関して重大な変化が起きている中、研究図書館が研究・学習を最大限に促進する方法を把握するために協力する、としています。特に、データサイエンス・人工知能・モビリティネットワーク技術・ユビキタスネットワーク技術・クラウドコンピューティング・アンビエントコンピューティング・拡張現実・仮想現実などの技術や新興分野がどのように研究と学習の方法の根本的な変革を起こしているかに焦点が当てられます。

このプロジェクトは18か月・3つの段階で組織され、研究図書館・情報技術分野・高等教育分野・研究事業分野・3組織から専門家等が参加します。プロジェクトを通して、利害関係者等向けに以下のような点に関する推奨事項や可能な活動の提示が行われる予定です。

上田市公文書館(長野県)、2019年9月1日に開館:合併前旧市町村の公文書を一元的に保存・管理

長野県の上田市公文書館が、2019年9月1日に開館します。

丸子郷土博物館と併設する形で開館するもので、これまで博物館・図書館・地域自治センターで分散保管してきた合併前旧市町村の公文書は、同館に集約し、一元的に保存・管理されます。

開館を記念して1階ロビーにて展示が行われるほか、9月24日には、上田創造館文化ホールにおいて記念講演会が開催されます。

9月1日(日曜日)に上田市公文書館が開館します!(上田市,2019/8/16)
http://www.city.ueda.nagano.jp/somu/kobunshokan.html

岐阜市立中央図書館、郷土文化を学ぶ講座「みんなの図書館 おとなの夜学」の内容をブックレットにして販売

2019年8月15日、岐阜市立中央図書館は、同館が主催する、郷土文化にまつわるあれやこれやを学ぶ講座「みんなの図書館 おとなの夜学」のなかから、選りすぐりの4講座の内容をブックレットにし販売を開始したと発表しています。

「おとなの夜学」では、岐阜の地域文化に通じた様々な分野のプロフェッショナルを招き、対談やディスカッションを行っています。

販売価格は1冊300円(税込)で、限定各100冊です。

僕たちはまだ知らない。本当の岐阜のこと。「おとなの夜学ブックレット」販売開始!(岐阜市立図書館からのお知らせ, 2019/8/15)
https://g-mediacosmos.jp/lib/information/2019/08/post-690.html

みんなの図書館 おとなの夜学
https://otonanoyagaku.net/

JSTOR、アラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパーを公開

2019年8月15日、JSTORはアラビア語資料のデジタル化に関するホワイトペーパー“Digitizing Printed Arabic Journals: Is a Scalable Solution Possible?”の公開を発表しました。

JSTORは、2017年に全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて、アラビア語の学術コンテンツをデジタル化するプロセスの研究を行いました。同研究はコスト効率がよく、大規模に実装可能で、高品質の画像、メタデータ、完全に検索可能なテキストを制作可能なアラビア語雑誌をスキャンするワークフローの開発を目標に、2年間のプロジェクトとして実施されています。

公開されたホワイトペーパーでは、JSTORの研究をアラビア語のデジタル化された学術雑誌文献全体の概況の中へ位置づけながら、プロジェクトの取り組みと得られた知見等が記述されています。ホワイトペーパーの結論の中では、アラビア語ジャーナルを高精度でデジタル化することが可能であること、OCRソフトウェア・OCRエンジンへの継続的な投資を行うことでコスト低減が可能であること、などが確証されています。

Open Preservation Foundation(OPF)、加盟団体へのアンケート調査結果のハイライトを公表:デジタル保存の現状を調査

デジタル資料の長期保存を目指す非営利団体Open Preservation Foundation(OPF)の2019年8月15日付けのブログ記事において、デジタル保存の現状について、加盟団体に対し行ったアンケート調査結果のハイライトが紹介されています。

アンケート調査は2019年3月に開始され、加盟団体のうち21団体から回答がありました。記事では、2014年に行った前回調査の結果と比較しつつ、以下のような点が取り上げられています。

・オープンソースの技術について、2014年調査では回答者の8%が利用していないと回答していたが、2019年調査では全員が現在何らかの形でオープンソースの技術を利用していると回答した。

・OPFはデジタル保存に役立つオープンソースのツール開発に携わっているが、加盟団体間でのツール利用が増加している。ファイルフォーマットの判別等を行うツールJHOVEは、2014年調査での利用率は回答者の64%であったが、2019年調査では95%を超える利用率であった。また、2019年調査では、JPEG2000フォーマットの検証ツールJpylyzerの利用率は71%、PDF/Aフォーマットの検証ツールveraPDFの利用率は57%であった。

デジタル遺産を守る:英・電子情報保存連合(DPC)の取り組み(記事紹介)

米国アーキビスト協会(SAA)の電子記録部会(Electronic Records Section:ERS)によるブログ“bloggERS!”は、2019年8月13日に英・電子情報保存連合(DPC)の取り組みを紹介する記事“Securing Our Digital Legacy: An Introduction to the Digital Preservation Coalition”を公開しました。

記事の筆者は、DPCにおける労働力開発の責任者(Head of Workforce Development)であり、DPCが作成しているデジタル保存のハンドブック“Digital Preservation Handbook”の編集主幹等を務めるSharon McMeekin氏です。

記事中では、DPCの概要のほか、コミュニティエンゲージメント、アドヴォカシー、労働力開発、能力構築、優れた実践・基準の特定と開発等といったDPCの活動の紹介が行われています。記事末尾では将来計画への言及もあり、現在会員の75%は英国・アイルランドであるものの徐々にそれ以外の国のメンバーが増えつつあること、資料の多言語化等の方策を通じ今後より組織としての国際化を進めること等が述べられています。