アーカイブ - 2019年 5月 14日

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Europeana、2018年の年次報告書及び年次会計報告書を公開

2019年5月7日、Europeanaは2018年の年次報告書及び年次会計報告書である“Europeana Foundation Annual Report & Accounts 2018: A decade of democratising culture”の公開を発表しました。

年次報告書は、2018年は欧州文化遺産年(European Year of Cultural Heritage)であると同時にウェブサイト公開10周年に当たる重要な年であったとして、2018年を10のハイライトで振り返るという形式で構成されています。2018年の活動として、欧州内の移民の個人的体験共有のキャンペーン、第1次世界大戦期に書かれた手書き文書2,800点以上の翻刻、データ取り込みプロセスの更新、システム更新によるコレクション発見可能性の向上、Impact Playbookを利用したデジタルアーカイブ評価、教員向け教材の作成とMOOCによる配信などのトピックが示されています。

文献分析に基づくドイツのオープンアクセス(OA)状況に関する調査(文献紹介)

ドイツ・ボン大学のNeda Abediyarandi氏とGESIS- Leibniz Institute for the Social SciencesのPhilipp Mayr氏による、2000年から2017年までにドイツ国内の大学で発表された文献分析に基づくドイツのオープンアクセス(OA)状況に関する論文“The State of Open Access in Germany: An Analysis of the Publication Output of German Universities”がarXiv上で公開されました。この論文は2019年開催の17th International Conference on Scientometrics and Informetricsのポスター発表としてアクセプトされています。

この研究は、2000年から2017年までの期間に、所属機関の研究者の発表文献がWeb of Science(WoS)内に2,000件以上収録されているドイツ国内66大学を対象としています。研究では、WoSから66大学が対象期間内に発表した文献を抽出し、無料公開の研究論文に誘導するサービスUnpaywallを用いるなどして、抽出した文献をOA状況によりゴールドOA、グリーンOA、非OAに分類する方法で分析されています。

独・De Gruyter社、創設270周年を記念し、創設以来の既刊本から選んだ図書270冊を毎月27冊ずつ10か月間をかけてオープンアクセス(OA)化

2019年5月2日、独・De Gruyter社が、創設270周年を記念し、創設以来の既刊本の完全デジタル化事業“De Gruyter Book Archive” (DGBA)に基づき、図書270冊を、毎月27冊ずつ、フランクフルト・ブックフェア2019までの10か月間をかけてオープンアクセス(OA)化すると発表しました。

270 treasures from De Gruyter Book Archive made open access (De Gruyter,2019/5/2)
https://www.degruyter.com/dg/newsitem/332/270-jahre-verlagsgeschichte-270-schtze-aus-dem-archiv-werden-open-access

Horizon 2020に替わる新たな研究資金助成プログラム”Horizon Europe”、欧州議会で承認 オープンサイエンス推進に関する条項も含まれる

SPARC Europeが4月17日開催の欧州議会で、次期研究資金助成プログラム”Horizon Europe”が欧州議会で承認されたことを紹介しています。

Horizon Europeは現在のHorizon 2020の助成期間(2020年まで)終了後に実施される予定の研究資金助成プログラムで、2021年から2027年の間に、1千億ユーロ規模の研究・開発資金助成を行うというものである。今回、承認されたプログラムの条項等の中では、「オープンサイエンスを促進し、妥当と考えられる場合には例外を認めつつも、科学出版物および研究データへのオープンアクセスを保証する」ことが定められています。また、「Horizon Europeではオープンアクセス出版、リポジトリ、他のデータソースを支援する」ともされています。データマネジメントについてや、データのFIAR原則順守等にも触れられています。

ただ、今回承認されたのはプログラムの規定等であり、予算措置についてはEUの次期長期予算が承認されて初めて開始されるとのことです。

【イベント】TP&Dフォーラム2019(第29回整理技術・情報管理等研究集会)(8/24-25・大阪)

2019年8月24日から25日にかけて、大阪市の大阪コロナホテルを会場に、TP&Dフォーラム2019(第29回整理技術・情報管理等研究集会)が開催されます。

同フォーラムは、図書館分類法、Indexing論、情報検索、情報管理、目録法などの研究領域に関する研究発表および討論、そして全国の研究者の交流の場の提供を趣旨とするものです。今回は初日に西川和氏(文教大学)「英米における西洋古典籍の目録作成規則の歴史と特徴」、和田匡路氏(独立行政法人日本学術振興会)「分類法を構成する要素の解釈の明確化 -Linked Data化を想定して-」の2本の発表が、2日目には藤倉恵一氏(文教大学)による発表「NDCにおける図書館学分野の再確認と再構築の試み(仮)」が行われる予定です。

TP&Dフォーラム2019(第29回整理技術・情報管理等研究集会)
https://tpd.eplang.jp/index.php?%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%E9%A5%E02019

「眠れる森の美女」の比喩の妥当性をめぐって科学計量学者と情報科学技術協会(ASIS&T)が論戦

長期間引用されていなかったにもかかわらず、ある時期から急に被引用数が増加する論文は、計量書誌学分野においてしばしば”sleeping beauty”(「眠れる森の美女」)論文と呼ばれてきましたが、この比喩の妥当性についてオランダ・ライデン大学の科学計量学者Ton van Raan氏と、米国の情報科学技術協会(ASIS&T)の雑誌編集部との間で論戦が起こっていることが、英The Guardian紙等で報じられています。

議論の契機はvan Raan氏がASIS&Tの雑誌JASISTに投稿した、医学分野における「眠れる森の美女」論文に関する研究論文が、「眠れる森の美女」という比喩が受け入れられない、という理由で却下されたことにある、とのことです。同誌の編集者はvan Raan氏に対し、この比喩の使用は特に説明を助けるものではなく、また「眠れる森の美女」という比喩が国や文化によって通じない可能性も問題であると述べました。さらに、「眠れる森の美女」という比喩の存在が、論文の引用に女性の純潔性を結びつけるニュアンスをもたらしたことが、他の研究者にも影響し、例えば出版後即座に引用されるもののその後、急激に被引用数が落ちる論文に”smart girl”というラベルを付けた例などが出てきていることも問題である、とされています。

秋田大学附属図書館、「秋田大学貴重資料デジタルギャラリー」を公開

2019年5月14日、秋田大学附属図書館が、「秋田大学貴重資料デジタルギャラリー」を公開しました。

同館が所蔵する貴重資料「シェイクスピアコレクション」「冷泉為秀筆本詠歌一体」「伊勢物語闕疑抄」を高精細画像で閲覧することができます。

お知らせ(秋田大学附属図書館)
http://www.lib.akita-u.ac.jp/top/?q=ja/news
※「「秋田大学貴重資料デジタルギャラリー」を公開しました 2019/05/14(火) 08:30」とあります。

秋田大学貴重資料デジタルギャラリー
https://archive.keiyou.jp/akitaunivrare/

西武池袋線大泉学園駅北口周辺で「アニメプロジェクトin大泉2019」が開催:練馬区立大泉図書館(東京都)でも各種イベントを実施

2019年5月26日、アニメプロジェクトin大泉推進連絡会(練馬区(東京都)/練馬区立大泉図書館/大泉ゆめーてる商店街/大泉学園町商店会/西武鉄道/東映アニメーション/一般社団法人練馬アニメーション)が主催する「アニメプロジェクトin大泉2019」が、西武池袋線大泉学園駅北口周辺で開催されます。

練馬区立大泉図書館においても、ソーマトロープやアニメのキャラクターのプラバンを作成する「アニメ工作教室」、「アート・アニメ」の短編作品やアニメ作品の上映会、「東映アニメーションミュージアム」のみどころや「東映アニメーション」と地域の関わりをレポートして展示する地域展示 「アニメの街練馬 東映アニメーションミュージアムを紹介します」等が行われます。

アニメプロジェクトin大泉2019(練馬区,2019/5/11)
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/animesangyo/animeshisetsu/event/animeproject.html

宇部市立図書館(山口県)、県内のクリエイターによるマルシェ「クリエイターズ・ライブラリー・フェス2019」を開催

2019年5月19日、山口県の宇部市立図書館において、県内のクリエイターによるスイーツや雑貨等のマルシェ「クリエイターズ・ライブラリー・フェス2019」が開催されます。

同イベントは、宇部市や周南市のグラフィックデザイナーやイラストレーターが中心となって開始されたもので、今回で3回目の開催です。

今回は、母の日と父の日の間の日曜日を「感謝の日」と定め、「「感謝の日」ーありがとうを作ろうー」をテーマに開催されます。大切な人や感謝したい人に贈るオリジナルブックカバーを作成するワークショップも行われます。

同日には、「第23回 みんなおいでよ図書館こども春まつり」も同時開催されます。

クリエイターズ・ライブラリー・フェス2019(宇部市,2019/5/10)
http://www.city.ube.yamaguchi.jp/event/toshokan/creatorslibraryfest2019.html

平成30年7月豪雨の被害を受け長期休館中の大洲市立図書館肱川分館(愛媛県)、2019年6月1日から再開

平成30年7月豪雨の被害を受け長期休館中である愛媛県の大洲市立図書館肱川分館が、2019年6月1日から再開すると発表されています。

大洲市立図書館 新着情報
https://library.city.ozu.ehime.jp/
※令和元年5月9日欄に「お待たせしました!! 肱川分館を再開します!」とあります。

大洲市立図書館肱川分館 まもなく再開します!(大洲市,2019/5/10)
http://www.city.ozu.ehime.jp/soshiki/toshokan/32625.html

参考:
平成30年7月豪雨の被害を受け復旧工事のため縮小開館中の大洲市立図書館(愛媛県)、2019年6月中旬からの全面開館を発表
Posted 2019年5月7日
http://current.ndl.go.jp/node/38106